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2014年01月26日 17:02未分類全体に公開

腰のヘルニア手術(専門医診察は重要!)

腰のヘルニアの手術を受けました。
このレコの日記にも、腰や首のヘルニアで悩まれてる方が大勢いらっしゃるようです。
とりあえず、参考になれば。

昨年、11月の終わりのころ、
朝目覚めたら左の骨盤から臀部にかけて強烈な痛み。
とりあえず会社に行ったものの、痛みが酷くなり早退。
それからの痛さはというと、それはもう想像を絶する激痛。
寝ても座っても立っても痛く、身動きが取れない。

ヤマレコの日記でも多くの人がヘルニア経験を書かれてますが、
一様に皆様、この世と思われぬ痛さに苦しんだ様子。
はい、本当にその通り。
自分の場合、痛さが取れるなら左脚を切り落としても構わない!と思うくらい。

その時はまさかヘルニアとは思わず、とりあえず近くの整形外科へ。
X線を撮りドクター曰く「ヘルニアはなさそう。挫骨神経痛ですね。」との診断。
MRIを撮ってないのにヘルニアの有無がわかるんかな?とも思ったが。
痛み止めと湿布を処方され、「これで痛みが引かなかった注射打ってあげるからね。」

で、痛み止めを飲むも一向に痛さは引かず。
早速注射を打ってもらいに行くも全然効かない。

そこで、セカンドオピニオンをもらいに別の医者に。
知り合いがやはり挫骨神経痛になり、ブロック注射を打ってもらって治ったと言っていたちょっと大きめの病院へ。
そこではちゃんとMRIも撮る。
側面投影のMRIを見る限りヘルニアはない、とのこと。
(腰骨か骨盤の疲労骨折かも?とは言われた。)
仙骨にブロック注射を打ってもらうと痛みが引き、あ〜、良かった!と思ったのも二日間のみ。
再び激痛が襲う事になる。

こりゃなんか変だってことで、今度は地元の脳神経外科へ。
ここには脊椎専門外来があり、頸椎や腰椎のヘルニアの専門医(院長先生)がおられる。
早速X線とMRIを撮るが、さすが脊椎専門、X線の撮り方(姿勢)もまったく違う。

撮影後の診断、部屋に入るなり、「これは痛かったでしょう。左のつま先も上がらないのでは?」と院長先生。
その通り。
発症以来、左のつま先が上がらなくなっていた。(左足での踵立ちが出来ない)

MRIも側面投影だけでなく、正面投影の画像も。
で、その正面画像を指しながら、
「ヘルニアです。しかも超外側(がいそく)型腰椎椎間板ヘルニアという、あまりない(10人に一人いるかいないかのレベル)ヘルニアですね。」とのこと。
この超外側型ヘルニアは、通常ヘルニアが発生する場所とは異なるため、誤診、見落としがされやすいそうである。
実際、通常の側面投影のMRI画像では全く写らない。
正面画像から専門医が診てようやくわかるヘルニアだとか。

このタイプのヘルニアの特徴は、耐え難い激痛を伴い、場所によっては一部運動神経が麻痺してしまうこと。
自分の場合は、左のL5という神経根がヘルニアにより直接圧迫されていたため、激痛と左つま先が上がらない状態になっているのだという。
ただ、痺れはほとんど感じなかった。
(症状はヘルニアの部位によってまちまちである。)

結論として、手術以外に治療法はないとのこと。
温存療法では神経圧迫が長期間続くため、神経障害が進行し、運動機能が回復しなくなるのだとか。

さて、その手術であるが、通常、超外側型手術の場合、腰骨を外して患部にアクセスし、ヘルニアを除去する術式らしい。
この場合、腰骨の固定術が必要となり、手術規模も大きく、入院期間も長く、回復まで相当の時間がかかるとのことである。

自分が受診した病院では、専門医である院長先生が高い手術技術を持っておられ、
「MD法」という、顕微鏡下での低侵襲手術を行い、この超外側型ヘルニアにも適用可能で、わずかな切開で体への負担が少なく、回復期間も短くすることが可能である。

手術自体は、全身麻酔にて約1時間、切開も2センチにも満たない(通常は5センチ近く)。
腰骨を外す必要がないため、固定術は必要なく、術後、翌日には歩行も可能であった。
入院は手術前日から退院まで11日間。

