2014年に25年近いブランクを経て本格的に山を再開した。以降、山の記録は備忘録としてヤマレコに残すようにしている。この日記は約35年前の山行メモをもとにした個人的な備忘録であり、特に読んでいただく価値はないので悪しからずご了承願いたい。
1か月ほど前の2019年12月末で仕事を辞めた。1月後半は実家にて過ごし、本箱や本棚、机の引き出しなどの整理を行った。この他に段ボール箱8−9個分の書籍や資料も整理した。言わばちょっと早めの「終活」のようなものである。
その過程で、約35年前の20代後半の山行メモが見つかった。今は名前が消滅した旧都市銀行の小さなメモ用紙が3冊と、A4のコピーである。これらを再び散逸させないために、主な記録を備忘録としてレコの日記に保存しておく。
読み返してみると、これまで足を踏み入れていない山域、登ったことのないピークとして山行記録にも書いていたところが、実は20代に訪れていたという驚きの事実に直面した。最近物忘れがひどくなってきたと実感しているが、認知機能が低下していたのは随分と以前からのようだ。そんな当時の記録をそのままタイプして備忘録としてまとめてみた。
今回はその3。初夏の木曽駒ヶ岳と宝剣岳。同行者は同期のY.N.君。二人とも若い頃は少々尖っていた。ワカンは木製にこだわり、アイゼンは一本締めにこだわった。前年の2月の宝剣冬山講習会の時に、二人とも一本締めでアイゼンを装着していると、インストラクターの方が珍しそうに我々を写真に撮った。曰く「今時、一本締めをやる人がいるんだ」。確かに他の参加者は現在とほぼ同じ様式だった。Y.N.君と二人でむしろ誇らしさを感じたものだ。
この山行の木曽駒ヶ岳はロープウェイを使わず、北御所でバスを降りた。他の登山客からの「おぉー」というざわめきを背に聞きながら、何食わぬ顔でバス停を後にした。
実は覚えているのはこのシーンと帰りに長谷部新道の雪渓を横切る際にプチ滑落して30mほど斜面を滑り落ちて、灌木で止まったことくらい。昨年、中アの主脈を眺めに三沢岳に出かけたが、この時が初めての訪問だと思っていた。記録を見ると、何のことはない、20代の時に三沢岳を往復していた・・・
<私の登山メモ>
木曽駒ヶ岳、宝剣岳
1986年6月15日〜16日
同期のY.N.君と二人で
6月15日
05:00 会社駐車場発(Y.N.君の車)
07:00 菅の台駐車場
07:13 始発バス
07:35 北御所登山口(朝食)
07:50 登山口発。林道歩き
08:50 登り口着
11:15 小屋場着。昼飯
11:45 小屋場発
13:15〜13:45 お茶休憩
14:50 宝剣小屋着
15:00〜17:30 宝剣、中岳、木曽駒ヶ岳
二人で焼酎1本。夜10時ごろ星空が素晴らしい
6月16日 良い天気だ
04:30〜05:30 宝剣。ご来光 すばらしい
05:30〜06:30 また寝る
07:20 宝剣小屋発
07:45 宝剣着
09:00 三の沢岳着
10:30 極楽平の分岐へ戻る
11:15 宝剣小屋に戻る。ビールとビスケット
11:45 宝剣小屋発。長谷部新道にて下る
13:20 小屋場着。お茶休憩
13:50 小屋場発
15:35 登山口着。汗拭う
15:45 登山口発
16:25 北御所バス停着
20:00 会社駐車場着
三の沢:行きは快ペース。帰りはバテた
長谷部新道:谷のほとんどが雪で分断されており、ステップを切りながら渡らなければならなかった。滑ったら真っ逆さまに落ちるため、ひどく緊張した。行きと同じ道を下った方が早かったと思う
宝剣:三の沢からの眺めは最高(2日目)。八ヶ岳、南アルプス、富士山、北アルプス(槍、穂高も)、御嶽、乗鞍、白山すべて見えた
高速代:3200円x2
山小屋:5000円
ビール700円x2
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