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先日も室堂を出発して、雷鳥坂を登り、剱御前小舎からの降りでソールが剥がれ始めた方がいた。
接着剤の劣化によりソールだけがパカッと剥がれたケースだ。
直ぐにテーピングで補強して、剣山荘まで辿り着いたが、翌日の剱岳登山は中止。
せっかく、九州から来て頂いたのに、このようなことになり残念だが、もう一名の方だけを剱岳へガイドした。
登山靴の寿命は5年と言われるが、使い方や使用山岳エリアに寄っては、更に短くなる。
剱岳のような、登山靴に大きなダメージを与えるエリアでは顕著だ。
私の場合、シーズンに20回前後のガイドで、平均2足のシューズがボロボロになる。
登山靴の保管は高温多湿を避けることが大切。
ソールと靴本体には、ミッドソールがあってポリウレタンが使用されている登山靴が多い。このポリウレタンは加水分解、微生物、熱、光などが原因で劣化することが知られている。
また、ポリウレタンは適度に運動させないと劣化が早まるとされているので、長期間未使用の登山靴は特に警戒が必要だ。
登山前には装備品のチェックは欠かせない。
その中でも登山靴の崩壊は、ルートによっては即行動不能に繋がるケースもあるので、靴全体を湾曲させたり、ソールにストレスを与えて、異常がないかを念入りに確認したい。
不安があるなら、余裕を持って新しい登山靴を購入しよう。
不安を抱えての登山は苦しいだけではなく、集中力の欠如にも繋がり、危険だ。
今回のお客様も、昨年登山靴が崩壊したお客様も同じことを言っていた。
「今回終わったら買い替えようと思っていたのに」
最後の2行痛感します。
私もソールがはがれた事があります。
最初、少し感じが変だなとおもってたら、そのうちペッタンペッタン。
自分が怪我した時のためにとテーピングテープを持って行ってたので、それで補修して助かりました。
今も、「次行く時は買い替えようかな」と思いながら数回使ってます。人間って意思が弱いですね。
よ〜し思い切って・・
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