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しかし最近、山登りを再開して、結構熊の気配とかを実際に感じてからは、熊が出そうな山に行くときは熊鈴が必携となっています。これがあると絶対安心とまでは行きませんが、熊と遭遇するのは何としても避けたいものですから。
以下に、最近山を登っていて熊と遭遇（？）した経験を書いてみます。
＜その１＞
これはレコにも書いたので読んだ人もいるかと思いますが、昨年夏に加賀白山に行ったときのことです。ポピュラーなコースでしたが、別当出合の登山口から登り始めたのが少し遅めの時間だったために、途中の甚之助避難小屋に着いたころにはそろそろ夕暮れが近くなり、行きかう登山者もまったくいなくなってしまいました。この日の予定は南竜山荘まで行って、テント泊です。避難小屋で少し休憩の後、先を急ぎました。
しばらく登ると、突然登山道右側の藪の中か、「ドシン」と大きな音がして、続いて「ガサガサガサ」と藪を分ける音がしました。周辺にはもう登山者は誰もいないはず・・・一瞬立ち止まって、耳をすましていると、強烈な獣臭が漂ってきました。今まで猿やイノシシや鹿とは何度も出会ったことがありますが、それらとは明らかに違う強烈な臭い・・・
「グゥ・・・」
うなり声が聞こえた気がしました。
「これって、もしや・・・」
緊張が走ります。。。
そういえば熊鈴は持ってきたけれど、ザックのポケットに収納されていて、音が出る状態にするのをすっかり忘れていました。この場であわててザックを下ろして・・・などと悠長なことをする気にはなれません。
ここは穏便に、「何も気づかなかったふり」をして、そのままさっさと（しかしあわてずに）その場を離れることにしました。５０ｍほど急ぎ足で登ってから、あわてて熊鈴を出した次第です。
この後、すぐ上のエコーラインでの分岐でも、獣臭が漂ってきましたが、なんとか無事にテント場に着くことができました。
翌日室堂で、周辺で熊の目撃情報が多数あることを知り、あらためて肝を冷やした次第です。あのとききっと、５ｍくらいの至近距離の藪の中からこちらの様子をうかがっていたに違いありません。
＜その２＞
山登りを再開して間もない数年前に、自分としてはちょっと野心的に、GWの残雪期の立山に美女平から弥陀ヶ原をスノーシューで歩いて登る計画を立てました。
美女平でケーブルを降りて、そのまま積雪がたっぷり残った森の中に入っていきます。雪の上にワカンの足跡があったので、そのままその後について登っていきました。１時間ほど歩いたでしょうか、ブナ坂と呼ばれるあたりに達し、廃墟となった小屋の横についたとき、ふと足跡を見ると、ワカンと思っていたのがどうもそうではないことに気づきました。
「ん！？。。。ん、ん、ん・・・これはもしや・・・」
それはどう見ても、巨大な動物の足跡だったのです。（写真）
自分の登山靴の足と比べてみても、一回りか二回りほど大きな丸い足跡・・・どう考えても、熊です。
よく見ると、同じような足跡がそこらじゅうにあります。しかも大きいのから小さいのまで。まるで熊の親子連れがついさっきまでピクニックに来てたような感じでした。
このコースはすぐ横をアルペンルートのバスがひっきりなしに通ります。そのすぐ横に熊がこれほど身近に生息しているとは、予想外でした。
「ここはまずいな・・・はやく移動しよう」
と、さらに足を進めます。そろそろ今日のビバーク予定地のブナ平ですが、熊の足跡は一向になくなりません。
あきらめて、テント設営に手ごろな場所、しかし熊の足跡だらけの平坦地にテントを張ることにしました。熊鈴はつけてましたが、もちろんザックは下ろすので鳴りません。そこで一計を案じ、iPhoneで音楽を鳴らすことにしました。
荷物の上にiPhoneを置いて、テント設営を始めます。しかし、ちょっとしたミスでiPhoneを雪の上に落としてしまい、音が出る穴の部分に雪が入ってしまいました。
「♪♪♪・♪・・♪・・・・・・・・・」
みるみる音が小さくなり、ついに音楽の音がまったく聞こえなくなってしまいました。
万事休す・・・
