人は誰でも心の中に欲望を持っている。食欲、物欲、金欲、...。そして人の心には、限界がないという性質も併せ持つ。1つ手に入れても、次はそれには飽き足らず、もっともっとと渇望する。
動物も心を持っているが、人のそれとは性質が異なる。例えば、肉食獣のライオンは狩りをして他の動物を食べるが、それは空腹時だけであり欲望にまかせて食べたりはしない。そうすることで自然界のバランスを保っている。かたや人間の心には限界がない。貪るのは人の心特有の性質である。
ヨガの瞑想は、暴走しがちな心を鈴を付ける。眼を閉じて自分の内面を静かに見つめ、湧き上がる雑念を全て流していく。邪念にまみれた心の動きを止めることはそう簡単ではない。しっかりと手綱を引き、揺れ動く心を御する。エゴからくる欲望に決して自分自身を明け渡さない。目指すは不動の心。我らが守り本尊、不動明王の無心の境地である。
心の欲望の矛先は外の世界の何かではなく自分自身に向けるのがカルマを積まなくて良いと思う。
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