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日本の名山については、深田久弥氏の「日本百名山」や田中澄江氏の「新・花の百名山」等の名著があり、この本もこれらで取り上げている北海道の山(「第1章;「北の山」)や東北の山(第2章;「いつもの仲間との山」)やアルプスの名山(第5章;宝物が隠されている山、第6章;「人生の山」、第7章;「短い夏の山」)が多く取り上げられている。
一方、この本では、沢野氏の本職のイラストがふんだんに取り入れられていることと、沢野氏がこれまでに登って思い出に残っている山として、第3章の「私を作った山」では、身近な山として、関東の高尾山、高取山、川苔山等が取り上げられている。第4章;「通いたくなる山」では、関東甲信越の金峰山や巻機山等がとりあげられている。第8章;「これぞ日本の山」では、富士山や、富士山が奇麗にみえる雁ヶ腹摺山や三ッ峠山が取り上げれらている。
全体で50名山に絞ったため、もっと取り上げたい山が一杯あると断っているが、沢野氏の思い出に残る山を50山選び、山の謂れや特徴、登った際の記憶に残っているエピソードがそれぞれの山毎に取り上げており、気軽に読める本である。また、10編の山のコラムと12編の4コマ劇場の漫画もイラストとマッチしており、面白かった。
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