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令和のコメ騒動を数字で眺めてみた
https://www.yamareco.com/modules/diary/893747-detail-362334
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の続編です。
「毎年20万トン前後買入〜5年持越分を飼料用等として売却」という回転で約100万トン備蓄しているうち、すでに約61万トンが放出されて残り30万トン程度となり、今後のコメの不作が発生した場合の懸念について紹介しましたが、他の懸念もあります。
それは、政府備蓄米がこれまでどのように利用されていたか、を知ることで見えてきます。
ひとつは、紹介したとおり「5年持越分を飼料用等として売却」です。
【参考】政府備蓄米の運営について
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/190327/attach/pdf/index-23.pdf
これを利用してきた国内の畜産業界は、その入手ができなくなり、別の入手経路を確保しなければなりません。これが畜産業界にとってどの程度の打撃になるのか素人には想像がつきませんが、畜産業からの撤退/廃業が増えたり、畜産/酪農食品の価格上昇という形で我々の暮らしに影響を及ぼすことが懸念されます。
もうひとつは、
・こども食堂/こども宅食やフードバンクへの無償交付
・学校給食等への無償または有償交付
です。
【参考】政府備蓄米の交付について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kokumotu/bichikumai.html
こちらについても、上で紹介した畜産業界同様、あてにしていた交付が受けられないことで、運営に打撃を被ることになるのではないでしょうか。
深刻なのは、これが1年や2年で終わることではなく、5年分の備蓄のうち7割程度を放出してしまったので、今後3年〜4年にわたって続くことが、すでに現実になってしまっていることです。
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