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タイトルのとおり登山の本ではありませんが、第1章第1節が八甲田山雪中行軍とマタギに関するもので、驚きをもって興味深く読みました。
映画にもなった《新田次郎》の『八甲田山死の彷徨』が有名ですが、小説には記載が無くあまり知れれていないが、弘前隊が生還できたのは案内人(地元のマタギら7人)の働きによるところが大きかったそうです。
また、その案内人は軍から酷い扱いを受けながら、軍から脅されその事に対し長年沈黙していたそうです。
是非多くの人に知ってもらいたい事実です。
長い文章ではないので『マタギ奇談』のこの一節だけそのまま記載したい(著作権上問題あり)くらいですが、重ねて是非多くの人に読んでもらいたいと思います。
『マタギ奇談』の参考文献に記載のある『八甲田死の雪中行軍真実を追う』《三上 悦雄》が詳しそうだが絶版で県内の図書館にも無い。
フィクションの『八甲田山死の彷徨』が版を重ねる一方、このような本が絶版になってしまうのはなんとも悲しい。
『八甲田山死の彷徨』は時事新報記者をしていた《小笠原孤酒》が調べ自費出版した『吹雪の惨劇』を読んだ《新田次郎》が書いたもので、その際《小笠原孤酒》は新田次郎に調べた資料を惜しげもなく提供したそうですが、『八甲田山死の彷徨』では史実が曲げられて書かれており、それを読んだ《小笠原孤酒》は愕然としたそうです。
新田次郎作品には、あからさまに実在の人物をモデルにした作品が多く、小説なので大きく脚色されており史実とは大きく異なります。
『孤高の人』や『剱岳点の記』も当然史実とは異なりますが、小説なのに事実と誤認している人が多いのではないでしょうか。
すでに亡くなった方々が小説のために誤って認識され続けるのはなんとも残念です。
事実を題材に脚色したからヒットした(面白い)のか、新田次郎が上手に小説に書いたからその人や事件が注目を集めたのかわりませんが、史実を誤認させるような著作ってどうなんでしょうか。
せめて「あとがき」に史実を書くとか参考文献を紹介するとか・・・いや、あったのかな?なかったと思う。
heinaiさん、こんばんわ。
『マタギ奇談』なんだか面白そうですね。
『八甲田死の雪中行軍真実を追う』も面白そうだけど、こちらは絶版ですか。。残念です。
いい本の案内をありがとうございました。
機会があれば読んでみたいと思います。
k-yamaneさん、こんばんわ
コメントありがとうございます。
参考になれば幸いです。
heinaiさん コンばんは
前回お薦めの本購入し読んでますワイ
「山怪」です。
うーーん またheinaiさん推奨の本リスト増えるワイ
Kazuhagiさん、こんばんわ
工藤隆雄 作品は最近のお気に入りです。
既読かもしれませんが、『新編 山小屋主人の炉端話』とかオススメです。
heinaiさんの日記を見落としていたようです。(笑)
今日読んだのですが、山屋さんなら何人も読んでいるのだろうなと思い検索したら、heinaiさんがしっかり読まれていました。
文章も非常に読み易く秀作ですね。
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