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嫁さんが慌てて流れ出す熱湯を手近にあった鍋で受けとめる一方、小生がポットのスイッチを切ったり、コンセントを外したりしたが、結局、熱湯はポットがカラになるまで流れ出てしまい、幸い、火傷などの事故にはならなかったが、床の敷物がかなり濡れてしまった。
しかも、はじめは信じられなかったが、これが続けて二度も繰り返された。
もしもその時、近くに幼児や、体の不自由な老人などがいたとしたら、大やけどなどの事故になりかねない出来事だったので、その日のうちに買い求めた家電量販店に持ち込んだ。
一週間ほど経って、メーカーの担当者から、「調べたが問題は無いので現物を返す」という単なる苦情処理的な感じの電話連絡があった。
その担当者には、これまでの様々な製品事故は、メーカー側にとって想定外の原因があった結果であり、今回の件も、一度や二度のテストで確認できなかったからといって、問題なしと簡単に結論を出されることには釈然としないのと、何よりも他で被害者が出る心配があるので、公的な機関に現物を持ち込んで相談することを考える、と言って話しを終えた。
そしてその際には、単なるクレーマーと誤解されては問題の本質を見誤れる恐れがあるので、できるだけ静かに冷静な口調を心掛けて話した。
その結果、時間を置いて再度担当者から連絡があり、あらためて工場で調べ直し、その結果報告を約束してもらうとともに、とりあえず代替品を送ってもらうということになり、今日、それの代替品が届いた。
当のメーカー内部でどのような打合せが行われたのかは判らない。
そしていま、「世界のトヨタ」が、未曾有の影響が憂慮されるリコール騒ぎに揺れている。
たかが電気ポット、かもしれないが、同じような「ものづくり」に関係する仕事をしてきた自分にとって、なにかと考えさせられる出来事だった。
(写真:届いたポット)
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