http://mainichi.jp/select/news/20130608k0000m040057000c.html
蜂相手に熊スプレーとは…。36人を病院送り…。ちょっと呆れてモノが言えません。
アメリカやカナダで販売されている熊スプレーは、ヒグマ以上にデカい熊を想定して作られているものもあり、それだけ強力です。あちらにはそう言う熊もいます。見た人は解るでしょうが(見た事が無ければ動物園にどうぞ)、本州にいるツキノワグマは大型犬をちょっと大きくした位。いざとなればやり合う気合いは持てる。ヒグマになれば牛並み。何をどうしたって勝ち目があるとは思えない。大型の熊用の撃退スプレーは、それよりデカくて凶暴な熊まで視野に入れて調合されてます。国内では北海道でしか必要ないです。
大型の熊用を直接人の目に噴霧すれば、失明の可能性だってあります。故意に人に噴霧すれば立派に傷害罪が成立します。殺虫剤のスプレーとは訳が違う。ヤマレコでも、いざと言う時に間に合わないかもしれないからという理由で、安全ピンを外して持ち歩いていると言うのを見かけた事があります。凶器を持ち歩いている事は忘れないで欲しい。何かの拍子に吹き出す状態じゃ、ツキノワグマよりよっぽど危ない。
スプレーの強度にも十分意を払うべき。強い程良いってモンじゃない。ツキノワグマ相手ならそれ程強力ではなくとも打撃は与えられます。中型動物用で十分。(ちなみに、カウンターアーソルトCA230,CA290はヒグマには適切ですが、ツキノワグマには過剰です。ツキノワグマならガードアラスカで十分。)
http://www.jsdpa.com/data/bearspray00.pdf
ちゃんと知識を持って、適切な使用方法を知っている人以外が、使おうなんて考えちゃいない道具です。こんな事故が起こるようじゃ、法規制も考えざる得なくなるでしょうね。というより、山は彼らのフィールド。彼らと共存して行くにはどうすれば良いのか?考えて行きたいものです。登山をしてもスプレーを持てば安心、以上オシマイでは困りますね。
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