先日の事になりますが、本来は今週末の連休に計画していたのですが、天気が崩れそうな予報だったので、1週間前倒しにして丹沢に行ってきました。
変更先の日は予定も無かったし、僕の住んでいる場所から丹沢は近いし、計画も日帰りハイキングなので簡単に予定日を変更出する事が来ました。
今回初めて計画が中止になるかもしれない場面に遭遇しまして、悔しさと言いますか、無念さと言いますか、その時沸いた感情の大きさに自分でも驚いてしまいました。
皆さんの山行記録を拝見していると新幹線や飛行機等の交通機関を利用して遠方の山まで行き、何泊もしながら登山を楽しまれているのを良く見かけます。
同時に、台風等の天候の崩れにより飛行機や山小屋の予約をキャンセルされたという日記も目にしました。
まとまった休みを取る為に、色々と調整もされていたでしょうし、今回は駄目だったから来週行こう、などと簡単には変更する事が出来ないと思います。
年に数回、ひょっとしたら数年に一回しか行けるチャンスが無い方もおられたのではないかと思います。
初心者で、まだハイキングを楽しむ程度の僕とは比べようも無い程の時間と労力を掛けた計画を断念せざるを得ないとなると、その胸中を察するに余りあります。
ベテランの方などは、自分なりにその無念さと上手く折り合いをつける方法をお持ちなのでしょうか。
幾度も経験していくにつれ、自然と身に付いていくものなのでしょうか。
正直に言いますと、台風や豪雨でしたら無理だと諦めますが、少しくらいの雨だったら強行出来るのではないかと言う気持ちが、自分の中に少なからずある事に今回気が付きました。
雨の日の山が危険な事は、遭難に関する動画や記事を沢山見たので頭では分かっているつもりでしたし、雨の予報が出たら簡単に中止に出来ると自分では思っていました。
しかし実際は、ワクワクしながら登山計画を立て、決行日を決め、体調を整えたりトレーニングしたりと準備をしてたのに、少し天気が崩れる予報だからと中止にしたくは無い、と言う気持ちの方が大きかったと思います。
かなりの経験者だったり通い慣れた山であれば、トレーニングとしてあえて雨の日に行くこともあると聞きましたが、登山を始めたばかりの僕は経験も通い慣れた山も無いので、無理は出来ないのも理解してます。
これからは、徐々に気温も下がっていき、雨に濡れれば低体温症になるリスクが増す事も分かっているつもりです。
分かってはいるつもりでも、心の底から納得できていない自分を何とかしないといけないと思っています。
自然が相手だから仕方がない、また次にしよう。と簡単に気持ちを切り替える事も、きっと登山の大切な技術の一つとして必要な事なのでしょう。
その技術を習得するのは、かなり時間がかかりそうな気がしています。
どこで見たのか誰の言葉だったのかも覚えてないし、ひょっとしたら有名な言葉かもしれませんが、「山が好きだから山で死ねるなら本望と言うのは間違いだ。山が好きなら絶対に山で死んではいけない」と言う言葉を以前どこかで目にしました。
僕の登山レベルでは大袈裟な言葉ではありますが、計画を中止する時に、自分を納得させ、その無念さと折り合いを付ける為のひとつの助けに出来れば良いなと思います。
言われてみれば「断念する勇気」も大切ですね。
過去にはこれができずに悪天の中を無理に登って大量遭難死なんてパターンをいくつか知っています。
長期間計画を立てて準備を整えて遠方に出かけるのだから・・・・という気持ち痛いほど分かります。登山口向けて実際に出かけてしまうと登山口に到着した時点でお金も時間もかかっているので、断念の判断は非常に難しくなりますね。
今は小屋のキャンセル料などもあって断念の判断は数日前までに行わないとだめですね。でもその数日後の天気が定まらないことが多いのが悩ましいです。
私はラッキーなことに長野県北部に住んでいるので北アルプスは近所であり、登山口に続く道路が冬季閉鎖されていないければ、普通の週末でも連休でも行先は北アルプスで遠出しません。
今週末の3連休も北アルプス連発の予定ですが、明日から冬型の気圧配置になって明後日にかけて降雪(吹雪)の可能性が高いです。おそらく土曜日には回復しそうですが場所によっては雪が残りそうで、最新情報を見ながら前日夜に行先を決めようかと思います。
こんばんは。
やはり、断念の判断が遅くなればなるほど難しくなるのですね。
登山口についてから中止の決断をするには、余程自分を律する力がなければ出来ない事だと思います。
もし自分がその状況になったと想像すると、とても断念出来る気がしません。
もう少し経験を積んで山に慣れるまでは、少しでも雨予報があれば無条件で中止にする事を自分自身のルールにしたいと思います。
北アルプスが近所だなんてとても羨ましです。何年かかるか分かりませんが、いつか槍ヶ岳や水晶岳に登ることを夢見て、安全な登山を心掛けていきたいと思ってます。
今週末も山に行かれるのですね。もし天候が回復したらですが、楽しい登山になることを願ってます。
コメント有難うございました。
どれだけ装備や準備をしてもどうにもならないことがあるから荒天予報に出掛けないは一番大切なことですが諦められない人もいるんですよね。私は下手にケガや遭難して山に行けなくなってしまうのが嫌なのでただの雨予報なら雨女なので出掛けますが荒天予報ならやめます。荒天になるかもって時点で性格的に考えるのがめんどくさくなって考えたくなくてやめたりもします。根気のない性格もたまにはいいです(笑)
しろちゃんさんみたいに前倒しにするのもいいですよね。ただ漠然と中止じゃなく自分の山に行きたい気持ちを振り替える先があったりすればいいんだろうなと思います。私は予約などしても簡単に振替のきく計画にしたりもしてます。
