前回の山行で初めてバリエーションルートを歩いた時に、登りは何とか歩けても、降りる時にはかなりの危険が伴う状況が多々ある事が分かりました。
しかし、ロープがあれば安全に降りる事が出来るのではないかと思い、ロープワークについて調べてみました。
ロープワークと聞くと、とてもハードルが高そうですが、消防士で釣りバカだった父親を持つ僕は、巻いたり結んだりする事に関して苦手意識はありませんし、とても美人で頭の良い(当社比)娘達の父親である僕の頭が悪いはずがありませんのですぐに覚える自信があります。
更に、学生時代にビルの外壁やガラスを清掃するアルバイトもしていたので、懸垂下降の知識も経験も十分のはずです。
という事で早速勉強開始です。「ロープワーク一覧」で検索してみます。
いやー驚きました。世の中にこれ程多くの結び方があるとは知りませんでした。
更に驚いたのが、名前の難しさです。多分英語だと思いますが、聞き慣れない+似たような言葉ばかりでとても覚えられる気がしません。
日本語の方が覚えやすそうですが、「もやい結び」より「ボーラインノット」と呼ぶほうが格好良いので、大変ですが頑張って英語の方を覚えようと思います。
次は結び方の勉強です。写真や絵の解説を見てもサッパリ理解出来ません。
動画を見ながら家にあった細い紐で実際にやってみると、時間はかかりましたが何とか結ぶ事が出来ました。
何度か練習して覚えて次の結び方に移り、また何度か練習して次に移るを繰り返しながら順調に覚えていきます。
数種類の結び方を覚えたので、最初に戻ってもう一度やってみると、どういう訳か、最初に覚えた結び方もその名前さえも忘れてしまってます。これは想像以上に難しいです。
名前もですが、結び方も似たようなのが多すぎて、覚えるのは無理のような気がしてきました。
そして、更に難しくかつ重要なのが、どの場面でどの結び方を選ぶかという事です。
同じ機能を持つ結び方でも強度が違うので、ロープに命を預けるような場面で間違った結び方を選んでしてしまうと大変な事になってしまうようです。
色々と難しすぎて、すっかり自信を無くしてしまいました。
そう言えば、幼少の頃、父が庭や公園でロープの練習をしている時はボーと見てるだけでしたし、釣り糸は固結びだけで何とかなった事を思い出しました。
しかし、消防士である父のロープ捌きとそのスピードは凄かったですね。
一瞬で結び目を作ったり、ロープが生き物のように動きながら身体や脚に巻き付いていました。今思うと、あれはロープで簡易ハーネスを作っていたのでしょうか。
色々教えて貰った気もしますが残念ながら全く覚えていません。
それと、これは薄々気付いていましたが、娘達の頭の良さは100%嫁さんの遺伝子のお陰だと思います。僕に似ないで本当に良かったです。
清掃のアルバイトも、支点の確保などの難しい事は先輩方がやってたので、僕が教わったのはもやい結びとシャックルへの巻き方くらいでしたし、ブランコで降りる時も、毎回同じ様な条件だったので、山でのようにその場その場で臨機応変にやり方を変える必要もありませんでした。(当時は、懸垂下降→ブランコ、ムンターヒッチ→のの字巻きと教わり、下降器はカラビナやエイト環ではなくシャックルというU字型の金具でした)
どうやらロープワークに対して持っていた自信は全てが勘違いだったようですが、それに気付けただけでも勉強した甲斐があったと思います。
今回はロープワークについて勉強しましたが、実際に山で使うのはとても無理そうです。
ていうか、リスクが大きすぎて、思いつきで勉強して直ぐに実戦で使えるような技術ではないですね。
しかし、せっかく勉強したので、安いロープとカラビナやエイト環やスリングを準備して練習だけはしていきたいと思います。
幸いカラビナやスリングは登山用品店で購入するにしても高額な物ではないようですし、練習用ならホームセンターの安いロープで十分なので何とかなりそうです。
ちなみに、あたかも以前から知っていたかの様に「懸垂下降」「支点」「下降器」「簡易ハーネス」といった言葉を使っていますが、今回覚えたばかりの言葉なので、使い方が間違っていたらスミマセンm(_ _)m
ポイントは見目麗しく聡明な娘さんでしょうか。
若いころはかたがらみを覚えて支点用に長めのシュリンゲと7mm×40mを持ってどこでも歩いていました。
肥満体でない限り空中懸垂もできますが、そんな場所はめったにありませんから。
ただザイルがあるからと後先考えないで岩峰など登り、上部にハーケンや支点が無くて、泣きを見たことがたびたびありました。
こんばんは。
親バカなのは自覚していますが、やはり娘達が一番可愛く思えてしまいます。
願わくば、もう少し父親をいたわる心を持ってほしいものです(笑)
かたがらみという降下方法があるのですね。調べてみましたが、これで空中懸垂を実践するにはかなりの技術が必要であることは素人の僕にも分かります。
とても真似は出来ませんが、簡単なロープワークから一つずつ覚えていって、いつか山で使えるようになれば良いなと思っています😊
コメント有難うございました。
私の父親も消防学校卒でロープワーク得意で日々活用してます。でも、私はその辺似てなくてロープワーク苦手です。パターン化されたことはある程度出来ますが応用が効きません。ロープが必要な場所は即撤退です。とはいえツエルトやテント設営にロープワーク普通に使えているので苦手意識が先行しちゃってるのかなぁとも思います。
しかし、娘さんへの愛が伝わる日記ですね。私も父には厳しい娘です。うちは母が父を褒めまくって毎日感謝を述べるような人もなので私は厳しい位でちょうどいいかなと思ってます。
こんばんは。
minislopeさんのお父様もロープワークが得意なのですね。
そして娘であるminislopeさんがロープワークが苦手なのも僕と同じですね(笑)
しかし、実際にロープを使えているのであれば、仰る通り苦手意識を持っているだけではないでしょうか。
