スキーの手入れ場所は、写真1のとおりいつも車庫です、一番奥のJJ-AKだけが普通のビンディングでその手前のフォルクルのゴータマが山スキービンのマーカーバロンで残りの4台が全てテックビンディングです。
北海道ですから、家に組み込まれた一体型の車庫の中といえども、真冬は氷点下の寒さで、灯油ストーブと電気ヒーターの2台で暖めても、プラス10度位までしか暖まりません。
以前、寒さに耐えかねて家の廊下で、空気清浄機を作動させながらホットワックスの作業をしたところ、気化したワックス成分を清浄機がガンガン吸い込み、異臭が取れなくなりメーカーにオーバーホール的な修繕を依頼せざるを得なくなり、妻に大目玉を喰らってしまいました。
さて今回の作業ですが、まずは写真2のとおりスキーバイス台上の手前のカッターや、彫刻刀を使ってトップシートと滑走面の補修をおこないます。滑走面にできた穴の補修に気をとられがちですが、トップシートの表面と角にも、エッジやストック及び木への衝突によって生じた傷が突起となっていますので、素手で撫でても抵抗を感じない程度まで削っておきます。
次に、エッジにできた傷のバリを削り取ってから、ベースエッジのビベリングとサイドエッジを研磨します。
エッジの手入れが終わったら、写真3のとおり、ホットワックスをおこないます。
ホットワックスはベースワックスと雪温に応じたワックスをアイロンで溶かして滑走面に「染み込ませ」、余分なワックスをスクレイパーで削り取り、さらにブラシで掻き出し磨くという作業です。
せっかく塗った物をなぜ剥がすのかと思われる方もいると思いますが、ワックスは雪よりも柔らかいので滑走面に残しておくと雪が刺さって抵抗になってしまうので、剥がして平滑にして磨きます。
滑走時には、染み込ませたワックスが染み出てきて潤滑の役割を果たすのですが、滑走面の奥深くまで染み込ませるためには、数回繰り返すことが必要で、マニアックな私の友人は10回程度おこないます。
せいぜい2,3回の私と友人の努力の差がどこで出るのでしょうか?身長も体重も似通った二人は、中急斜面では同じようなスピードで滑り降りてきても、キロロのコース下部のような長い緩斜面では、どんどん離されてしまいます。悔しいです!
ホットワックスの注意点は、気化したワックスを吸い込まないように作業中は防毒マスクや最低限普通のでも良いのでマスクをすることです。
2点目は、アイロン時の温度は滑走面が壊れてしまう135度以上に上げないことと、ワックスを塗り広げるアイロン作業時は、ワクシングペーパーを使って常に動かし止めないようにしないと滑走面が焼けてしまいます。
よく初級者の方が、「スキーが滑りすぎると恐いので、ワックスなんていりません!」とおっしゃる方がいますが、抵抗を受けて滑らないスキーは重く感じて操作性が低下するので、自分の意のままに動かすことが困難で、逆に上達を妨げることになってしまいます。
BCではゲレンデよりも、とっさの操作によってスキーをコントロールする必要が生じる場面が多くなりますので、シーズンに入る前に気合を入れて点検や手入れをしますが、シーズン中は次第に手抜き作業に陥ってきてしまいます。
結局、自分の板は6台中5台、写真2と3の奥に移っている息子の板は、4台中2台しか手入れできませんでした。(苦笑)ものぐさな息子は、剥がしが必要ないガリウム社の塗りっぱなし専用ホットワックスの「ヌリッパ」を使用しています。
こんにちは!さすがですね!
ワックスには無頓着な私ですが、昨年から夫が秀岳荘さんのスペースお借りしてワックスかけに行ってくれました。
うちにも組み込み式車庫ありますが、寒いし、汚いし、天井激低くで作業するには困難を極めます(^_^; (道具も無いですし)いつかdahamaさんちのようなワックス工房できたらいいなと思ってます!もちろん作業するのは夫ですが(^_^)・・・
こんばんは、kamekonさんコメントありがとうございます。
10回ワックスを繰り返す私の友人は、自宅マンションの1室を専用ルームとしていますが、それに比べると工房とは程遠いただの車庫ですよ。(笑)
道具の手入れには無頓着だった私ですが、私の息子が小学生の時に競技スキーの少年団に入っていたので、必要に迫られて買い揃えて手入れの方法を覚えました。
ただ、練習の付き添いや大会から帰ってきた夜に、疲れた体にムチ打って手入れをするのは、寒くてとても億劫で今はもうそんなことはできません(キッパリ!)
山スキーだけしている分には、エッジがすぐに丸まってしまうことはあまりありませんが、ワックスは滑走性を高めるだけではなく、ワックスが切れてしまうと白くなったり酸化してしまうので、滑走面の保護のためにも大切です。
旦那さんが気持ちよく頑張ることができるようなサポートと、環境の整備をお勧めします(笑)
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