前回、リフト営業が終了した後で、休暇村からゲレンデスキー板を背負ってズボズボと登り山頂を目指したが、肩の小屋口で体力切れと時間切れで山登りを始めて以来初の撤退。
山頂はもう来年までおあずけかと思ったけど、春山バスが23日から営業開始となったのを知り、これなら山頂まで行けると再チャレンジ。
観光センター前で始発の1時間位前から並んだが、100人前後はいただろうか?三本滝レストハウスも満車に近くここから登っている人も結構いたので、相当の人が山に入っていたと思う。
さて、位ヶ原山荘からなら楽勝かと思いきや、最初から位ヶ原に出るまでにいきなりの急登。天気にも恵まれ汗がボタボタ。それでも横目で槍ヶ岳や穂高連峰を堪能しながら、高度を上げてゆき1時間半くらいかかって、やっと肩の小屋口に到着。相変わらずのカメ登り。一緒にスタートした人たちにはだいぶ遅れを取った。でも、珍しく乗鞍岳に虹がかかっていたので、小休止して景色を楽しんだ。
ここからがやっと、今日の目的である乗鞍岳登山だったが、肩の小屋を過ぎたあたりから、標高が高くなったせいか空気が薄くて、なかなかスピードを上げられない。富士山みたいにちょっと登っては、すぐにハァー、ハァー。寝ないで登っていたので、頭が少し重く高山病の初期状態だったかも。でも後ろを振り返ると少しずつ高度が上がっていたので、絶景を楽しみながら登れた。
なんとか蚕玉岳にたどり着くと、頂上小屋が見え、はやる気持ちを抑えながら登っていくと、ピークハントを終えて下りてきたスキーヤーやボーダーが大雪渓につぎつぎとドロップしてゆく。お昼をだいぶ過ぎていたので、アイスバーンもなくちょうどナイスな広大なザラメ雪バーン。どこを滑ればいいんだろう、いやどこを滑ってもいいんだよねという感じで、斜面を見て思わず、うぉーっ と声を上げたくなるほど超感動した。
頂上小屋に着くと、眼前には富士山かと思うような御嶽山がどっしりと構え、右手には権現池を見下ろし、左手には松本市街や遠く中央アルプスや南アルプス、春霞であいにくと八ヶ岳や富士山は見えなかったが、後ろ手の方には、登ってきた蚕玉岳から朝日岳へと続く稜線が素晴らしく、これぞ百名山というほど、360度の素晴らしい景色が楽しめた。声には出さず胸の奥でヤッホー!
やっぱり登って良かった。でも、ここまで約4時間かかっており、人より1時間近以上も遅い。
さあ、帰りはどこを滑ろうか?下には、肩の小屋口や位ヶ原山荘も見えているので、どこを滑り下りても今日は迷う心配はない。
山頂直下もたいして急斜面でもなく、雪もしっかりついているようだったので、途中までこの斜面を滑り下り、途中からさっきの広大な斜面に出るコースを選択した。肩の小屋口あたりからはもう、ブレーキがかかるくらいの腐れ雪だったが、距離も長く滑りを楽しむことができた。
登りに4時間、下りが10分。
これだから残雪期の山スキーは、最高っ!
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