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東の川は、大台ケ原散策道のシオカラ谷つり橋付近から、西の滝や中の滝の水流を合わせて南方に流れ出る川です。観光スポットの大蛇�瑤�ら、岩場をはるかに見下ろす（実際は見下ろせないですが）谷底に流れています。
大台ケ原では、バスで山頂近くの駐車場まで入ることができます。ここからのアプローチは散策道を経て尾鷲道に入り、適当なところで白崩谷に入って東の川との合流点まで沢下りをすることになります。
リーダーだった自分は、先輩OBからアドバイスを受けながらルートファインディングして、パーティの先頭にたち谷を下降していきます。アプローチに使う谷とは言え、所々出現する滝を巻いて降りていきます。
ある滝を巻き終えて河原に降り立ったとき、ふと滝つぼを見ると奇妙なものが見えました。青色のシュラフの様なものが、プッくり人型に膨らんで滝つぼに浮かんでいるのです。
「え！？、これってもしや・・・」
先輩OBにこのことを伝えると、目で
「お前、ちょっと確認してみろ」
と指示してきます。
「え〜！、もし・・・だったら、どうしよう・・・嫌だな(>_<)」
と内心思いながらも、山岳部は軍隊のように先輩の命令は絶対です。
そろりと近づいて、シュラフ生地を引き上げると・・・・・・幸いなことに、何もありませんでした。ほっとした出来事でした。
しかし今から思い起こせば、誰か遭難者の装備が流されていたって可能性はありますよね。
この日は東の川の出合い付近でテント泊し、翌日に遡行開始です。しかし翌日は朝からどんよりと雲が立ち込めて、いまにも雨が降りそうな天気です。
沢自体は滝と言うよりも大きな岩がゴロゴロして、一つ一つそれらを乗り越えて進んでいくような感じです。両岸の大蛇�瑤箴�篭�瑤鬚呂犬瓩箸垢訛腓�な岩壁の上部が、雨雲の上に隠れており、まるで井戸の底にいるような暗〜い雰囲気が漂っていおり、途中に地獄釜滝と言う怖い名前の滝もあったりして、とてもプレッシャーを感じながら遡行しました。
ひたすら大岩を乗り越えていくのに肉体的に疲れましたが、この暗い雰囲気には精神的に圧倒され、シオカラ谷合流点付近に着くころにはまだ経験が浅い自分はパーティのトップを進んでいたこともあってすっかり疲労しきってしまいました。
このシオカラ谷合流点には、シオカラ谷の他に落差２００ｍ近い中の滝や西の滝が流れ落ちてきますが、やはり滝の上部は雲に隠されて見えません。
この頃にはいよいよ雨が降り出しました。ここでこれ以上シオカラ谷を詰めていくのをあきらめ、滝見尾根を登ってテント泊したのですが、どこで泊まったのか記憶にありません。今では大台ケ原山頂駐車場周辺にはキャンプ場はありませんが、この頃にはあったのかもしれません。
さて、この年の９月、今度は新しい１年生も交えて大峰山の神童寺谷に行きました。この谷は大峰山の谷としては入門的なコースで、１年生に沢登りを体験させるには好適です。この時は天気も良く、膝までの渡渉で突破できたへっついさんや赤鍋の滝をすぎ、何の問題もなく源流近くまで来ました。当時テント装備で皆かなり重い荷物を背負っていたので、このあたりでは各自の判断で源流の小さな滝を直登したり、自信の無いものは巻いたりしていました。
ここで高さ１０ｍほどの滝があり、岩登りが好きだった自分はノーザイルでこの滝を登っていきました。あとの同級生や後輩は巻ましたが、先輩OBの一人がやはり自分に続けて登り始めました。
しかし途中で行き詰まり、自分に声をかけてきました。
先輩OB：「お〜い、XX（自分の名前）！ここはどうやって登るんや？？」
自分：「え〜、いっぱいホールドありますやん！」
その先輩はかなり苦労して、そこを登ってきたのでした。
そして一言
「XX、おまえには負けるわ・・・」
ちょっと自慢したくなる出来事でした。。。
写真はどれも神童寺谷。写真１は赤鍋の滝、２はどこかの淵で水遊びをしているところ。３は山上ヶ岳山頂の大峯山寺にて。皆、ニッカーズボン＋地下足袋といういでたちです。
懐かしい写真ですね。
１枚目、ダイナミックな「へつり」ですね。
落ちたら、一気に流されそうですね。
２枚目、若いです！
そんな時代も有ったのですね。
３枚目、正に、私もこの時代ですね。
全てが懐かしいです。
滝つぼに、人型シュラーフ？は怖いですね。
みな、それぞれ、想い出深いですね。
１枚目の写真、面白いので色を復元してみました。
古い写真も趣きが有りますが、復元後の色が気になったので、無許可ですみません。
りんごやさん、こんばんわ。
1枚目のへつりでは、落ちたら滝つぼにドボンで、最初からやりなおしになりますね
結構重い荷物を担いでいたはずですが、あまり落ちた人の記憶はありません。。。
写真のホントの色はどんなのだったんでしょうかねぇ。。。
ニッカーズボンは高校３年生くらいまではアルプスなんかでは履いていましたが、大学生になってからはジャージになりました・・・
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