先日の北岳、間ノ岳でルートミスした件は以下のレコに書いた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3409681.html
しかし、もっと恐ろしかったのは帰宅後の熱中症の方だった。今熱中症になるとどのような事になるのか、知っておいていただきたいと思い、この日記を書く。
※今回のように熱中症の症状はすぐに現れない場合があるので熱中症の初期症状(頭痛や頭の火照りなど)を甘くみてはいけないと思った。症状は発熱、頭痛などが主なものだが体温調節機能がおかしくなってしまったようで、熱が乱高下して非常に苦しかった。
また症状が新型コロナウィルスに似ているため、家族や会社、医療機関に多大な迷惑をかける事になり猛省している。
以下、時系列な経緯
2021/8/2
下山後広河原インフォメーションセンターでバスを待つ間ベンチで横になっていた所、寒気を感じた。上に羽織る適当な物が無かったので、ダウンを羽織るが思えばこれもよく無かったと思う。16:40のバスに乗り1時間揺られて芦安に到着。頭を触ると凄く熱かったが、最近は下山後軽い熱中症の症状が起きることはよくあったが、しばらく経つと症状がおさまっていたため、軽視していた。帰宅後普通に入浴して就寝。
2021/8/3
テレワークにて通常通り仕事をしたが、体調が今ひとつなので定時で切り上げた。家族でオリンピックサッカー日本対スペインを観戦していたが、体が熱いので熱を測ると38.3℃あった。99%熱中症だがコロナの可能性もあるため、子供達二人の翌日のサッカー部はキャンセルしてもらう。妻の翌日のパートもキャンセル。会社に発熱の連絡と明日の仕事は休む旨連絡。
2021/8/4
朝起きてみると体温は37.1℃まで下がっていた。近所の医療機関で発熱外来を受診。まずは、新型コロナウィルスのPCR検査を行うが陰性であった。解熱剤(カロナール)を処方され帰宅。
しかし午後から再度38.7℃の高熱が発生。カロナールを服用するが、今度は解熱剤の副作用なのだろう、下痢の症状が深夜まで続く。夕食は固形物が食べられず、経口補水液のみ。
2021/8/5
熱は36.1℃(平熱)まで下がっていたが、頭痛は引き続き残っているため本日も仕事は休みとした。体重を測ってみたらマイナス3キロになっていた。
コロナでないからよかったとは言い切れないのが熱中症の怖いところです
どうぞ養生にお務めください
そしてまた楽しいレコが上がるのを楽しみにしています
コメントありがとうございます。
日記にも書きましたが、これまでも自然治癒していたし、とりあえず下山できていたから問題ないかと思っていたので油断していました。
とりあえず今日も休んでますが体調は落ち着いてますので、明日は平常運転に戻れると思います。
ご心配いただきありがとうございました。
MoriMoriMoriさん こんにちは
まずは、無事帰宅出来て良かったですね
私は、4年ほど前に甲斐駒下山中に熱中症になり、行動不能になりました。
アッと言う間でした。
手足のむくみ、呂律が回らない、身体が熱い・・
たまたま下山中の方に助けて頂いて、どうにか自力下山できましたが、
あの時の恐怖は、今も忘れていません。
その時受けた処置は、
1.大きな血管を冷やす(首筋、脇の下等に手ぬぐいを水で濡らして冷やす)
2.顔色が変わったら、頭痛薬を飲む→血管を広げるのだと思う
3.芍薬甘草湯を飲む
処置を受けて、30分ほどで動けるようになり、ゆっくり下山しました。
もちろん翌日の仙丈ケ岳はキャンセルして、甲府に戻りました。
日記を読んで、久しぶりにこの山行を思い出しました。
コメントありがとうございます。
そうですね。南アルプスというと高山というイメージですが麓はメチャクチャ暑いので、下山時の方がリスクが高かったのですね。
過去に甲武信ヶ岳に登った時に、水だけ飲んでいて熱中症になりかけた事があったので、北岳山荘で2lのスポーツドリンク作ってハイドレーションでこまめに給水していました。ルートミスした時にかなり汗を掻いていましたので、今思うと落ち着いて木陰で濡れタオルなどで首元と頭を冷やして涼んでから下山した方が良かったと思いましたが、かなり動揺していたので冷静な判断が出来なかったように思います。
反省する事しきりです。
厚生労働省のデータでは、平成30年に1600人、令和元年に1300人の方が亡くなっています。
水分補給も大切ですが、失われた塩分、ミネラル分を取らなければいけません。
水分補給だからといって、アルコール飲料(ビール、日本酒等)は厳禁です。アルコールを分解するのに、水分を使うため(トイレが近くなるのはこのためです)、逆に脱水症状となり熱中症になります。カフェインのある飲料(コーヒー、紅茶、日本茶等)も利尿作用がありますので同じように脱水症状となり熱中症になりやすいです。
喉が乾く前に、こまめに水分を取る方がかしこいです。
脱水症状の指標として、おしっこが黄色くなってきたら脱水症状の初期症状です。早めに500mlぐらいの水分補給をしましょう。
茶色になっていたら、脱水症状の重症化か他の病気のどちらかです。
コメントありがとうございます。具体的なデータも提示いただき大変参考になります。
ご指摘の通りまずは熱中症を甘くみない事。そして、正しく水分、塩分、ミネラルを補給する事が第一かと思います。
水分と塩分、ミネラルには気を使っていたつもりですが、「軽度の熱中症慣れ」が一番の問題であったと思います。
帰宅後一日以上経ってから悪化する事もあると言うことは今回初めて知りましたので、皆様には私のような間違いを犯さず、早めの処置をしていただきたいと思いました。
またコロナ禍でもあるため、多くの人に迷惑をかける事になる事も知っておいていただき、登山をするなら身の丈に合った山を選ぶ事も重要かと思いました。
勉強になりました。下山後(翌日、翌々日)に38台の熱がでるとは吃驚です。
小生も先日転倒して指を痛めました。その後真面目に安全登山を考えるようになりました(安全登山とこれまでも言っていましたが実は口だけでした)。
このようなご報告は貴重です。有難うございました。
コメントありがとうございます。
お怪我は大丈夫でしょうか?
私自身、リスクマネジメントだ何だと声高に叫んでいてもどこか学校のお勉強的な所があったのだと思います。しかし、実際にその場に置かれてみると、そんな生易しいものではないという事がよくわかりました。
また、今までは奥多摩奥武蔵の低山中心でしたが、南アルプスとなると全然事情が異なるという事を意識すべきだったな、と思います。
私の拙い記録が何かのお役に立てたなら幸甚です。
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