前に沢登りを中心とした独身時代の登山について書いた。しばらく結婚後の登山の思い出を綴ろうと思う。
二人とも結婚したのは当時としては比較的遅く、私は30代後半、妻は30代前半であった。
私は独身時代からバリエーションを含む登山全般に興味があった(頭の中が先行気味だったが)のに対して、妻の方はバードウォッチャーで自然の中で過ごすのは好きであったが、登山というほどのものの経験はなかった。
結婚前に高尾山-相模湖ハイキングと尾瀬ヶ原-尾瀬沼に行ったことを覚えている。結婚後はまずヤビツ峠から大山に行った。多分、これが妻にとって初めての1000メートル超えの山頂である。
以後、主に100名山クラスの山旅のみ書く。
最初は八ヶ岳4泊5日で、本沢温泉に2泊し、最初に硫黄岳から横岳最高峰を往復、次の日に根石、天狗岳を越えて白駒山荘泊、さらに茶臼山、縞枯山に登って縞枯山荘泊、最後の日は雨池から八柱山を往復して横岳ロープウェイで帰った。
次は北アルプスを計画した。妻がヤマケイを見て行きたいと言ったコース、太郎平から黒部五郎、双六、三俣蓮華を縦走して新穂高温泉に降りるもので、この時は天候不順で太郎平小屋に2泊して次は黒部五郎小屋、そこで一緒になった中高年登山者一行に同行したのだが彼らの足が早く、一気に新穂高温泉に降ったので、まだ初心者のこちらはついて行くのに大変で疲れた。
その次の年はやはりヤマケイの夏号を見て南アルプスに行くことにした。草滑りから北岳、間の岳、塩見岳を経て三伏峠、塩川土場に降りるコースである。前年もそうだが、今思えば初心者には少し難しいルートだったような気がする。でも40前の若さでなんとかこなせたのだろう。
この時は塩見岳から塩見小屋への岩場の降りで強い雨に降られたこと、塩川土場までの降りが長くて疲れたことなどを覚えている。
さらに次の年は残った中央アルプスである。
木曽駒、宝剣、空木から越百山が元々の計画だったが、途中一緒になった中高年男性3人に合わせて、空木岳から池山吊尾根を降りた。これも降りで体力を使い果たし、そのまま帰る3人と別れて山麓の宿に泊まった。岩場の経験のない妻には宝剣、空木の稜線や池山吊尾根の降りは大変だったろうと思う。
この4年間の八ヶ岳+アルプス3連発が最初の大きな山々であり、今でも最も印象深い(続く)。
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