先の見えない時代だからこそ意志の力が重要である。形の無いものを具現化するためには強いウィルパワーが必要とされる。祈りとは本来そういうものだと思う。
オオカミ少年ラームは狼に育てられた。四つん這いで歩き、歯をむき出しにして生肉を食らう。夜になると遠吠えをする。ラームは保護者たちの懸命な努力により立って歩けるようになり、カタコトではあるが自分の名前も喋れるまでになった。ラームは初め自身を狼だと思っていた。でも本性は人間である。故に立ち歩き菜食者になることができた。
同様に我々の本質は、カルマに捕捉されたこの肉体ではなく魂である。エゴという心の厚い雲に覆われているが確実に存在する。本来は光の源なのである。ラームが慈愛に支えられて最後には自分が人間であると気づけた様に、我々も気づくことができるはず。
野に咲く花がそうであるように、いつか花は咲くのだ。自分の中に内在する仏性がいつか開花することを信じて今日も祈る。
※オオカミ少年ラームは1968年4月20日に推定年齢22~23歳で亡くなった。私の生まれる前、遠きインドでの話である。
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