毎日、東京都の発表する新規陽性者数を見て、コロナの流行状況を判断し、アチコチ出かけられる時期をうかがっています。10月には緊急事態宣言解除しそう。ワクチン二回接種も終わったし、いよいよお山も再開できるか?って感じなんですが....。
東京都は「戦略的検査強化事業」というのをやっています。繁華街や駅前など人の集まるところで無作為に希望者を募り、PCR検査を行うもの。週毎に集計して、検査数と陽性者数を公表しています。こいつも最近参照し始めました。
新規陽性者の方は、一定以上の症状のある人を検査するのが原則だから、基本、無症状だったり軽微な症状しかない人は検査対象になりません。濃厚接触者は例外的。一方、「戦略的」の方は、その辺にいる人を無作為に検査しているから、実際の流行状況に近い筈でしょう。
「戦略的」の陽性率と、同時期に東京都が毎日発表する新規陽性者数を合計して全都民数で割った率(全都民の何%が新規陽性者になったか)を比較すると、
期間、 戦略的、新規陽性者、戦略的÷新規陽性者
7/19〜7/25:0.146%、0.074%、1.99倍
7/26〜8/01:0.248%、0.157%、1.58倍
8/02〜8/08:0.452%、0.204%、2.22倍
8/09〜8/15:0.445%、0.216%、2.07倍
8/16〜8/22:0.736%、0.239%、3.07倍
8/23〜8/29:0.690%、0.191%、3.61倍
8/30〜9/05:0.513%、0.129%、3.98倍
9/06〜9/12:0.340%、0.070%、4.86倍
9/13〜9/19:0.204%、0.041%、4.96倍
(速報値は9/13〜9/19:0.324%、0.041%、7.87倍でしたが、翌日上記に訂正されました。日記の方も訂正させていただきます。)
「戦略的」で見た陽性者も減って来ていますが、新規陽性者程には減っていません。8/16週のピークに対し、9/13週は新規陽性者では17%なのに対し、「戦略的」は44%(27%に訂正)にしか減っていません。7/19週と比較すると、新規陽性者は55%程度に減っているのに、「戦略的」では逆に2.2倍(1.4倍に訂正)に増えています。そして8月半ば以降は「戦略的」と新規陽性者の乖離は段々大きくなってきています。今やついに7倍以上。(訂正によって5倍とそれほど乖離が大きくなくなってます。)
行政検査の対象にならない、無症状か軽微な症状の感染者の割合が段々増えてきているように見えます。ワクチン接種が進んで、感染しても、軽い症状で終わってしまう人が増えたと解釈すれば、一応辻褄は合います。その解釈が正しいかはわかりませんが。
う〜〜〜ん。流行状況の判断が難しくなったな。私は二回接種済だから、自分のことだけを考えるなら、新規陽性者数を額面通り受け取って判断しても大丈夫だろうけれど、希望しながらまだ接種出来ない人もまだ大勢いるからなぁ。「戦略的」で見ると、都民が300人いれば一人の感染者がいそう。公共交通機関利用だし、休日に人気のお山なら300人位は会うだろう。かなり高率で感染者に出くわすはず。当然、誰が感染者かなんてわからない。もらってばら撒いてはマズイ。ワクチン接種済だ!、新規陽性者数減った!、緊急事態宣言解除だ!、ヒャッホウ!って弾けている訳にはいかない様子。(訂正によって500人に一人位が感染者になります)
という訳で、東京都の発表する新規陽性者数を、以前と同じ感覚で見て判断すると、流行状況を見誤るかもよというお話でした。
P.S.
知る限り、是に言及した報道等は見たことがありません。二つの数字がなんでこんなに乖離していくのか?。専門家の説明を聞きたいものです。
※:9/23訂正しました。どんどん乖離が広がっているというのは、チト言い過ぎのようです。
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