付箋を付けた箇所を引用する。
・碧い空は深かったが、その空を映す湖水や池の水はもっと青かった。
・そのうちに薄陽が顔に射して目をさますと、窓いっぱいの碧い空だ。幕を引いていくように霽れて行く。太陽は今ちょうどその雲の端の、レースのようなところにひっかかっている。山の中腹に取り残された雲が、ふてくされたように動こうともしない。
・裾野の傾斜は段々と急になり、一足一足が眺望を大きくして行くが、そのころはもう私の向こうの山頂は見えなくなる。
串田ワールド全開の一冊である。
山に行きたくなる。
北海道斜里の串田孫一記念館ともいえる「北のアルプ美術館」を訪れたことを思い出す。
http://alp-museum.org/mokuji.htm
こんにちは。
プロフィールを拝見しましたら、やはり同年配でした。
高校生の頃に串田さんの山のパンセに出会い、以降、何冊か読みました。
当時は山を歩いている最中に、串田さんが描かれているのと似た情景に出会ったりすると妙に感動したもんです
感受性と表現力が魅力ですね、串田さんの世界。
gankoya さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
gankoya さんのプロフィールを拝見すると、同世代と言っても、高校生時代だったら怖くて声も掛けられないくらいの一年生と三年生という先輩です。
レコも少し見させていただきましたが、とても参考になりそうなのでフォローさせていただきました。
串田孫一さんの本は50代前半にたくさん読みました。高校生時代は井上靖や新田次郎辺りを読んでいました。登山部ではなく写真部だったので一眼レフを担いで槍ケ岳あたりに無謀に登っていたのです。
自分も時折エッセイを書きますが、なかなか感じたとおりの表現ができません。串田先生の感性や表現も参考になるので古本を集めて読むようにしています。
ありがとうございました。
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