もしも10年前に登山と出会っていれば、父から色々と教わる事が出来たと思うと、勿体無かったなーと思ってしまいます😁
ツェルトの設営時や、日常生活でも活用出来るのであれば、ロープワークを勉強する事は無駄にはならないと思いますので、この先も続けていこうと思ってます。
お母様がお父様に日々感謝し褒めるというのはとても羨ましいです。
僕は嫁さんと娘達の厳しさに日々鍛えられていますが、その厳しさも愛情の裏返しですよね?きっとそうですよね(笑)
コメント有難うございました。
結び方の名称は確かに覚えられませんよね。また、最初に覚えた名前が残ってしまうようです。「もやい結び」「ブーリンノット」で覚えたので「ボーラインノット」はピンときません。窓ふきでシャックルに使われていたムンターヒッチも最初に文登研で「イタリアンフリクションヒッチ」と習ったので他の名称でイメージできない事が良くあります。文部科学省の文登研では英語に統一していく方針らしいです。
ちなみに国土交通省の小型船舶では、「もやい結び」「本結び」「巻き結び」「八の字結び」のように基本的には日本語です。実地試験があるので日本語で覚える必要があります。ボーイスカウトも日本語がほとんどと思います。
釈迦に説法かもしれませんが、登山ではゴムのように伸びるダイナミックロープを使うことが多く、清掃や荷造りの伸びないスタティックロープと特性が大きく変わります。特に、ダイナミックロープの懸垂下降は特性を考慮しないと危険な事もあるのでダイナミックロープで練習されることをお勧めします。ダイナミックロープの方法でスタティックロープの懸垂下降をしても危険はありません。おそらくホームセンターはダイナミックロープを扱っていないと予想します。規格に合格していないけど安価なものが登山用品店にあります。
おはようございます。
娘さんは昨年ご結婚されたのですね。おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
子育てと言う一つの大仕事を終えられて、ホッとされた事は想像出来ますが、やはり寂しさもあったのでしょうか。
娘達を無事嫁に出す事は僕の人生の目標の1つですので、まだ先は長そうですが、目標に向かって頑張っております。
ダイナミックロープとスタティックロープの特性の違いどころか、名称さえも知りませんでした。
いつの日か山で使うことを目標に練習するのであれば、多少無理をしてでも登山用のダイナミックロープを購入するのが正解なのでしょうね。
規格品でない安価な物もあるのでしたら選択肢も増えますが、使う場面によっては安全性が違ってくると思いますので、購入前に登山用品店の店員さんに相談してみたいと思います。
「釈迦に説法」とはとんでもない買いかぶりではありますが「馬の耳に念仏」にならぬよう、ご指導を真摯に受け止め精進していきたいと思います。
コメント有難うございました。
私は恥ずかしながらロープワークは全然出来ません。
若い頃に本を参考にしながら何度か真似事をしましたが、もう今ではすっかり忘れました。ツェルトを張った時も、張り綱を適当に結んで終わらせました😅
バリルートの下りですが、同じルートの往復であれば登る時に苦労した急斜面でも、立木につかまったりストックを使ったりしながら重力にまかせて躊躇なくどんどん下ってました。意外と登りより下りの方が楽だったりします。
また地図で等高線がひじょうに密になっている尾根ですが、そのような場所の踏み跡は尾根を避けて山腹を巻きながら登って支尾根に取り付き、その支尾根を登って主尾根に復帰するケースもあります。私が先日登った奥武蔵の北川尾根も、そのような場所がありました。
あくまで私の場合ですが、バリルートの下りで一番懸念されるのは尾根が林道や車道に出る場所です。
もうだいぶ前に長野・群馬県境の栂峠から新三郎を経てブドウ峠へと歩いた時、ブドウ峠を越える県道の法面が高さ5メートルほどもあり降りられずに困った事がありました。
仕方なく峠の手前から山腹の笹籔の中を強引に突破して県道に降りましたが、ロープがあれば立木に引っかけて難なく降りられたと思います。
今では事前にストリートビューで降り口を確認したり、他の方の山行記録を確認させてもらったりしていますが、ロープがあれば確かに心強いですよね。
こんにちは。
百戦錬磨のvt250zさんがロープを使わない事は僕にとっては意外に思えましたが、良く考えてみると、読図による先読みが出来て、危険な場所を避けてより安全な道を探す技術があり、安全を確保しながら歩ける歩行技術があれば、バリエーションルートであってもロープを使う必要無く進むことが出来ますものね。
それと、登りよりも下りの方が楽と言えるのは凄いことだと思います。
何十年と山を歩いて来たvt250zさんと比べるのは失礼かとは思いますが、下りの難しさを最近知ったばかりの自分には、登る事は出来ても降りるのはまだまだ危険で無理な場所が多いと思います。
山を歩く経験を積みながら、ルートファインディング能力や歩行技術を向上させることが一番大事な事ですが、何かアクシデントが起きてピストンで下山するのが安全で早い状況もあると思います。
そんな時の為に、懸垂下降の基本やロープの回収方法などを勉強しておくのも無駄にはならないと思いますので、今後も少しずつロープワークを覚えて行きたいと思っています。
何より、難しいですがやってみると結構楽しいです😄
以前に他の方のレコで、やはり車道に出る時に擁壁や急な法面やフェンスがあり、なかなか降りる事ができず、かなりの時間をロスしていたのを見たことがあります。
林道や車道を跨ぐようなコースを歩く時には十分注意したいと思います。ストリートビューを使っての事前調査もとても参考になります。是非真似をさせて頂きます。
コメント有難うございました。
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