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この本の章立ては以下のようになっている。
●第1章:体力頼みの猪突猛進は危険だ!
この章では、登山力を高めるためには、体力も大事だが、技術と知識も重要だとして、ウォーミングアップやクールダウン、水分補給、呼吸法等の重要性を解説している。
●第2章:遭難しないための基礎知識
この章では、遭難で一番多い道に迷った場合の対処法を解説するとともに、山の用語と地図の基礎知識を習得することの重要性を説いている。
●第3章:道具を使いこなせばより安全・快適になる
この章では、登山に必要な山道具(登山靴、ザック、トレッキングポール、ツエルト、ロープ等)の選び方、使いこなすことの重要性を解説している。
●第4章:冬山のリスクを軽減する方法
この章では、冬山のリスクを軽減するための冬の服装、冬山装備におけるグローブ、帽子など小物の重要性、アイゼン使用時の留意点を解説している。
●第5章:毎日筋トレするより毎週山へ!
この章では、富士山や北アルプスの高山を目指す場合、飛び級はなく、段階的に登山の総合力を強化していく必要があるとして、特に長い距離を装備を背負って歩けるようになる必要があるとし、筋トレより毎週山に登ることを推奨している。
著者は、あとがきで、あらゆるスポーツには明確なルールがあるが、山登りの場合、明確なルールブックは無く、すべてはプレイヤーに一任されているとし、敷居が低く、誰でも始められるが、山登りの対象である自然は、人間の都合に合わせてはくれないとし、遭難しないためには、自分の身を守る術を習得する必要があり、それには、体力だけではなく、技術や知識を磨く必要があるとしている。
全編を通して、中高年の登山者が遭難しないで済むようになるためにレベルアップを図るポイントを、具体的かつ、的確な表現で提示してくれており、多くの方に読んでもらいたいと思った。
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