現在は富士山山頂剣ヶ峰に残されている富士山特別地域気象観測所も使われていない。
その手前に3,776メートル富士山の山頂標柱が立っている。
この本は、野中到が私費で建設した富士山山頂「野中観測所」の建設から、夫妻で実施した冬季気象観測の模様が描かれている。野中観測所は富士山特別地域気象観測所の前身にあたる。
詳細は本を読んで頂くことにして、当時の機材(アイゼンやピッケルもない)や着る物・食べる物で真冬の富士山頂で気象観測を続けようとしたことに驚いた。
現在の装備でも厳しいだろうに、当時は修業以上の厳しさ必須である。
やりとりする手紙もまだ候文であり、時代を感じるが、そういった人々の努力や苦労の積み重ねの結果で今の我々が生きていることを改めて感じた。忘れてはならない大切なことが沢山有る。
この一冊は夫人である野中千代子にフォーカスされて書かれている。明治期の女性の厳しい境遇と耐え抜く強さという点で、亡くなった自分の祖母を思い出す。
https://npofuji3776.org/museum/timeline.html
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