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社会人になってからの運動不足(SE職なのでほぼ座りっぱなし)に危機感を覚えてジムに通いだしてから早25年、自分に合っていたのか途中で嫌になることもなく、巻機山の山スキーで肋骨を数本折ったとき以外は基本的に筋トレしない一週間は無かったです。誰かに教わったこともなかったですが、夏の登山、冬の山スキー(テレマーク)、フルマラソン大会へのエントリーなどの身体操作の訓練と合わせ、トレーニングの仕方も上達してきたと感じます。
筋トレの効果は非常に大きく、脳への効果や自分の体をセンサーに例えた場合のその能力の向上なども別途書きたいと思っているのですが、今日は登山についていくつか思うところを書きます。
自分が山で会う登山者を見て(自分の事もそうですが)思う事は、関節が硬いということです。本来の可動域が取れているように見える人はとても少ないです。
例えばスクワットやランジをしたとしても、股関節が詰まっている人であればそもそも正しく行うことが出来ません、肩甲骨や胸郭の固さも同様です。関節が固いと筋肉や腱のストレッチがかからないため血行が悪くなり組織が固まってしまいます。その結果、登山の下りなどのちょっとしたテンションがかかったタイミングでケガをしやすくなります。ハムストリングスの固さは腰痛に直結しますし、肩甲骨が固いと胸郭も固まり息がしにくい、首もスムーズに回らないのでバランス感覚が鈍ります。腹腔が固い(腹圧が上手くかけられない)と地面からの反力を腹腔内で上手く吸収できないので、体全体が弾むことになり危ないです。下の廊下のような場所を歩く場合は特にそう感じます。
いろいろトレーニングをしようと思っても、まず自分の体が本来あるようにくるくる動かないと、どれも中途半端になって効果がなかなか上がりません。多分効果を感じる前に膝が痛くなったりします。
で、自分の経験上共有したいことを最後に書きます。
いろんなトレーニングのアプローチがあると思いますが、一番効果があるのは「ぶら下がる。」です。力のある人は懸垂してください。
我々の体はゴム紐のようにストレッチをかける事で各関節が正常な位置に戻ろうとする自己アライメント能力があるように思います。我々は2本足で立って歩いているので足の意識は高いと思いますが、ぶら下がることを普段している人は少ないと思います。ですが、このぶら下がることの効果は非常に高いです。肩甲骨の柔軟性、胸郭の柔軟性、腹腔(腸腰筋、腹圧)の柔軟性を高めることができ、自重でストレッチをかけることで、各関節の位置が整えられ、血行も良くなります。多分普段ぶら下がっていない人がやってみるとそれだけで肩回りとかポカポカすると思います。
各関節の柔軟性を取り戻し、腹圧をかけてお腹から動力を出して動けるようになると、自分の身体能力の向上を感じると思います。いわゆる「でんでん太鼓」です(ちなみに自分が思う現在の最強でんでん太鼓はエンゼルス大谷選手)。
自分も筋トレ初心者の時はベンチプレスやスクワットの重量を求めていましたが、今は体全体の機能向上が目指すべきものだとの考えに至っており、そのための重量を扱うようにしています。登山は求められる身体操作が結構上級だと思いますので、普段ぶら下がっていない人は一度近くの公園とかでやってみることをお勧めします。
他にもいろいろ書きたくなって来ましたが、雑文もたいがいにしないといけませんし、長い駄文も迷惑なのでこのあたりで終わりにします。ご訪問いただきありがとうございました。
そうですね。今でいう懸垂マシンですかね、同じですね。
懸垂(チンニング)は本当に良いトレーニングなのでぜひぶら下がってください
大変興味深く拝見しました。
トレーニングしたほうがいいと思いつつ、なかなか腰が上がりませんでした。
「ぶら下がる」、やってみますね。
またお考えを日記でご教示いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
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