宮城氏は、ヒマラヤからカラコルムのアルパインクライミングからタイやビルマのジャングルでの沢登り等で初挑戦にこだわり続け、国内外で数々の初登攀記録を残している岩登り&沢登りの名手である。
しかし、この本のタイトルに「外道クライマー」という言葉を採用していることに端的に示されるように、未踏であれば、立ち入りが禁止されている那智の滝の滝登りを強行して逮捕されたり、死の危険を顧みず冬季の立山の称名の滝の登攀に挑戦したり、称名の滝の上部の誰も立ち入っていない「称名廊下」の登攀に挑戦したりしており、お行儀のよいアルパインスタイルを否定し、未知の領域に誘われるままに初物に挑戦するというスタイルを貫いている。
海外のタイのジャングルの沢登りでも、正規の手続きを取ると立ち入れない未開のジャングルの沢登りに挑戦したくて、ゾウや大蛇等の野生動物が生息しているジャングルの道なきルートを藪漕ぎをしながら開拓して泥まみれになり、幾度もお後の危険を冒しながら、46日間の沢登りをやり遂げてきており、この本の探検の進展にぐいぐいと引きずり込まれてしまった。
う〜ん 「見て見て〜 僕、アナーキーでカッコいいでしょ〜褒めて〜」的な甘ったれを強烈に感じて、途中までしか読めませんでした。借りた本でよかった
yamavikoさん、コメントありがとうございました。
この本に対しては、いろいろな見方があると思います。この本の那智の滝登攀事件や称名の滝ゴルジェ登攀で登場する佐藤祐介氏、大西良治氏は、アルパインクライミングの世界では、有名なクライマーだそうですが、公序良俗の面では、物議を醸した方ですね。この本の著者の宮城氏も、沢登りやクライミングの技術以外の行動では、相当叩かれているクライマーのようですね。
一方、自分では体験できない秘境のジャングルの朔行や称名の滝ゴルジェの登攀という世界を垣間見せてもらえたという意味では、興味深いものでした。読書は、それぞれの好みで楽しめばよいのではないかと思っております。
登頂を登山記録とした場合、初登〜2登までという不文律があります。私の若い頃は地方の知名度がない悪場しか残ってなくて割に合う行為なのかどうか悩みました。今の若い方達はさらに辛い状況なので同情する気持ちも若干あります。人工壁の競技化が主流になりつつあるのは記録の公平性を保つ面でも重要でありますが寂しくも思います。外岩は廃れていくでしょうね。
ranger9-1さん、コメントありがとうございました。ranger9-1さんは、無酸素登山が趣味と書かれており、ヒマラヤを含め相当岩登りをされた方なんですね。私は、山歩きが主体なので、岩登りの事は良くわからず、諸先輩から話を聞いたり、本で疑似体験をするのがせいぜいですが、国内のめぼしい岩場や沢は、季節を問わずほとんど登りつくされ、立ち入り禁止の那智の滝とか、称名ゴルジェのように、挑戦するのも命がけのような場所しか残っていないんですね。
ボルダリング世界選手権等をTVで見ることがありますが、外岩とはやはり違いますね。でも、女性アスリートの世界選手権での活躍は素晴らしいですね。
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