水原秋櫻子・萩原井泉水・田中澄江・深田久弥・串田孫一・冠松次郎・藤木久三・芳野満彦・清水哲也・佐伯邦夫・木暮理太郎・本田勝一等々興味をそそる錚々たる著者が勢揃いです。
白馬三山だけではなく朝日岳・雪倉岳・旭岳・小蓮華山・清水岳といった周囲の山々や、氷河地形の話、白馬鑓温泉、さらには白馬湖沼群についても新しく知ることが出来ました。
小蓮華山があって大蓮華山が無いのを不思議に思っていたのですが、実は白馬岳が大蓮華山でした。
長野県側からの呼称が白馬岳で、富山県側からの呼称が大蓮華山です。
そうだったのか。
これと同じことが各地の山でもありますね。
東京の近くで言えば例えば和名倉山、国土地理院の地形図には白石山とあります。
飛龍山と大洞山
同じことが連峰でもあります。
富山県側から見て立山連峰の後ろにあるので後立山連峰と呼ばれていますが、長野県人にとって後とは面白くないことでしょう。白馬連峰と呼んだ方が連々とした連峰名にふさわしい気がします。
引用を少し
・大蓮華山の西南、杓子岳を距てて相語るが如く見ゆる一峻峰は鑓ヶ岳である。
・小屋の這松のすき間から外を覗くと空は晴れ渡って樺色に光っている。
・流汗淋漓気息奄々として
・磊磊とした石を踏んで右に左に幾度か渓流を徒渉しつつ
・露営地を出発したのは八時に垂としていた。
・久し振りで夜明けに聞く時鳥の鳴く音は耳に快かった。毛勝連山の上にぽっかり浮き上がった白山を見付けて覚えず声を挙げる。これから雪倉岳に至る間の山稜は、全く雪と高山植物の楽園とも称す可く、一々其名を挙ぐるの煩に堪えない。
高山植物のことを昔は野草山草と呼んでいたことも知りました。
また白馬岳に登りたくなりました。次は蓮華温泉から雪倉岳と朝日岳経由で登ってみたいな。
※写真3は早朝の旭岳(2022.7.9 04:22撮影)
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