暗い明治の歴史下、日本陸軍が1902年に遭遇した八甲田山雪中行軍訓練時の遭難事件のフィクション作品です。⛰⛰
すさまじい読後の喪失感に圧倒されました。
199名が凍死した●時代背景は、帝国ロシアとの1904年開戦前の国威高揚という名の人間実験(説あり) 、21連隊vs5連隊の競い合い…
❄️❄️●遭難理由は、装備や知識不足、異常時の指揮混乱、稀な寒冷気象▲20℃〜 ●結果として残されたのは、雪山装備と知識に対する予算化、手厚い国民賠償、美談化することで軍と国民への世論操作だったようですね(← 個人的見解です)
山岳小説という面では冬の八甲田山の恐ろしさと遭難や凍傷のプロセスが克明な表現で理解できたことでしたが、やはり時代小説(軍人の美意識、明治時代、ロシアへの意識、村や家族、夫婦等の社会文化)としての当時優先された価値観を学ぶという点で🥂🥂 意義深いと感じました。
新田次郎ワールド🏵🏵にどんどん引き込まれまるのは、一方で山への時間が取れない悩みの裏腹ですね、でも明日から今年一番の寒冷、東京は7-1℃、では八甲田は? 実話をデフォルメされてやや憂鬱な部分もありましたが、「山」っていうと、このルートは夏に青森〜田代〜赤倉岳まだ行ってみたいです! 美しいでしょうね🏔⛰
☃️☃️☃️ Merry Christmas 2021!
新田次郎の「八甲田山死の彷徨」はノンフィクションではありません。史実を基にした小説です。多くの方が誤認しているようです。「孤高の人」や「剱岳点の記」も小説で史実とは異なります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E5%B1%B1%E6%AD%BB%E3%81%AE%E5%BD%B7%E5%BE%A8
https://www.yamareco.com/modules/diary/41125-detail-141206
コメントありがとうございました。また今朝一番でミスタイプ(昨夜確認できず)発見時点ですぐ修正済みですのでご安心ください… ここは新田次郎での一番大事なポイントで、解説や別の文献記述との差異を見てわかった気がしました(ただどれが正しいかは議論多数ですね) …
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する