|
|
|
◾街について
クイーンズタウンは、大きな街ではありませんが国際空港もありニュージーランド南島の世界的に有名な観光地です。グレートウォークのひとつ、ルートバーントラックを歩く場合には、クイーンズタウンまたはテ・アナウの街が拠点になることが多いようです。
テ・アナウは、クイーンズタウンから170kmほど離れた小さい街です。ミルフォードトラックや、同じくグレートウォークのケプラートラック、またルートバーントラックを歩く際の拠点となります。テ・アナウにはクイーンズタウン中心部からクイーンズタウン空港経由のシャトルバス(tracknet)が出ています。
http://tracknet.net
ちなみに、各登山口へのアクセスも上記のシャトルバス会社で予約することができます。ルートや時間帯によっては、宿泊先からのピックアップや宿泊先まで送迎をしてくれる場合もあるのでドライバーさんに相談してみてください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1027363&pid=1c1e9a56984608ab16c2667b002a12e7
◾食材について
テ・アナウは街の中心部に大きめのスーパーがあります。クイーンズタウンは空港周辺に大型スーパーが出来ましたが、街の中心部のスーパーは小さいので、レンタカーで移動できるので無ければ、テ・アナウの方が品揃えは良いと思います。テ・アナウでは米、蕎麦、うどん、ラーメンなどの主食系日本食材も入手可能です(※画像1)。味噌汁の小包装パックも売られてます。
ただし、麺ツユ(麺に同梱して無い場合も)、ふりかけなどは限られているので、事前に用意しておいた方が無難です(オークランドの日系スーパーでは調達可能)。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1021322&pid=0d19f7093f92248bf36057c2be119ed8
フリーズドライ食品は、現地ブランド(※画像2)のものが1パック10ドル前後で手に入ります(1NZ$≒80円位なので800円ほど。量は2皿分程度あります)。こちらの大半のハイカーが利用しています。食べられないことはありませんが、味は大味です。個人的にはツユやふりかけなどを持参して、米や麺を現地で調達した方が安くて美味しく、食後のゴミも少ないと思います。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=872644&pid=43846ad92a89ad0cf93002f24fc78b30
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=872644&pid=c4dc16c73c98574b5b1063379303940e
また、山行に向く食材としてパスタ系であればボイル2分の細いロングパスタや、水と牛乳を入れて3分煮込めば完成のショートパスタ(※画像3)も数ドルで売られています。粉ミルク(ミルクパウダー)は400gで10ドル前後しますが、長期保存が出来て食事のバリエーションは増えます。
ちなみに、ニュージランド入国の際は卵類の持ち込みは禁止されています。加工品でもNGと聞いたことがあるのでタラコスパのパスタソースは検疫で没収される可能性があります。自分は日本からペペロンチーノや、ふりかけの「ゆかり」、「松茸のお吸い物」を持って行って食べました。
<お米>
今回はトランギアのメスティンで炊飯もしました。お米はテ・アナウ、クイーンズタウンともに入手可能です。日本米と同じショートorミディアムグレインライスが500g〜1kgのパックで2〜3ドル前後。生米炊飯ができるのなら、とても安価です。味はお茶漬けとか、ふりかけで食べましたが違和感ありません(すいません。舌が繊細ではないので。フリーズドライ米よりは断然美味しいと思います)。長米(ロンググレインライスとかジャスミンライスとか言われる、いわゆるタイ米)も充実しています。カレーやチャーハン、ピラフを作る場合は、長米の方がパサパサして調理しやすいし美味しいです(調理方法は日本米と一緒)。
各小屋にはコンロは沢山あり水の確保も容易です。生肉を担ぎ上げて調理している猛者もいましたが、炊事場を30人〜40人で共用するので、炊飯する場合は時間を調整した方が快適だと思います(小屋に常駐するレンジャーによるハットトーク前の時間は混みます)。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1023993&pid=459b418126d9a27527881a62ee8ed22e
下山後の食事となりますが、ニュージランドのサーモンは絶品です。スーパーで200gで10ドル前後で売られています。もし炊飯をする場合は「すしのこ」と醤油を持って行ってサーモン丼を試して見てください。玉ねぎもスーパーで1個単位で買えます(キロ単位の値付けですが、レジで計量し値段を算出してくれます)。
<お酒>
ワインとビールが豊富です。ビールは缶(ロング缶)も売ってますが数が少なく王冠タイプが主流です。ワインはほぼスクリューキャップなので栓抜きはいりません。アップルサイダーなどの果実酒も売られています。ウィスキーはスーパーにはありません。クイーンズタウンのリカーショップで見かけましたが、ワインやビールと比べてウィスキーは高いです。ちなみに、ニュージーランド産ウイスキーは、さらに高価で数も少ないです(クイーズタウンのリカーショップで見かけました)。スコッチとかバーボンといった海外産がメインになります。
ワインを買うならクイーンズタウンに隣接するセントラルオタゴ(Central otago)産をぜひ。セントラルオタゴは赤ワインの産地としては世界の最南端。霜が降りやすいので、ワイナリーには静岡の茶畑みたいな風車があったりします。風車のコストもあって、他の産地に比べると値段は高いですが($20〜)。いい記念になります。
