町の小さな登山用品店

地元の小さな登山用品店「みやがわスポーツ」に立ち寄った際、先日山の先輩に聞いた話を思い出し、店主さんに「昔○○○（老舗登山用品店）にいらっしゃったんですって？」と聞いたところ、親爺さん大変吃驚されて「45年ほど前、20歳過ぎの頃に３年ほどいたんだけど……よく知っているね。その山の先輩ってどこの山岳会の人？　今度店に寄るように言っておいてよ」と相好を崩し、店のロゴ入りポーチをくれました。

ご夫婦（？）でやっているこの店、実に味があって好きなんです。只でさえ狭い店内のレジカウンターに古めかしいミシンを置いて、山でちょっとあると便利なモノ、例えばザックにテントマットくくりつけるのに最適な1mスリングとか、ちょこちょこ作って売っています。

そういえば最近「町の小さな登山用品店」っていうのをとんと見かけなくなりました。ふた昔くらい前までは結構あったと思うですが……。大抵は、山の超ベテラン親爺が奥さんと二人でやっていて、自分が山に行く日は休業……ってのが多かったなぁ。大手登山用品チェーン店は品ぞろえも豊富でいいんですが、「味わい」がちょっとね。本物の「ヤマ親爺」の薀蓄が聞ける事が、このような個人経営店の最高の売り物だと思います。