|
|
|
正直自分でも驚きだが、やはりいいところだと思う。
このたび秋山郷の小赤沢コース登山し、下山後に小赤沢の温泉で食事をし、湯に浸かって満足したのだが、その施設のパンフレットを見ると、苗場山の紹介として、
北越雪譜の記載があったので読んでみた。
北越雪譜には、
「苗揚山は越後第一の高山なり、登り二里（約7.8km）といふ。絶頂に天然の苗田あり、依て昔より山の名に呼なり。峻岳の巓（いただき）に苗田ある事甚奇なり。」
とある。
登り二里は三俣宿からようだ。
「絶頂に天然の苗田あり、依て昔より山の名に呼なり。」
実にその通り。行った人はみなうなづけるところだろう。
「峻岳の巓（いただき）に苗田ある事甚奇なり。」
これもうなづける。
山の中腹はよくあるが、天辺がとなると、苗場・平・巻機・会津駒あたりに限られてくる。平・会津駒は奥地のため、存在もあまり知られていなかったことだろうから、苗場のみが知られていたとしても不思議はない。
このあたりは、深田氏の日本百名山にも引用されているところである。
「是絶頂は周一里といふ。もうもうたる平蕪高低の所を不見、山の名によぶ苗揚といふ所ここかしこにあり。そのさま人のつくりたる田の如き中に、人の植たるやうに苗に似たる草生ひたり、苗代を半とりのこしたるやうなる所もあり。これを奇なりとおもふに、此田の中に蛙いなごもありて常の田にかはる事なし、又いかなる日てりにも田水枯れずとぞ。二里の巓（いただき）に此奇跡を観ること甚不思議の霊山なり。」
一周4�劼諒臣蓮⊃佑虜遒辰薪弔里茲Δ覆箸海蹇�奇跡を観ること甚だ不思議の霊山だとのこと。
私も、稲穂が実るこの時期、稲穂の色に輝く広大な山頂台地は将に人の作った田のように思え、不思議な光景に感じられた。
ただ、眺望の記載は少し引っかかる。
「眺望ば越後はさら也、浅間の烟をはじめ、信濃の連山みな眼下に波濤す。千隈川は白き糸をひき、佐渡は青き盆石をおく。能登の洲崎は蛾眉をなし、越前の遠山は青黛（せいたい）をのこせり。ここに眼を拭て扶桑第一の富士を視いだせり、そのさま雪の一握りを置が如し。」
佐渡、能登についてはおいておく。
富士も上越国境連山からは見たこともあるので、見える日は見えるのだろう。
ここでひっかかるのは、「越前の遠山は青黛（せいたい）をのこせり」である。
本当に「越前」なのか？と。「信濃の連山」はどれなのか？と重なる。
要は能登が見えるほどなら、北アルプスの白馬から槍穂までが連なる青い壁も見えていたと考えられる。今回、自分が登った際もはっきりと見ることができたわけなので。
しかし、鳥甲と岩菅から草津白根、浅間に至る稜線は至近でくっきりと見える分、越前の方向はどう考えても見えないはずである。穂高より南は岩菅から草津白根、浅間に至る稜線に遮られて見ることはできないはずだし、そもそも越前にこれらの山より高い山はなく、2000ｍ峰自体がない。見えるとすれば白山だが、北アルプスの裏でやはり見えないはずだ。
白馬から槍穂までは今の我々からすると「信濃の連山」で間違えないのだが、そうすると「越前の遠山」はどれ？となる。
要は「越前の遠山」は白馬から槍穂までが連なる青い壁のこととしか考えられないのだ。「信濃の連山」は戸隠、飯綱などであり、妙高、火打は越後か信濃かいずれにいれているのだろう。そう考えれば立山、手前のが語られないことも合点がいく。
「越前の遠山」は見えうるのか？本当はどこのことと考えられるのか？ご存知のかたは教えてほしい。
�‖臙單簑咾両紊冒篳罅素鯒呂�浮かぶ、�⊂導曚両紊冒篳罅↓�浅間
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する