「栄光の岸壁」を読んで(新田次郎)-8

気持ちがくじけそうな時に
この本を読んでいた
「自分は治らないかも？」と
不安いっぱいの時に
この本を思い出していた

始めは
読むの辞めたくなるくらい
嫌な作品だった
新田次郎はどうして
こんな不愉快な人間を
いつも登場させるのか？

主人公の岳彦が騙され続けることにも
学習能力がないのか？と
同情出来なくなっていた

でも
落ち込んでた私に
頑張る気力を与えてくれたのは
岳彦の怪我との闘いであり
山への情熱であった

足を無くした人間が
クライマーになっている
痛みと闘いながら
努力に努力を重ねて
周りの人間を惹き付けてゆく

仲間を失った辛さも乗り越えて
素晴らしい相棒と出会い
夢を叶えてゆく

岩壁の険しさ危なさを
ヒシヒシと感じながら
パーティを組んだ二人の
心の温かさに感動した

困難なルートを征服したことは素晴らしい
でもそれ以上に
お互いを思う熱い思いやりに
惜しみ無い拍手を贈りたい

＊岳彦は芳野満彦氏で実在のクライマーです
日本人で初めてマッターホルンの北壁登頂に
成功されました。その後も活躍され
2012年2月5日に無くなられました

＊私は
その後のアイガー北壁を先に知ってしまい
悲しくなって号泣してしまいました

もし読まれる方がいたら
アイガーは後に読んだ方が絶対にいいです！

コメント

ゲスト

RE: 「栄光の岩壁」を読んで(新田次郎)
itigoさんこんばんは。
我が家の玄関には芳野満彦氏が描いた「かたくりの花」の絵が飾ってありますよ。
栄光の岩壁は確か私が若い頃岩登りに夢中な頃に山と渓谷に連載されていたと思います。
シャモニーやグリンデルワルトとかツェルマットとか出てきたと思うのでその後訪れた時には完全に忘れておりましたがitigoさんの涙で再度読みたくなってきました。
芳野満彦氏は山靴の音を書いていますね。私もその絵をもらった時その本ももらったのですが行方不明です。

itigo

RE: 「栄光の岸壁」を読んで(新田次郎)
murren さんこんばんは(^-^)
登攀について殆ど無知だったけど
この本は岩壁を登る魅力を教えてくれた
最初の一冊になりました♪
最後のクライマックスは爽やかです
アイガー知らなければ(^_^;)
読書の順番間違えた！
今度はノンフィクションの「凍」沢木耕太郎です
自分には無理だけど登攀のドキドキ、
ハラハラは読んでて運動してるみたいに
疲れるわ
岩壁50センチのテラスじゃ
休憩できないから早く登って！と思いながら(安全にね)と但し書きして読んでいます

芳野満彦さんのパワーも凄いというか
凄まじさを感じましたが
パーティを組んだ二人の方の爽やかに
気持ちを癒されました(^-^)

コメントありがとうございます
(本物の絵をお持ちなんて素敵ですね)

tknabesan

RE: 「栄光の岸壁」を読んで(新田次郎)
itigoさん　おはようございます。
前に新田次郎の本を集中して読んだとコメントしましたが、そうそうこの本「栄光の岸壁」を読んでハマっていきました〜
その後、アイガー北壁を読みましたね〜　私もまた読みたくなりました。
集中して読んだとき、最後の読んだのがアラスカ物語（山登りの本ではありませんが）でした。その人の名前がアラスカの地図に載っているんですよ〜
ネットで買う方法もありますが、今日、明日の休みにＢＯＯＫ・ＯＦＦにいってみようと思います。
「追突事故」コメントしてみました。

itigo

RE: 「栄光の岸壁」を読んで(新田次郎)
tknabesanおはようございます(^-^)
Book off 何件かに上下一冊ずつあったりしました、山岳小説家の他の人のもついでにゲット!取り合えず下しか見つからなくても
買っちゃってます(^-^)
Book off 29日はサービスデーみたいですよ
いい本が見つかるといいですね♪
コメントありがとうございました！