北アの雪倉と朝日を回ろうと思って、雪倉避難小屋を検索すると、「計画的に泊るな」という小屋の管理人の有名な意見がある。避難小屋なのだから、「緊急避難の時だけ使ってくれ」と宣言している。県で建てた小屋を朝日小屋の個人が委託されているらしいが、ここまで偉そうに言うなら、委託を辞めたらいいんじゃないかと思うのだが。
1、 避難小屋とは、言葉のあやである。いつでも使いたいのだから、無人小屋、無料小屋と名前を代えて下さい、便宜的に避難小屋と言っているだけ。
2、 問題はトムラウシ事故のように、ツアーの団体がこれを独占することで、これの禁止事項とは、小屋のオヤジの小言と趣旨が違っている。
3、緊急避難の時に使ってくださいとは横柄な、登山で緊急避難しなくちゃならないようなら、それは遭難というものです。そんな状況はありません。しかも小屋の目の前でどうやって緊急避難の事態に陥るんでしょうか?
4、簡単な話が排便の処理の問題なのです。日本中のほとんどすべての小屋で、やはりトイレは垂れ流しているのです。まず小屋がトイレタンクをヘリで降ろして、エコを始めることを堂々と宣言することが必要。
5、続いて個人では、大便の持ち帰り運動をします。
6.指定地外のキャンプが禁止なのは分かりますが、ビバークも禁止とは、それは越権行為。これも問題は排便の処理だけなのです。
7.つまりすべての排便小便までも、持ち帰りが徹底すれば、キャンプの禁止地区もなくなるわけで、まさか花畑のど真ん中に寝る人はいないわけで、日本中の山で自由な登山、宿泊が可能になると思っていますが。個人登山の場合はね。さて私は週末にこれを計画した場合にどうするか?
sptakaさんへ
ご意見のうち、一番基本的な、1、2、について、私も賛成です。
緊急時にのみ使えとは、北アのなかでさえも、他に聞いたことがありません。
私も家族登山で、雨天のために行程通り進むことができず、この小屋を使用しました。
もともと10人でも満杯の小屋ですし、よほどのケースでないかぎり、一杯ということはありません。
つまり、計画に見込んだ利用も、緊急時の利用も、支障なく両立できてきた小屋のはずです。
また、立地条件からも、下記の掲示にある蓮華(雪倉)鉱山道から入山した場合や、白馬雪渓から入山した場合など、ちょうど1日行程の、よい場所にあります。
おそらく、通常の利用を事実上、禁止するこのような掲示の理由は、管理コスト(たとえば、ご指摘のトイレ問題)ではないかと思います。トイレや清掃は、あの小屋のネックですね。
この件も、持ち帰り、宿泊料の徴収、利用を基本的に事前申し込み制にする等々で、対処できるはずです。
それから、「オヤジ」と書かれていますが、私は朝日小屋は、亡くなられた先代のご主人も人柄をよく知っております。現在は、北アでは2か所だけの女性の管理人になっているはずです。
自治体との間で、コスト問題など、何か交渉事が起こったのではないかと推察します。小屋としては、とても全面的な責任は負いきれず、最低限の措置として、緊急避難の機能は残したいということで、今回の措置をやむを得ずとった可能性があります。
そうだとすれば、日本の山の避難小屋を自治体に任せきりに近い状態にしている国の問題も出てきます。
ですから、事情をまず知りたいというのが、私の意見です。解決にあたっては、いろいろな角度から見て、関係者が納得できる方途をとる必要がでてくる問題かもしれません。大事な避難小屋ですから、登山者の側も一肌ぬいで、小屋を守っていく対応が出てくると思います。
この掲示は、下記に張り付けておきます。文章が不明瞭で、掲示の主体がわかりません。
「緊急時のみ使え」とは、誰の判断か? 所有管理は自治体にあるはずです。小屋は施設の運用をゆだねられているとしても、どういう事情なのか?
