![]() |
![]() |
![]() |
この本は、1970年代のロッククライミングの聖地ヨセミテと、そこで活躍するクライマーの写真集です。
1970年代は、ヨセミテで当時行われていた新しいロッククライミングの波(クリーンクライミングとそれに続くフリークライミング)が、世界に広まろうとしていた時期です。
当時は、フリークライミングの情報が日本に中々入ってこず、雑誌「岩と雪」などに掲載される、かの地を訪れたクライマーによる数少ないレポートを貪るように読んだものでした。しかしヨセミテのクライミングシーンを撮ったカラー写真はほぼ皆無、自分は雑誌か何かで輸入販売の広告を見て、どうしても見たくてわざわざ米国から取り寄せたのでした。
この写真集には、ヒッピースタイルのビリー・ウェストビー、ジム・ブリッドウェルやジョン・ロング、そしてカリスマ的なジョン・バーカー、著名な女性クライマーのビヴァリー・ジョンソンとモリー・ヒギンズといった、当時のヨセミテをリードした若きクライマー達の素晴らしいクライミングシーンが数多く収められています。ここにそれらの写真をすべて紹介できないのは、残念!
写真1は本の表紙(左、ハーフドーム)と、ヨセミテを代表する大岩壁のエル・キャピタン(右)。顕著な目立つラインが"ノーズ"ルートです。"ノーズ"は1958年にウォレン・ハーディングらによって初登攀されました。当初、ハーディングはハーフドームの北西壁を狙っていたのですが、先にロイヤル・ロビンスに登られてしまったので、「それ以上のルート」ということで、このラインに目をつけたのでした。彼らはこのラインに「極地法」を適用して固定ロープを張り、1年半に渡ってのべ37日間かけて登りました。この時、かなりのボルトが使われたようですが、今ではフリー化されています。
写真2の右は、数mにもわたるルーフクラックの"Separate Reality"を登るレイ・ジャーディン。彼はこれを登るために、スプリング式カムである"フレンズ"を発明し、特許をとって大儲けしたそうです。それが今の様々なタイプ(キャメロットやエイリアン)に進化しました。
写真3はビッグ・ウォールであるエル・キャピタンを登る際のビバークの様子です。
尚、写真だけじゃなく、英語の解説文もそこそこあります。英語が苦手な高校生だった自分にとって、多少の勉強にもなりました・・・
今ではAm○zonのUSサイトで検索すると古本で2万円以上、当時高校生だった自分はいったい幾らで買ったのでしょう・・・
怖ッ!
人生嫌なことがあったのね・・この人たち
それにしても、たしかな技術に裏づけられているとはいえ・・すっごいですね
映画クリフ・ハンガーなどを観ていると・・絶対できないと確信します。
わたしは山をぼちぼち歩くだけで充分です(^^;
でわでわ
uedaさん、山登りに入れ込んでると、徐々にエスカレートしてくるものですよ!
ハーネスやロープを使ってクライミングの真似事をしてるうちに、気がついたら二枚目の写真みたいにuedaさんもオーバーハングにぶら下がってるかも!
ところで、「クリフ・ハンガー」、面白い映画ですね!
確かジョンバーガーは近年フリーソロ中のアクシデントでしたっけ?
私あやふやな記憶でノーズはワンディアッセントを経て平山ユージコンビが数時間で登った記録もあるルートですか?
昔のヨセミテクライマー写真はタバコをくわえたGパンとロングヘアーのヒッピー姿を見ました。
その頃は37日間もかかったルートなんですね!?
勉強になります!
そうですね、この中に出てくるクライマーの何人かはアクシデント亡くなっています。バーカーは50代になってもフリーソロをしてたんですねぇ・・・
ノーズはユージが記録を立てたルートですよ。大昔、まだユージが10代の頃に小川山廻り目平で見かけて、「えらくうまいやつがいるもんだ」と感心しました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する