タイトルがコンラート・ローレンツの名作に似ているので手に取ったけど…前書きがすでにローレンツへの献辞になってた。動物行動学、面白いね。でてくる主役たちは、カラス・カナヘビ・プレーリードッグ・ヒミズ・コウモリ・トンビ・ドバト・アカネズミなどなど。全部、小林さんと一緒に暮らした仲間である。今は大学教授だが、多分最近まで高校の生物の先生だったのだろう、動物を使った授業が楽しい。生物学の中で本流は生態学系なのだろうが、ローレンツがノーベル賞を取った1973年頃から、「動物行動学」も市民権を得たという。とにかく「狩猟採取」少年だった小林さんが進む道はここしかなったんだろうな。
どの動物との交流、観察、仮説、実証も楽しい。動物が得意というわけじゃないし、イヌとネコしか飼ったことないけど、読んでいて喜びが伝わってくる本だった。小林さんのカナヘビがいとおしい。
小林朋道「ヒト、動物に会う」(新潮新書)2114/2/20初版
*ipsもSTAP(あれば)も凄い発見なのだろうけど、人間だけこんな(不自然な)ことをしていていいのかなと、この本を読みながらふと思った。動物たちは自然の中で死ぬ。
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