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2019年03月15日 16:18読書感想レビュー(書籍)全体に公開

【遭難者を救助せよ:最近読んだ山の本】

この本は、新聞記者を経てフリーランスとして独立した細井 勝氏が、富山県の立山・剣岳等のアルパインエリアで山岳遭難救助活動にあたっている富山県警山岳警備隊の活動状況を警備隊の活動に同行したり個々の隊員へのインタビュー等の取材活動を行ってまとめたルポルタージュ小説である。
この本の中でも、TVのドキュメンタリー番組等で富山県警山岳救助隊の際立った存在感と極限の任務に従事している活動成果から「北アルプスで滑落するなら富山県側へ」といった言葉が独り歩きしていると紹介しているが、富山県警の隊員は、そのような美辞麗句に浮かれていないとして様々な隊員の活動事例を紹介している。
剱岳や黒部峡谷等の冬季の登山は、アルピニストの憧れの的であるが、ここでの遭難救助活動は、2重遭難の危険性をはらむ命がけの活動を余儀なくされ、富山県警でも救助活動中や救助訓練中に隊員が殉職した事故も発生しており、これらの事例も取り上げている。
富山県警や写真家の松村氏による冬山登山や救助活動時の写真も豊富に盛り込まれており、臨場感を感じさせている。
記事の中では、山岳救助隊員になった隊員が隊員を目指した背景や家族の思い、また、隊員として一人前になるための厳しい訓練や自己研鑽の様子も取り上げられており、興味深く読み進んだ。
この本の前に読んだ奥多摩の山岳救助活動と比べると、3千m級の冬山登山は、異次元の世界という感じがしたが、夏山では訪れるエリアであり、この本で取り上げられている隊員が年間を通じて、登山者の安全登山のためにたゆまぬ訓練と救助活動に従事していることを知り、改めて感謝の思いを強くした。
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