[女性ガイドのしなやか登山術；最近読んだ山の本】

この本は、女性ガイドとして活躍されている樋口英子氏が、2002年8月に東京新聞出版社から発行されたものである。元々は、1999年1月から2000年12月まで24回にわたって「岳人」に連載された「遊び心で考えるスマートな山登り」を加筆し、更にお勧めのジャン離別の15の山のコースガイドを加えてまとめたものである。
著者の樋口氏は、高校時代から縦走、沢登りに親しみ、社会人山岳会で谷川岳、穂高、北岳等の岩壁や氷壁を登攀、20代後半からネパールヒマラヤの登山やトレッキング、アジア各地の貧乏旅行を始めた。その後、無名山塾講師として長年活躍したのち、2000年に「樋口英子山の会」「オフィスヒグチ」を設立し、女性ガイドとして活動している。
この経歴が示すように、樋口氏は、花をめでる山旅から沢登り、岩壁登攀、雪山登山と幅広いジャンルの山登りを企画し、ガイドをしてきたため、この本の内容も初心者から上級者まで多岐にわたっており、かみ砕いて解説しているため、参考になる。
第1章；　山登りを始めたあなたに
第2章；　しなやかな発想で
第3章；　学びながら登る
第4章；　山を楽しむためのルール
樋口英子のお勧めの山　ジャンル別15コース　
なお、本の中の写真が白黒写真のみというのが、ちょっと惜しい。