私の妻は私より6歳年下で、まあ若者と言いますか何というか
日本の古典をあまりご存じない。
先日も
たまたま何の話の続きだったのか全く覚えていませんが
忠臣蔵でも名場面の誉れ高い 南部坂の別れ の話になり
私と姑とが、「大石が」「あぐりが」と盛んに盛り上がっていても
さっぱり話が分からぬ始末
こういったことは何も私の妻に限った話ではなく
若い人々には共通した傾向と思います。
もちろん昔のお話ばかり知っていても意味はないし
最近の新しい本やお話も面白いので、ゲームとかマンガだけでは無くて
本やら物語やらに親しんでくれるのであれば
昔の話を全く知らなかったとしても良いとは思います。
でもでも
時々思うのです。
最近会社で、ちょっと嫌なことがあると出勤してこなくなる若者や、仕事を途中で投げ出して人のせいにしてしまう社員がたいへん多くなっています。
昔々から親しまれてきたお話には、カッコつけの美学というか、やせ我慢の美学というか
今言ったら笑いものになりそうですが
そういう精神があふれていたような気がします。
ちかごろそういう精神に触れていない人たちは、どうも最後のひと踏ん張りが弱いような気がする…と思うこのごろ。
私の先祖は農民ですので
「武士の子は 腹が減ってもひもじゅうない」とは言いにくいですが
「天野屋利平は男でござるぞ」ぐらいだったら良いかな…
妻よ、うちの息子たちには昔の本も読ませようね。
こんばんは、Killiya731さん。
天野屋利平は男でござる。その通り。
十一代海老蔵は彼の妻も含めてだれでも知っていますが、その演技を観た人(若者)はほとんどいません。歌舞伎や文楽から学校で教えて欲しいものです。バラエティーや週刊誌だけが勝手に古典を評価してしまっています。十代海老蔵の演じた天野屋利平は国宝ものだと思います。
maasuke1さんこんにちは。
コメントありがとうございます。
恥ずかしながら、私自身も海老蔵さんの天野屋利平を見たことがあるわけではありません。
いまどき時代錯誤なのかもしれませんが、そういうカッコよさみたいなものをちょっとでも目指して日々の行動をしたいな…などと思ったりするのです。
やさしき武士は古今に実盛ひとり
と言われるほどでなくてもちろん良いのですが
ほんの少しでもこころがけのある大人になりたいのです。
私もちょっと変なおっさんだと若いものに思われているようです。歌舞伎のカッコ付けの面白さを息子に話しても、馬鹿にされるだけです。
播磨屋2代目吉右衛門の熊谷次郎直実も、「武士のやさしさ」というより「武士の情け」でしょうか。去年NHKの教育でちょっとやっていました。
まだ若いのに天野屋利平を出すあたり、なかなか「渋い」と思いました。
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