![]() |
![]() |
![]() |

2枚目以降の写真で分かる人は残念賞です

正解は、肉の臭みを無くすスパイスのクローブ(clove)です。
5年ほど前にバリ島のウブドの市場で買った物ですが先ほど掃除をしていたら出てきました。
なぜこんなものを日記にするのかというと、岩登りをしている人は分かると思いますが、岩登りやアイスクライミングで最も重要な結びの一つであるクローブ・ヒッチ(clove hitch)のネーミングの元(推測)になるものだからです。
スパイスとしてのクローブは、特に肉の香り付けに使われているのでご存じの人も多いと思います。カレーに入れると美味しくなるガラムマサラや、特に鶏肉のソテーに塩コショウと一緒に振りかけると抜群に美味しくなる五香粉(ウーシャンフェン)の構成スパイスでもあります(五香粉はポークソテーでも美味しくなりますね)。クローブは日本では丁子(ちょうじ)と呼ばれています。形が釘ににているからの名前のようですね。
さて、岩登りでは昔はクローブ・ヒッチとは言わずに「インクノット」とか「マスト結び」とか一部では「もやい結び」と読んでいました。「もやい結び」は本来はブーリン(ボーライン)をそう呼ぶのが一般的ですが一部の地方の漁師や山岳会ではインクノットを「もやい結び」と読んでいる場合もあるようです。
ともあれ、クローブ・ヒッチをインクノットと呼ぶ場合、昔のインクの瓶を紐で吊るしておくのに(特にゆれる船乗りには)便りな結び方なのでそのように呼ばれていたようです。昔のインク瓶は台形でした。私もその形を知っておりますが、インク瓶の形をイメージできる人はそうとうに古い人なのでしょうね!(追記:もっと昔はひょうたんのような形だったようですね。それに結ばれていた感じです。)
クローブ・ヒッチをマスト・ノットとかマスト結びと呼ぶ場合もあります。船乗りの言葉ですね。登山では半マストノットに対応する呼び方ですね。半マストノットは、ヨーロッパの山岳ガイドたちが大好きな結びであり、懸垂下降にも確保にも使える便利な結びです。半マスト結びは、イタリアンヒッチとかムンターヒッチという別名で呼ばれるのが今では一般的なようです。半マスト結びをハーフ・クローブヒッチと呼ぶ場合もあるようです。別名が多いので岩登りをしない人には訳が分かりませんね

さてさて、以上が前書きです。非常に長くていやになりますね

本題ですが、私がヤマノートで『片手で出来るようにしたいクローブヒッチ』という記事を書いたとき、クローブヒッチの名前の由来を調べたのですが、実はよく分かりませんでした。そのために由来を書かずにいました。
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=436
そのときに私が思ったのは、クローブヒッチで結んだ形がスパイスのクローブに似ているからだろうという推察でした。
本物のクローブを持っていたことを完全に忘れていましたが、先ほど出てきたものの、なぜこれがクローブヒッチの名前の元になったのかは実はまだ分かりません。じっくり実の形を見てみましたが分かりません。
どなたか、クローブヒッチ(clove hitch)の名前の本当の由来をご存じでしたら教えてください。なんせ、私たちは昔はクローブヒッチとは呼んでおりませんでしたので。
さあ、掃除を続けるぞォー!!!
追記:ankotaさんのレスで教えてもらったように、クローブヒッチはスパイスのクローブとは関係ないようですね。いやはや、疑問がとけてやれやれです。ankotaさん、ありがとうございました。「分ける」という意味の[cleave」の過去形「clove」から来ているようです。
クローブヒッチの名前の由来は知りませんが、色々な確保器が出回る中で、私は昔からやはり一番これ(イタリアンヒッチとか半マスト結びとか呼んでますが)が便利で使いやすいと思います。
いかなる時も、素早く特別な道具なし(カラビナ1枚)で使えるという点で、大変便利ですね
Cross-hillさん、こんにちは。
最近は結びも英語化で頭がこんがらかりますね。
半マストは私は最近はムンターと呼ぶようにしております。
スイスのガイドは客を壁から降ろす場合にはムンターか、緩い傾斜だど単に鉄棒のアンカーに引っ掛けているだけのようですね。
クローブヒッチなんて私たちは呼んでいませんでしたが、どうしてなんでしょうね?
やっぱり形からでしょうかね?
なるほどね〜
良いお年を〜
ringo-yaさん、こんにちは。
私はまだ来年になってはいけないくらい色々とやる事が山積みです。
でも、よいお年を!
こんばんは (^^)
すぐにクローブだとわかりました♡
昔、スキー場のペンションでバイトしてた時、オーナーから、ウイスキーにクローブを入れて香りを楽しむ飲み方を教わりました。とっても良い香りがしますよ。一度お試しあれ。
motoko2014さん、こんばんは。
おお、クローブをそんな風に利用されていたのですね。素晴らしい!
スパイスのクローブを調べなおすと、強い殺菌効果があるようで、ミイラ作りにも使われていたようですね。ゴキブリも臭いが嫌いとか。
派生的に知識が広がりました。ありがとうございます。後日ためしてみますね。
ミューレン谷、いやみゅうれんさんこんばんは。
クローブヒッチのクローブはスパイスのクローブではないようです。cleaveという動詞の過去分詞clovenが由来のようです。くっつく、しがみつくという意味があり、2つの半結びが互いにcleave(くっつく)しているから名付けられたようです。うろ覚えですが、そのように教わった気がします。フォローできる方がいればお願いします。それでは失礼します。
スミマセン、あれから少し調べてみたらオックスフォード辞書のサイトに載ってました。
http://www.oxforddictionaries.com/us/definition/american_english/clove-hitch
cleaveの過去形のcloveで良いみたいです。
ankotaさん、こんばんは。
おお
私もそれから調べたら、次のサイトがヒットしました。
http://meritbadge.org/wiki/index.php/Clove_hitch
Since clove comes from the word cleave meaning “to split”, a clove hitch is split into two parts like the foot of a deer or a sheep ・・・
「分ける」という意味の言葉「cleave 」ということから来ていて、それは鹿や羊の足(の爪)が二つに分かれているような・・・ということなんですね。
もう少し調べると、ハーフヒッチが二つ重なっているという意味のcleaveであって、過去形のcloveになったのですかね?しかし、clovenという過去分詞じゃないのは何故なんでしょう?
どうりでスパイスのことは調べても何もヒットしなかったはずです。
スパイスのクローブとは関係ないようですね。
どうりでクローブの実の形に疑問が出た訳です。
これでちょっと安心しました。ありがとうございました。
それにしてもankotaさんは誰から聞かれたのでしょうね?これをご存じという人はかなりの方だと思いますね。
murrenさん 今晩はのお久し振り
スパイスは分かりませんね
確かインクノットと言ったような
八の字とインクノットとフイッシャ−とプル−ジックと直接ザイルを胴に巻きつける方法と肩まで回す方法が今でも出来るザイルの結び方ですね。
今ではあまり使うことは無いですけど。。。
そう言えば昔ヒラリカンなるもので懸垂下降していたょうな・・・
最近ATCという便利グッツを知りましたが昔あったらいいなです
よいお年を
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する