焦土となった広島市内、頑丈な建築物がいくつか残ったが、2000年代に入って老朽化が進み、姿を消している。
そんな中、皆実町に旧陸軍被服支廠の煉瓦倉庫が4棟、当時の姿を留めている。
90年代まで倉庫等に使われていたが、それ以降は活用策が見つからないまま放置状態。どうするか?という話になって、広島県では所有する3棟のうち1棟を残し、残り2棟を解体する方針を打ち出した。
16日まで意見募集を行っている。興味のある方はどうぞ。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/13/hihukusisyou.html
日曜日、現地でボランティアによる現地説明会があったので行ってみた。
大正2年(1913)竣工の立派な煉瓦造りの倉庫。説明によれば骨組みは鉄筋コンクリートという摩訶不思議な構造で、試行的に鉄筋コンクリートを構造材に使った可能性が推測されるが、現在となっては判らない。
75年前のあの日、爆風に耐えたこれらの倉庫は臨時救護所となった。
2001年の芸予地震の揺れにも耐えて現在に至っている。震度6強で倒壊する可能性が高いっていう評価はにわかには信じられない。海砂のシャブコンビルよりかは遥かに頑丈だろう。
学術的・歴史的に貴重な建築物で、保存には費用がかかるのは解るけれども、たった1棟しか残さないのはもったいない。せめて半分の2棟は残せないものか。
左:倉庫入口側。フェンス越しの撮影
中:西側の壁と窓。爆風で変形した鉄扉があの日の凄まじさを語っています。
右:塀と南側の妻面。塀はまもなく取り壊されます。
tetsumaroさん、こんばんわ。
旧陸軍被服支廠は広島出張時に
見学に出かけました。
長崎では早々に撤去された被爆遺構が
広島ではかなり広範囲に残っていて、
(ほぼ全て見に行きました)
この建物はその中でも最たるもの。
原爆ドームだけでなく、広島市はこの手の
遺構も世界遺産登録して、銭取って
保存に当てるべきでした。
世界遺産登録はともかく、いまからでも
有料観光施設化は遅くないと思います。
本当にもったいないです。全棟保存でお願いします。
yamaneさん、こんばんは。
見学されていたのですね。
ココはドームと違って間近まで寄れますので、変形した扉を見ればあの日の凄まじさが解る貴重な建造物です。
ややこしいのは、これらが広島県所有ということです。広島市は全棟保存する気満々なんですが、所有する広島県は及び腰。あと1棟は国所有ですが、こちらも一緒に解体したい意向。
被爆建造物は県や日本国のものではなく、人類の資産であることを理解して欲しいものです。世界に向けて保存寄付金を求めればすぐに集まるんじゃないでしょうか。
全棟保存して、世界遺産登録に向けて追加申請すれば認められるかもしれませんね。
てつまろさん こんにちは
焼野原に残った建物、今までよく耐えてきましたね。
てつまろさんが言われるように
海砂使わないコンクリートの強さを立証をしています。
古い建築物のない旧市内で
建築物としても価値があると思います。
ましてや証言者としての遺構。
アンデルセンだって一企業ながらも
被爆建物の保存で苦心しておられるのに・・
hobbitさん、こんばんは。
今宵は雪にならずに氷雨でしたね。
アンデルセン本店の保存方法にはびっくりしました。
旧館の外壁を新築の建物に貼り付ける?らしいですね。
費用がかかるはずですが、広島の企業としての英断は一市民として誇らしいです。
日記にリンクを張った広島県のパブリックコメントのサイト、明後日16日まで
webアンケート方式で考えを伝えられますんで、是非。
広島の建築物めぐりのサイトに、旧被服支廠のことがあります。
http://www.oa-hiroshima.org
こちらも御覧ください。勉強になります。
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