自転車の羽化

出して
外の世界に
わたしは自転車
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輪行袋は蛹（サナギ）
紐を解けば
割れる背中
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自分専用に組んだ自転車。
地形によってはギヤを抜いて換えておく。
車検はないが、ワイヤー類やくたびれたタイヤを換える。
ディレーラー（変速機）の微調整、古いオイルの拭き取り
こんな小さな世界が人間サイズ。

自転車は機械なので、主人が死ねば（手入れしなくなればも含む）生命が失われる
それは”汎用的”な大きなのっぽの古時計とは違い
主が愛していた人形や自転車は”専用”であって、汎用ではない（＝万人に適合しない）

そんな微妙さがいい。

自宅から
鉄道から
自分の力で

おいらのチャリンコ (･∀･)