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数年前、豪雨直後で大崩壊、大量の土砂流出が発生している山を歩いた時のこと。
危険個所(後で確認したら「通行できません」掲示があった)を通過してしばらくして、反対方向から歩いてきた何人もの人から、危険個所の状況について訊かれた。
自分自身、危険を感じながら通過してきたので、彼らを先に進ませてはいけないだろうと、大崩壊地の危険な状況について説明したが、彼らがなおも進みたいという気持ちを捨てきれていないことがはっきりと感じられた。
彼らが内心どう考えているかは明らかだった。
「危険かもしれないが、通行できた人がいる。」
「危険」という主観的判断よりも「通行できた人がいる」という客観的事実。ただそれだけでも彼らの背中を押す十分な理由となる。
山行者の中には、伯耆大山剣ヶ峰や浅間山最高地点など、危険なため通行規制されている区間にも利己心優先で立ち入る者が散見されるが、山行記録を広く公開する以上、自分の行動が他者に影響を与える可能性について自覚し、慎重に行動すべきだろう。
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