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ノミネートされている30の山の中から各自が10を選んで投票するというものだ。
ただのアンケートで参考程度のものだと思っていたが、本当に投票で選ぶらしい。
投票は広く町外の人にも開かれているので、越生町当局や越生の人々の思惑と関係無く当落が分かれることになるが、今回はノミネート30山を歩いた直後ということで、越生側の思惑も忖度しつつ、いろいろな選定の視点を考えてみたい。
【立地】
チラシの地図上の分布をみると、30山は東部、南西部、北西部に集中している。
越生側としては観光振興のためには町内満遍なく巡ってもらいたいはず。となれば、各地域2〜4ずつ選定されるようにしたいところだろう。
【山と非山】
30山をよく見ると、れっきとした山と、峠などの厳密には山ではないものに分かれる。上谷の大クス、一本杉峠、顔振峠、傘杉峠、花立松峠、野末張見晴台は「非山」に分類できる。また、大観山は、「山」が付いているものの、その実「世界無名戦士の墓」というモニュメントなので、山ととらえるか微妙。
これらの占める割合からすると、2つは「非山(峠+その他)」枠といったところか。
【天然記念物枠・さくら枠】
「天然記念物があるため山の名前にしました」とわざわざ書いているあたり、龍ヶ谷のヤマザクラか上谷の大クスのどちらかを選定したいんだろうなあという意図を感じる。「10名山」とは別枠でアッピールすれば良いように思うのだが。
虚空蔵尊さくら山と龍ヶ谷のヤマザクラ山のペアについても同様にどちらか一つは選定したいといったところだろう。
【ご当地富士枠】
弘法山、浅間山、西山富士、飯盛山は、山容や富士信仰により「〇〇富士」と称されている。この中から最も富士の名に相応しい山が選ばれるだろう。
【境界付近の山】
飯能市、毛呂山町、ときがわ町との境に位置する山・峠が11ある。果たして、これらの山・峠について、越生の山・峠だという認識がどれだけ浸透しているだろうか。
浸透していないからこそ今後越生アッピールをバンバンしていくということなのかもしれないが、越生の名山を主張するからには、これまでの取組はどうだったのか。過去の取組が道中明示的に見られたのは、顔振峠の越生町観光案内板だけだったように思う。
境界線上にある以上、飯能市、毛呂山町、ときがわ町の名山は同時に越生町の名山でもあり得るが、今まで何もしてこなかったのが急にアッピールし始めたりすると、場合によっては成功者にただ乗りしている感を与えるかもしれない。
その他、展望や歴史といった視点、アクセスしやすさといった観点もあるだろうが、こうした諸々の観点による選考の積み重ねがどのような結果として出るか、今後注目していきたい。
画像1:展望の山
画像2:花木の山
画像3:歴史の山
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