山にデブはいない。
そのため、登山についての基本は普通体型を基準にしている。
当然のことであるが、デブがこれをそのまま取り入れると命の危険がある(マジで。)
その最たるものが登山ウェア問題である。なお、サイズの話ではない。
ノースフェイスなどデブの不倶戴天の仇敵を選ばなければ、サイズは割とどうとでもなるのが登山の世界である。
登山ウェアの基本はレイヤリングである。
ベースレイヤ→吸水速乾性を重視。汗冷えを防ぐ。
ミドルレイヤー→保温性を重視し、かつ汗冷えを防ぐために速乾性も確保。
アウター→雪雨風から体を守り、保温する。
どの登山の教科書的なサイトにも概ねこういう内容が書いてある。
これは全くもって正しい。
正しいのであるが、実はデブには結構有害なのである。
それはなぜかといえば、レイヤリングシステムは大原則として保温性を重視するものであるが、デブに保温は基本必要ないからである、
もちろん雪山や3000m級の泊りがけ高山縦走、悪天候でも突っ込んでいくスーパーデブは保温性も考えるべきであるが、天気がいい日にせいぜい2000m級(真夏限定)に登るだけの低山ハイカーデブに保温性は必要ない。
脂肪が勝手に保温してくれる。
デブが登山で気をつけるべきは汗冷えや低体温症ではなく、オーバーヒートと熱中症である。
実際に私は再開前(つまりふくよか程度で収まっていた時期)も含めた過去の登山で寒くて困ったことは一度もなかったりする(ちなみに登山中期は東北の山に登っていたので、今よりは確実に気温が低い山に上っていた。)。
ただオーバーヒートと熱中症は何度も経験がある、過去の山行記録を見ていただいている奇特な人にはこの2つの言葉が頻出していることに気づくであろう。
以上の事情を総合考慮すると、デブに必要なウェア理論は以下の2つである。
1 登山のウェアを考える時、必ず暑い方に3〜6月ずらして考える。つまり冬は一般の春秋装備、春秋は一般の夏装備として考える。夏は・・・・・・がんばれ。
2 レイヤリングの基本は「暑ければ脱げ。」だが、デブは「寒ければ着ろ。」である。基本はシャツ一枚で始めて、寒くなったらミドルなりアウターなりを着る。
そのためにデブといえども季節に合わせた防寒着は持って行くべきである。
こんにちは。
いつも楽しく拝見しております。今回の日記、結構重要かも、と思いました。最近のこの暑さ、今までのレイヤリングの常識では対応できないように思います。私は最近では下山後にどこでベースレイヤーを脱ぎ捨てるか、ばかりを気にしています(暑くて着てられない)。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。冬は冬でしっかり寒いのですが、春秋がなくなって初夏と盛夏と晩夏しかないのが今の日本なんですよね。
各サイトが情報改めるのは相当先になりそうなので、各人が自衛しないとですね。
特にすぐ体が燃えるデブという人種は。
もちろんベースは無しの1枚だけ
夏は保温はいらんですね、とにかく薄手で決まり
初夏や初秋で汗冷えが気になる時は上に薄手ウインドシェルでOK(基本寒ければ着ろです)
昔は上は普通のTシャツ1枚、下はジャージーだったなぁ(40年前)
もう歳なので寒さに弱く、暑さにも弱いです
ありがとうございます。
その通りですよね。
ただ登山やってると吾妻連峰とトムラウシの件がよぎるので、どうしても保温に目が向いてしまうんですよね。
頭では自分の行く山でそんなことはないとわかっていても。
毎回、滝汗です
ウェアがあって2Lで無理やり着ていますが途中で腹が出てきます
ズボンがどんどん下がります
冬はそれなりに強いけど、ハードシェルが寸足らずでおへそだけ冷たい
モンベルの空調服買うべきか悩みます
冬はフリースを持って行きますが使った試しはありません
そのくせ、指先はめちゃくちゃ冷たくて困ります
ありがとうございます。
ユニクロなら4Lまでありますよ!
まぁユニクロにハードシェルは流石にありませんが。
末端が冷えるのはでぶもといぽっちゃりの宿命なので、私は普段から足だけは保温してます。
夏でもメリノウールかヒートテックです。
以前、日記かレコに太っていたので、ウエアの丈が足らず背中から腰を雪山で風雪に晒してしまい、凍傷になったと書かれていたのものがありました。最近はデザイン的にシャツなど丈が短めのものがあり、標準体型でもずり上がって来るなぁと思うことがあり、注意しなきゃなと思ってます。
コメントありがとうございます。
そういうときのユニクロ&モンベル最強コンビです!!
ワークマンはなにげにデブには少し厳し目です。
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