少し前の話になりますが、バリエーションルートを歩く時の安全確保に役立てようと、ロープワークの勉強を始めました。
しかし、山でロープを使う場面の殆どがロープに命を預ける状況になると思うので、頭で考えながらロープを結ぶのではなく、手が勝手に動くくらいの技量が無いと、怖くてとても使う気になれません。
そこで、3〜4ミリ位の細紐を1.5mで切断し、何時でも何処でも練習出来るように常に持ち歩くことにしました。
同時に、色々な懸垂下降の動画を見ながら、道具の使い方も勉強していたのですが、実際に自分でやってみた方が早く覚えるでしょうし、動画を見てるうちにどうしても欲しくなってしまったので、思い切って購入することにしました。
購入資金は、登山のトレーニングを始めるようになってから毎日飲んでいたビールを止めて、その分を積み立てている「ビール飲んだつもり貯金」を充てるつもりです。
雪の丹沢を歩く為の登山靴の購入資金にしようとしてたのですが、僕にはまだ雪道を歩くのは早いと思うので来年まで我慢することにしました。
欲しいのは懸垂下降に必要なカラビナ・スリング・エイト環と7〜8ミリの下降用ロープを25メートルと下降用ロープを回収する為の細いロープです。
懸垂下降の練習で使うロープは、伸縮する事で落下したときの衝撃を吸収してくれるダイナミックロープが良いと前回の日記でアドバイスを頂きましたので、値段は高いようですがダイナミックロープに決めました。実際に山でも使えますしね。
まずは近所のモンベルに行き価格の調査です。
個々の値段はそれ程高くはないのですが、トータルすると1万円程でしょうか。うーん、思ったよりかかりますね。
次はロープを探します。参考にした動画の中で登山用品店でロープを切り売りしてると言っていたので周りをよく探して見ると、少し離れた所にありました。
色んな太さのロープがロールに巻かれて置いてあります。欲しいサイズのロープを計算するとこれも1万円位です。
うーん、全部で2万円はキツイなーどうするかなー、と逡巡していると何やら注意書きがあります。
よく見ると「クライミングには使えません」と書いてあります。
慌てて店員さんを捕まえて聞いてみると、これはアクセサリーコードで、ダイナミックロープではないので懸垂下降では使えないとのこと。
そして、ダイナミックロープの切り売りはしておらず、売ってるのはクライミングコーナーに2種類ほどしかありません。太さも10〜11ミリですし長さも50メートルですし、何より値段が高すぎます。
どうやら動画で使用していたのはダイナミックロープではなかったようです。
ショックでしたが仕方がありません。何も買わずにトボトボ帰りました。
次の日から仕事帰りに石井スポーツ、好日山荘、カモシカスポーツ、と順番に訪れたのですが、どこも切り売りしてるのはアクセサリーコードやブルージックコード(懸垂下降時のバックアップで使用)でダイナミックロープは切り売りしていないそうです。
そして、陳列してあるダイナミックロープは皆高額で、殆どが税込み2万5千円オーバーです。
「ビール飲んだつもり貯金」では全然足りません。
ショックの余り一度は諦めようとしたのですが、諦めきれず2回目に訪れた好日山荘で、取り敢えず練習用だったらアクセサリーコードでも良いかな、と購入しようとしたら、何やら黒い袋に入っている8ミリで20メートルのロープを見つけました。
袋の外から僅かに見える取説に「DYNAMIC」と書いてあります。値段は8千円、読み方は分かりませんがメーカーはBEALです。
ダイナミックロープを切り売りして貰えないショックが大きくてすっかり失念していましたが、日本の規格に合格していないが、その分安価な物があるとアドバイスを頂いていたのを思い出しました。
急いで店員さんを捕まえて聞いてみると、このロープは海外の規格ではクライミングで使用可ですが、国内では規格外なのでクライミングロープとしてではなく、補助的な使用を前提に販売しているとの事。
しかし、本格的なクライミングではなく、登山道で使用するくらいなら強度的にも問題無いとの事です。
※この辺りの事はアドバイスを頂いたKijo-Ashさんの日記に詳しく書いてありました。ロープ購入後に拝読するという失態を演じてしまいましたが、とても参考になりました。
すかさずこのロープを購入しました。