全国的にも、まず例のない運用を行おうというのですから、自治体がきちんと明示すべきです。
(以下に貼り付け)
http://www.asahigoya.net/news/2009/08/n20090804a.html
蓮華(雪倉)鉱山道について、お知らせします。 …以下は、蓮華温泉さんからの情報です。
8月4日現在、鉱山道の瀬戸川には「橋が架かりました」。
また、蓮華温泉の皆さんによって、草刈りも終了したとのことです。
ただし、7月に降り続いた長雨・大雨の影響もあって、登山道が荒れている箇所もあるそうです。
慣れない方、あるいは不安のある方、また年齢の高い方や単独登山者の皆さんの通行はあまりお勧めできないということでした。
より詳しくは、蓮華温泉ロッジ、あるいは新潟県糸魚川市役所にお問い合わせ下さい。
※ なお鉱山道通行にあたり、日程が合わないから・時間が無いなどの理由により雪倉岳避難小屋を使用されることはお止め下さい。
※ 雪倉岳避難小屋は、「あくまで、避難小屋」です。 緊急避難時以外の宿泊は、出来ません。
※ 避難小屋使用を目的とした行程は、変更願います。
http://www.asahigoya.net/diary/2003/08/d20030804a.html
有名な話ですが、私が先日改めて見たのは上記で、03年のものです。今回指摘頂いたのは、今年8月の記事で、未だに同じこと言っているんですねえ。呆れます。
北又ダムから朝日小屋方面にも行ってみたいと思いますが、呆れることにここはどこから乗ってもタクシー代が9000円とは何でしょうか。こんなだと、往復登山も無理だということで、小屋のトイレの話とは関係ないけれど、スムーズな登山が出来ないという点では、悪態つきたくなりますよ。
トイレの問題が原因のはずですが、しかし県の予算で不遇なコースに無人小屋作って「皆で使いましょう」というはずのものなのに、朝日オヤジの出しゃばり、越権が不愉快なのです。こういう頑固おやじは他にも結構いるんです、困ったものです。
2003年の掲示を見ました。
管理人の掲示内容を見ると、無人の山小屋、避難小屋の利用そのものについて、雪倉岳にとどまらず反対されている様子です。避難小屋の利用の実情と趣旨に合いませんね。
こうした小屋は国の補助も受けて設置・改修されてきていますので、この管理者の対応は、管理を任された個人の判断を超えることだと、ちょっと心配してしまいます。
国立公園内ですし、確か有人の山小屋の場合も、宿泊を求める登山者には可能な限り応えねばならない立場が規定されてきたと思います。
避難小屋設置の趣旨にそぐわない対応です。
公けに設置・運用されている避難小屋に、ここにだけ特別の規則を課す根拠が、わかりません。北アの他の3つほどの避難小屋でも、例がないのではないでしょうか。
03年の掲示では、朝日小屋とそこの天場を使った方がルート設定のうえで合理的なように書いていました。
しかし、そもそもそれは計画的利用をやめさせる理由にはなりません。登山者のプランニングは、装備や構成、出発地、ルートなどによって様々です。
また、入山する登山者は、遠方から来て午後からの人もいれば、前日の宿泊地もさまざまですから、これも、小屋を使用させない理由にするには無理があります。
そんなことが通れば、全国、どこの避難小屋も使えなくなります。
計画的に利用すると、避難小屋として用をなさないように書いています。
これは双方両立できます。緊急事態はよくよくのことです。この山で、小屋がいっぱいの季節に、遭難事故があったケースは聞いたことがありません。むしろ他にパーティーがいた方が、何かあったパーティーには心強いこともあります。
両立できないのは、ぎりぎり一杯の人数のツアー登山の計画的利用の場合のみでしょう。
管理人は、自然へのインパクトと避難小屋の利用者の間に関係があるようにも書いていますが、避難小屋の利用を予定する人が自然に配慮がないというのは、類推としても成り立ちません。
むしろ、小屋をよりきれいに使うために、また水場を保全するために、どうすればいいかなど、具体的に提起して改善をはかった方が良いように思います。
雪倉岳、朝日岳一帯の自然の貴重さはわかりますが、それも、避難小屋を使うことを止める理由にはなりません。避難小屋は貴重な自然のなかに建っているものが、むしろ多いですね。有人小屋、とくに巨大なそれもふくめて。要は、使い方です。
ということで、どうしても計画的な利用を拒否したいなら、その切実な事情を示して、解決すべきではないかと感じました。そこで利用者の費用負担、トイレの処理問題、利用者が事前に許可を得る問題などがあれば、解決の道がさぐれます。
何が理由にあるのかな、と思います。あまりにも異例のことで、そこがわからない。何かあるのだと思います。
設置主体の富山県の規則をネットの限りで調べてみましたが、見つかりません。もし、県が規則で定めていると、国の方針にそぐわない可能性があります。
コロラド・ロッキーの方では、ある場合に計画書に排便の処理の記入を求めて、垂れ流しだと入山を許可しない場合もあるようですが、アメリカならばありそうな話です。登山家野口のページにも、ヒマラヤ排便は持ち帰りという、彼なりの自然保護積極性が伺えます。どうせ雪倉避難小屋に泊ろうが通過しようが、あのあたりの行程が長いところでは、何らかの垂れ流しをすることが黙認されているのが現状です。特に該当小屋などは、もう泊っても臭いと評判で、ただ便器下に積もらせて、一体どうするんでしょうか。積もり上がって尻に付くようになったら、ブルで遠くに放り投げる程度でしょう、どうせ。
持って帰る時代になっているわけです。紙おむつのようなもので受けて、たくさんのトレペを入れれば水分が吸収され、ゲル状になります。まあ化学薬品でゲルにするのは高価ですがあるでしょう。腹の中にあったものを、外で持って帰る。都会で犬を飼っている人は全員ウンコくらいは持ち帰ります。この当然のことを、どれだけの自覚でできるかで、できる人は、キャンプ禁止など無視して、日本中の山で自己責任の範疇でビバークできるのです。
たった一泊をさわやかな風のように通り過ぎて、そこに何の痕跡もない。残していのは足跡だけ、取っていいのは写真だけという、古びた格言が好きです。特に雪のシーズンの関しては。
そろそこウンコ持ち帰り本気でやってみましょう、私も。
そこまでのマネジメントがない、昨今ブームの爺さん婆さんは、できない話です。
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