とりあえずテントに入り、天井に熊鈴をぶら下げて、しょっちゅう指で鳴らす作業を続けました。周りに耳を澄まし、食事中も、就寝中も・・・というわけではないですが、ともかく目が覚めたりしたときは必ず鳴らしました。
この夜は、生涯でもっとも緊張してすごした夜となりました。
翌朝は朝から雨、周りは深い霧に覆われており、夜行性の熊が行動するのに好適な条件です。天気の悪さを言い訳にして、そのまま美女平に引き返しました。（本音はこれ以上この熊の森にはいたくなかったからです）
＜その３＞
昨年の秋、黒部の水平歩道を歩いたときの話です。（これもレコにアップしました）
祖母谷温泉でテント泊して、早朝に出発し、水平歩道から日本最大の岩壁である奥鐘山西壁を見物して適当なところから引き返すという計画でした。
朝一番のトロッコ列車の到着前なので、まだ欅平周辺には誰もいません。天気があまりさえず時々小雨が降る中、静かな登山道を水平道目指して登っていきます。
ふと樹林帯の中でこれから登っていく先の登山道を見上げたら、30mほど先の木々の間でなにやら黒くて大きな塊が左右に動いています。
「え！？もしや・・・」
じっと見てると、どう見ても形は登山者ではなく、不自然に左右に動いています。だんだん熊の様に思えてきました。
しかし、しばらくするとその黒い塊は左の樹林の向こうに消えていきました。
「大丈夫かな。。。」
そろそろと注意しながら登っていくと、突然右側から黒い影が現れまっすぐにこちらに向ってきました。
「まずい！まずい！逃げなくては・・・」
あわてて、登ってきた坂を下っていき、ふと振り返ると・・・・
熊だと思った黒い影は、コーモリ傘を差したおじさんでした。
聞けば、夜明け前に阿曾原温泉を出発したそうです。
しかし、あの時は本当に熊が向ってきたように見えて、大変あわてた一瞬でした。
＜その４＞
自分は樹林帯の中の登山道を一人で歩いています。他に行きかう人はいません。
ふと、前方数mの登山道横の藪の中から大きなうなり声が聞こえて来て、立ち止まりました。
「グォ〜、グゥ〜」
どうやら熊のようです。あたかもこちらを威嚇しているように思えます。
しかしこの道を引き返すわけには行きません。なんとかここを通り抜けなくては・・・
「グォ~、グォ~」
しばらくその場で逡巡しても、うなり声はやむ気配がありません。ますます威嚇している感じです。
しかし、意を決してそろそろとその藪に近づいたとき
「グォ〜〜〜〜〜！！」
うなり声が一段と大きくなって・・・・・・・・・テントの中で目が覚めました。
そう、夢だったのです。
「グォ〜、グォ~」
しかし、まだうなり声はすぐ横から聞こえています。
「えっ！？」
それは隣のテントのイビキでした。。。。
西穂高のテント場が大混雑して、テントをつめて張っていた為に、隣のテントのイビキで熊と遭遇する夢を見てしまったのでした。。。
固唾を呑んで読み進めると…。
最後のオチが良いですね。
「隣のテントのイビキ…」
でも、クマとの遭遇は有り難くないですね。
クマ鈴は嫌いなので、小さな鈴を付けています。（気休め程度の音）
ヤバそうな所では、ラジオをつけます。
幸わい、直接の遭遇は有りませんが、真新しい爪痕とか見てしまうと、ビビりますね。
いや〜、イビキであんな夢を見るとは思いもよりませんでした
それにしても、熊とは絶対に遭遇したくないですね！
熊の次に嫌なのは、蛭ですが。。。
Crossさん こんばんは
動物ネタなら norioでも入れる
私も 熊さんはしょっちゅう 年に１度は最低でも会いますが あまり恐怖を感じるような出会い方をしていないせいか イマイチ熊が人を襲う・・・という感じがわかりません
私も白山の平瀬道に向かう林道や 有峰林道・あと上高地の明神館付近でも こぐまに会いました
＜その３＞・・・って
どっちにしても 遭遇したら 知らんぷりでゆっくり離れる・・・が最適な方法なんですかね
norioさん、こんばんは！
雨なら岩は登れないですねぇ・・・室内壁なら登れますが、あまり面白くない。。。
年に一度は最低でも会うって、どれだけ熊と相性がいいんでしょう