こんにちは。
>ケガや遭難して山に行けなくなってしまうのが嫌
その通りですね。説得力がある素晴らしい考え方だと思います。是非使わせて頂きます。
山がお好きなのに雨女だなんて、可愛そう過ぎて掛ける言葉が見つかりません(笑)そして考えるのが面倒臭くなってやめる性格、とても男らしいと思います(笑)是非見習いたいと思います。
中止にしても振替がきく計画、これも使わせて頂きます。
参考になるご意見有難うございました。
予定していた山行ができなかった時、誰しも無念さを感じると思います。遠方の山の長期計画だと猶更です。自分も最初の頃は、週末ごとに雨が降ったりすると文句の一つも言いたくなりました。でも、よく考えてみると…誰に言うの?山に行く時、思い通りにならないことの方が多いので、まあ、そんなものさ!と思うようになりました。住んでいる場所に関係がありますが、対策の1つとして、方面ごとに計画を立てておけば良いのではないかと思います。自分は埼玉県北部に住んでいるので、車であれば比較的いろいろな方面に移動しやすいので、1群馬県2長野県3新潟県4奥多摩5栃木県…大変申し訳ありません、神奈川県方面は行きにくいので入れてません。当日の天気予報を確認して、その日の行き先を決定するようにしています。全方面が雨だったら?傘を差したまま歩ける地元の低山に行きます。また、先日、1泊2日で奥大日岳に登る計画でしたが、室堂まで行ったものの悪天候のため当日断念しました。その代わり、計画していなかった場所に立ち寄ることができて、結果的に不満を感じることもなく帰宅しました。事前に立てた計画通り進めることで、満足できるかもしれませんが、予定していなかった状況を楽しむことも大切かもしれませんね。
これからも、山歩きを楽しんでください。
はじめまして。
当然の事ではありますが、山行が中止になれば、やはり皆さん無念さを感じるものですね。
その気持と幾度も向き合いながら、それぞれの答えを見つけて行くものなのでしょうか。
僕も早く見つけられたら良いなと思います。
>方面ごとに計画を立てる。
まだ他県の山はそれほど詳しく無く、丹沢に行く事ばかり考えていましたが、車で日帰り出来そうなエリアを調べてみます。
仰る通り、複数の候補があれば何処かに行ける可能性は広がりますし、新たなエリアの開拓にもなると思いますので、僕にとってはとても良い対策だと思います。
予定してなかった状況を楽しむと言う発想はありませんでした。そんな大人の考え方が出来るか自信はありませんが、もし出来たら世界が広がりそうな気がします。少し意識を変えることで出来そうな気がするので頑張ってみます。
色々とご提案頂き有難うございました。
こんにちは。
仰る通りだと思います。
荒天時の山の怖さは動画等で見ているだけで、当然未経験です。なので、心の何処かで納得出来ていないのだと思います。
吹雪や氷点下十数℃は無理ですが、今度、雨の日に近くの里山を歩く事から始めてみようと思います。
経験者の方からすれば、そんなに甘いものではないと苦笑されるかもしれませんが、今の自分がやれるのはそのくらいなので御容赦下さい。
登山をこの先も続けていけば、いつかは経験することになるかもしれませんが、その時に怪我や遭難しないように出来る限りの準備をして、無事に下山出来るような登山者を目指したいと思います。
コメント有難うございました。
どうせ登るのなら青空の下で太陽の光を全身に浴びながら歩きたいですよね。天候の良し悪しで山に対する印象も全然違って来ますし。
数日間の縦走の途中で雨に降られた事もありますが、苦労して登っても霧で何も見えず休憩もろくに出来ず、精神的に滅入って来ます。
奥多摩や丹沢などの低山でトレーニングや雨対策の実験・検証の為に、雨天でも敢えて強行するのもアリかとは思いますが、スリップして転倒するリスクが増えますし何よりご家族が心配するでしょうしね。
山って自然の中を歩く楽しさや喜び、そして人生を生きる意味を教えてくれると同時に、過去の気象遭難の事例から、山はある意味無慈悲でもあるかと。
「年に一度の休暇なのに…」などという人間の感情なんか一切関係なく、ダメな時はどんなに悪あがきしてもダメなんですよね。私もずいぶん無念な思いをしました。
これからもご安全に!
こんばんは!
まだ経験はありませんが、確かに、悪天候の登山は景色も見えませんし、危険ですし、何より楽しくないですよね。どうせ登るなら楽しい方が良いですよね。
山と勝負する為ではなく、山を楽しむ為に登るのですものね。
家族に心配をさせるような事はしたくは無いと思ってます。ご指摘の通り、悪天候の中、山に行けば必ず心配すると思います。そう考えたら無念の気持ちも少しやわらぐ気がします。
恥ずかしながら家族の気持ちまで考えが及びませんでした。ご指摘感謝致します。
「山は楽しみや喜びや生きる意味を教えてくれると同時に無慈悲でもある」
とても深い言葉だと思います。肝に銘じておきます。
今回、他の方からも色々なご指摘やご提案を頂きました。皆それぞれ登山スタイルや山への向き合い方が違っていると思いますので、内容もそれぞれですが、長年の登山経験から導き出された言葉は、いずれも凄く説得力がありました。
この先自分がどのような登山をしていくのかは分かりませんが、いつまでも楽しい登山を続ける事を一番に考えたいと思います。
そうすれば、おのずと自分が取るべき行動がはっきりしていくと思います。
どうも有難うございました。
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