結局、トータルで2万円を超えてしまったので、「ビール飲んだつもり貯金」では足りず、その分はお小遣いから補填しました。
登山靴購入の為にまた頑張って貯め直しです。たまに飲むノンアルコールビールも我慢することに決めました。
道具が揃ったのが嬉しくて居ても立ってもいられず、早速近所の公園(夜中・ヘッデン装着)で練習してみたのですが、これは凄いアイテムです。
万能感?無双感?どう表現したら良いか分かりませんが、自分がどんな所でも降りて行けるのではないかと錯覚してしまいます。
それだけに危険なアイテムだと思いました。
調子に乗って実力以上の場所で使ってしまい、宙吊りや滑落、墜落してしまう自分の姿が目に浮かびます。
使う場所を慎重に選ぶ必要がありますし、自分が確実に降りれると判断した時以外は使用を控えようと思います。
まずは考えなくても手が動くようになるまで、そして不審者がいると通報されるまでは夜の公園で練習に励みたいと思います。
私はソロハイカーから西上州薮岩バリエーションに興味が出て色々と手を出した者ですが
何年か前の話ですが、しろちゃんさんと似たような不審者(公園でコッソリ懸垂下降)をやったことあるなぁと懐かしく思いました(笑)
こんにちは。
僕が練習しているのはかなり広い公園で街灯も無いので、夜になると殆ど人はいないのですが、人が来そうに無い場所を選んで練習していると、若いカップルが近くにいたのに気付かずにお互い気不味くなったことがありました(笑)
カップルからしたら、僕の存在はかなり怖かったでしょうね。
不審者の先輩のhirosioさんにお聞きしたいのですが、夜中の真暗な公園でヘッドライトを点けてロープで何かしてても怪しまれない良い方法があるのでしょうか?
僕は無いと思ってますので夜中の練習は程々にしたいと思います(笑)
コメント有難うございました。
怪しまれない方法は…ないです(笑)
下手したら通報されちゃいます。。。
一般登山道でロープを出すことはまぁほぼ無いのと、バリエーションは基本ソロは止した方が良いですので、お仲間を見つけて練習するのが良いかと思います。
懸垂下降に興味が出て実際に行動されていらっしゃるので、じきに日常的にロープを使う登攀的な山に進まれるんじゃないかなと思いますし。多分。
末筆ではございますが、くれぐれもご安全に。
やはり無いですよね。予想していましたので大丈夫です(笑)
登攀は勿論興味津々ですが、現実的には難しいと思っています。
まだ山を安全に歩く事さえ出来ませんし、山の怖さも殆ど知りませんので、、、
この先、登攀に進むかは自分でも分かりませんが、どのように山を楽しむにしても、安全を一番に考えていきたいと思ってます。
アドバイス有難うございました。
懸垂下降を教えてくれる講習会に参加する方法もありますが…
ちょっと調べてみたら、山ではなく室内での講習会もあるようです。
私は懸垂下降は全然した事もないし、もちろん講習会にも出た事もないのですが。
プロに実際に教えてもらえば確実だし、色々と質問も出来るかなと。
ちょっと費用がかかりますけどね。
おはようございます。
経験者が近くにいるのが一番良いのですが、そう都合良くはいかないですね😔
講習会の事は頭にありませんでした。少し調べてみましたが色々とあるようですね。
近い場所もあるようですので、もう少し調べてみて、予定が合う日があれば是非1度行ってみたいと思います😀
ご提案有難うございました。
懸垂下降はやはり危険を伴いますし、実際に山で使う際には下降技術だけでなく、支点の取り方などの知識も必要ですから。
また、ロープやハーネス等の道具に関してもショップで聞くより実績のある人の方が的確な回答が得られると思います。
おはようございます。
実際に練習してみて、山で使うにはリスクが大きいと思いました。
vt250zさんにご提案頂くまでは、講習会の事は念頭にありませんでした。
今後、どこまでロープを必要とするような山行をしていくのか、今はまだ分かりませんが、より高難度のバリエーションルートを歩きたいと思っているのであれば、ロープのしっかりとした知識と技術は自分の財産になると思いまので、やはりプロに1度教えて貰おうと思います。
当然ですが、それまでは山で使うのは控えようと思います。
アドバイスに感謝致します。有難うございました。
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