ビールは日本で一般的なラガーもありますが、IPAなどエールビールも充実しています。エールビールは濃くて独特の味わいが肉料理と合います。下山後の(肉料理との)一杯に最適です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1027363&pid=57584a198db6cfebfb6a74308de4bcd3
<コーヒー>
ペーパードリップで楽しみたい場合は、粉は日本から持参した方が無難です。こちらでも粉は調達できますがニュージーランドではフレンチプレス(こちらではPLUNGERと言います)が主流で、ペーパードリップ用としては細かすぎます。
コーヒーミルを持参して豆から!という場合は(自分)、クイーンズタウン、テ・アナウとも豆は入手可能です。ニュージーランド人はコーヒーが大好きですが、アウトドアでコーヒーを飲む習慣は無いようなのでドリップしていると香りにつられて寄ってきます(笑)
インスタントは、、、ドリップバッグコーヒーも含め、あまり美味しく無いので日本から素直に持参した方がいいと思います。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1021322&pid=4b63ef56836c913a06b1d5c5df88e0de
・FOUR SQUARE Alpine
クイーンズタウン中心部にあるスーパー。リカーショップも隣接しています。
また、道路沿いにはアウトドアショップが何件も並んでいます。
http://www.foursquare.co.nz/south-island/otago/alpine/
・freshchoice Te Anau
テ・アナウのスーパー。大抵の食材が手に入ります。お酒はワイン・ビールはありますが、ウイスキーはありませんでした。
http://freshchoice.co.nz/supermarkets/te-anau
◾装備について
どちらも街の規模は大きくありませんが、アウトドアショップは充実しています。クイーンズタウンでは、アイゼンなど本格的なアルパイン装備を含めたギア類も調達可能です。
<ガス缶>
グレートウォークを小屋泊で宿泊する場合は、コンロがあるので基本的にバーナーは不要ですが、行動中に使いたい場合や、テント泊だと小屋の設備を使えないと思うので(場所によっては利用できる小屋もあるので、DOCで確認してください)、火器の準備が必要となります。
ガス缶や燃料用アルコール・固形燃料などは、クイーンズタウン、テ・アナウともに入手可能です。テ・アナウではガス缶のブランドが限られているので、JetboilやPRIMUS、MSRを使っていてメーカーのガス缶を使いたい場合はクイーンズタウンで購入する方が良いと思います。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1021322&pid=0cd4dc527aa41ba2fe28cecb334792d6
ちなみに、ミルフォードトラックやケプラートラックを歩く場合、立ち止まっているとサンドフライという蚊に似た強力な羽虫が襲ってきますので、小屋泊なら室内で調理できるような準備をした方がいいと思います。
<虫除け>
この周辺のグレートウォークを歩く場合、虫除け対策(サンドフライ対策)は必須です。サンドフライは日中は小屋内でも襲ってきます。虫除けは日本からも持ち込み可能ですが、サンドフライ対策は現地ブランドのものが良いらしいです。スーパーやアウトドアショップ、ビジターセンターでも売っています。
<マッチ・ライター>
グレートウォークを夏期に行くのであればコンロは提供されますが、着火装置が十分ではないのでマッチ・ライターが必須となります。アウトドアショップで防水マッチも手に入りますが、スーパー(フレッシュチョイス)のレジ付近にライターも売ってました($2.39)。着火部分が日本の100円ライターのように重く無いので使い勝手は良さそうです。
<お店紹介>
・Small Planet Sports
クイーンズタウンのアウトドアショップ。食料調達で紹介したクイーンズタウンのスーパー「FOUR SQUARE Alpine」の道向かいの通り沿いにある店。周辺にはアウトドアショップが何店舗かあるので見て回るのも楽しいと思います。ここは小さい店舗ですが、こだわり感があって好きです。
http://www.smallplanetsports.com
・Outside Sports Te Anau
テ・アナウのアウトドアショップ。Outside Sportsは、上記Small Planet Sportsのすぐ近くにも店舗があり、クイーンズタウン空港にも出店しているアウトドアショップです。クイーンズタウンでの調達が難しい場合はこちらを。
http://www.outsidesports.co.nz/Community/Our_Stores/Te_Anau.htm
◾その他
グレードウォークの山行記録。
・ケプラートラック
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1021322.html
・ミルフォードトラック
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1023993.html
・ルートバーントラック
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1027363.html
・アーベル・タスマン・コーストトラック
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-907034.html
→おまけ。こちらは南島の北部、ネルソンの街が拠点です。冬期の記録なので施設やルールは夏期とは違うかもしれません。
・トンガリロ・ノーザン・サーキット
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1031077.html
→おまけ。こちらは北島中央部。オークランドからレンタカーで移動しました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する