ニュースで人が熊に襲われたって話を聞くたびに、「遭遇したくない」って気持ちは強くなります。熊鈴よりも話し声の方が効果は高そうですが、周りに誰もいないときに独り言をぶつぶつ言うのも変ですね
有峰では僕も小熊を見かけたことがありますが、すぐ近くに親熊がいるはず！と考えたら落ち着いていられませんでした・・・
もし熊と近距離で対面遭遇して襲われそうなときは、何か話しかけたらいいってことを聞いたことがあります。熊の方は話しかけられると、頭が混乱してどうしていいか迷うらしいですね。そしてゆっくりと離れていくといいって。
自分ももしそんな状況になったら、「まて、話せばわかる！ここはお互いに穏便に済ませようじゃないか」って、話しかけてみようと思います
「まて 話せばわかる 何事も！」・・・って
犬養毅は死んじゃいましたよーー
でも わかりました
人間の声は やっぱり有効なんですね
次に 熊さんに出会ったら いろいろと話しかけてみようと思います
イイ勉強になりました
そう、この言葉はテロリストには通じなかったですねぇ・・・
でも熊には通じるかも
ともかくもご無事でなによりです。
私はクマと遭遇したことはありませんが、あれはそうだなと思ってることがあります。
そこは群馬県の南牧村のキャンプ場でした。
その日は闇夜の晩で風の強い日でした。
他に宿泊者はいないし、私と愛犬は早々と寝始めました。
うとうととしたころ、風の音に混じって足音が聞こえてきました。
段々と大きくなり、明らかに大型動物がこちらに近づいてくるのがわかりました。
一気に目が覚めた私と愛犬は、テントを出て暗闇に懐中電灯を向けました。でも見えません。
その間にも足音は絶え間なく近づいてきます。
愛犬は一点をみつめてますが、私は車中に避難しようと思い始めたました。
その時、それまでうなりもしなかった愛犬が、太い声で狼のような遠吠えを発しました。
それは谷間にこだまするほどに大きな声でした。
すると、足音は止まり、しばらくして遠ざかって行くではありませんか。
甘えんぼのこのわんこが毅然として立ち向かう姿勢を見せたことに正直驚きました。
愛犬は秋田犬の雑種です。
こんなことがあってから、わんこが反応しない時は何もないと思うようになり、キャンプには愛犬同行が今でも続いてます。
熊だったと思う根拠は、この愛犬は、これ以前にカモシカ・鹿・猿・イノシシと何度か遭遇していて、その時々の反応と今回の反応は全く違ったという点です。
余談ですが、登山道に犬の足跡を残しておけばクマとの遭遇も少なくなると思うのですが、嫌いな方もいらっしゃるので難しいですね。
yokappeさん、こんばんは！
愛犬に助けられた（？）のですね。
犬は人間より感覚が鋭利なので、そばにいると心強いですねぇ
熊も余計なトラブルは避けたいはずなので、接近しすぎる前にお互いにどうやって知る・知らせるかが課題ですね。
Cross-hillさん、初めまして
熊との遭遇、登山中になにもなかった人がいるのも事実ですが、現実、襲われた人もいるのも事実です。
登山者にとって、野生動物との共生って難しい永遠の課題ですね。
ご無事でなによりです。
masutyannさん、はじめまして。
熊も人間を襲いたくて襲ってるわけじゃぁないので、どうやって遭遇を避けるかが課題ですねぇ。熊鈴をつけるとか、パーティで話し声を立てて歩くとかくらいしか対策を思い浮かばないですね・・・
Cross-hillさん、こんにちは
熊対策は、�，△蕕�じめ出没情報を知る、��音を出す、��出没箇所を避ける、�そ于颪辰討發△擦蕕覆ぁ↓ズ埜紊亘標罎垢襪箸いΔ里�多く語られていますが、万人に通用するかどうかはわかりません。
ただ、主観で書いているといいながら、経験則を交えよく現状をよく把握されている記事がありましたので、ご紹介しておきます。
ガイドの眼 http://guide-eye.jp/hotaka.kuma.htm
masutyannさん、ありがとうございます。
色々書いてあって参考になりますね。
わかっていても、いざと言うときに冷静に対処できるかどうか・・・
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