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ところが、私のゲレンデは我が家から車で1時間半もかかる。昔は1時間で行けたのに今では道が良くなったのに不思議だ。
ふと、近所の岩場を思い出した。そこなら車で10分だ。
私が岩に夢中だった30数年前、その石切り場の巨大オーバーハングを登ってやろうとしたことを思い出した。上の写真の壁だ。高度差約80メートル。
考えてみれば、そのときもプライベートビーチ作りならぬ、プライベート・ロックウォールを開拓しようと思って通っていた。
ジャンピングセットでボルトも何本か打って、ルート開拓をしていた。
ある日、新しい壁のリスにハーケンを打ち込んでいた。
普通はカンコンキンキンキーンとハーケンが歌っていたが、そのときはボコボコとするばかりでハーケンが全然きいていないのが分かった。
嫌な予感がしたので、脇によけた瞬間、ハーケンを打っていた岩が2メートル幅で足元からゴソッと落ちた。
身震いがした。
「石切り場はどこにクラックが入っているのか分からん。登るもんじゃねぇ」と地元の人に言われていたことがよく分かった。
その落石に肝を冷やし、それ以来、近所の石切り場にはいっさい近づかないようになってしまった。通うのに時間がかかっても自然の岩場の方がいいと思うようになった訳だ。
それはそれで正解だった。
それで命がつながったのかも知れない。
あれから30数年。本日、再び訪れてみた。
石切り場の広場は池になっており植林の苗木は杉の大木になっていた。
どうしようかと思ったが、わき道を伝わって壁の近くまで行ってきた。
積極的に登るのではなく、ザイルを垂らして、アッセンダーやディセンダーのテストをするだけなら使える壁があるんじゃないかと思った。
実は、別の場所にも30数年前に私が試登した壁がある。そこなら車で5分で行ける。毎日のジョギングコースの脇に入った場所だが、こっちも使える壁があるかも知れない。
そんなこんなで、明日はそこにも偵察に行ってこよう!
そんな訳で私の頭の中は30年前に戻ってしまった。
仕事はどうするんだろう?
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