その後の経過であるが、今日の時点で術後11日目。
術後数日は傷口の炎症による痛み。
悩まされた激痛はまったくなくなるも、神経圧迫が1ヶ月半ほど続いたため、つま先が上がらないという運動機能はまだ回復せず。
これはどうしようもなく、神経の回復を待つ以外にない。
また、外科的侵襲を伴っている以上、患部の炎症と体組織との癒着によると思われる痛みは残っている。
これも時間がかかるとのこと。

運動がOKとなる回復までの期間であるが、自分の場合は、腰骨の一部を大きく削りヘルニアにアクセスしているため、骨がある程度治癒(完全に戻ることはないが)し、椎間板が安定するまでは、腰を捻る、曲げる、重いものを持つことはしばらく厳禁。
半年程は、上記の他に走ることも禁止。
骨がある程度治癒し、椎間板が安定するまでは3ヶ月程かかるため、その間は特に負担をかけないよう注意すること、とのこと。

リハビリはその半年間は腰部のインナーマッスルの強化に努め、筋肉の鎧で腰をガードすること。(アウターマッスルの鎧ではない)
これは再発防止、腰椎安定にもなる。
そこが強化され、腰椎も安定してしまば、これまで通りの運動も可能になるとのことである。(ただし、腰への負担には気をつけること)
ウォーキングは有効なリハビリであるが、3ヶ月程は坂道や階段は極力避けること。

これでも、通常の固定術を伴う手術に比べれば短い方で、その場合は年単位の期間が必要だそうである。


今回感じたのは、専門医の重要性である。
最初の二つは明らかに誤診であった。
ただ、専門医ではないため、これはある程度仕方のないことかもしれない。
(ただ、脳神経外科をなぜ紹介しなかったのかは疑問)
その後、専門医の診断を受けたため、誤診のままにならなくてよかったが、
それでなければ、ヘルニアであることを知らないまま、いまだに痛さと運動神経麻痺に苦しんでいたことであろう。
人間の体とは不思議というか良く出来ており、痛さは徐々に麻痺して感じなくなる。
治ってないにもかかわらず。
そうやって痛みはそのうち引いても、運動機能は回復せず、最終的には運動神経障害が進み、回復不可能になっていた可能性もある。

自分の場合、地元(家からも近所)に脊椎を専門とし高度な手術技術を持つ専門の病院(ドクター)があったことは非常に幸運であったと思う。

この病院、全国的にもヘルニアの専門として有名であり、院長診察の予約にも1ヶ月以上、手術まで6ヶ月以上待たされるのが通常のようである。
自分の場合は、通常より短い期間で診察と手術をしていただくことが出来、幸いであった。
それでも、手術までは1ヶ月半待った。
それまではロキソニンによる痛み緩和で凌いだ次第である。

ところで、ヘルニアには温存療法が通常取られるようである。
根拠としてはある程度時間がたつとヘルニアが引っ込むためらしい。
ただ、この療法はヘルニアの部位や程度によってである。

自分のような超外側型では手術以外に治療法はなく、
そもそも、一般の整形外科ではまったく発見されない症例である。

このことからも、いかに専門医による診察が重要かがわかる。
間違った診断、治療法では苦痛が続くだけであり、取り返しのつかない症状になる可能性もある。

長期間、ヘルニアで苦しんでおられる方、腰痛で悩んでおられる方は、ぜひ、専門医での診察を受けていただきたいと思う。

近くに専門医がいない方も多くおられることと思いますが、
出来るだけ大きな医療機関(大学病院など)での診察を受けられますように。


とりあえず、春までは地道なリハビリに努め、春山から徐々に。
夏までには回復が望めそうなので、夏山での完全復活を目指したいと思う。


最後に、自分が受けた病院は以下である。

金沢脳神経外科
http://www.nouge.net/

北陸地区在住の方はぜひ。(診察や手術までは長いが。。)

全国には、この病院と同じMD法や、内視鏡による低侵襲手術を行っているドクターが所属する病院があるので、そちらで受診されることをお勧めする。

ヘルニア、腰痛の悩みから解放され、楽しく快適な山行が出来ますことを。
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この日記へのコメント

登録日: 2011/11/11
投稿数: 1240
2014/1/27 15:23
 RE: 腰のヘルニア手術(専門医診察は重要!)
coral_reefさん、こんにちは。
とても、びっくりしました!!
大変でしたね・・。

診察と検査を繰り返す状況、大変だったでしょうが、
最終的に良い治療が出来た様子で、良かったです。

でも、身体を動かすことが日常にあるアスリート系な方にとって、
思う存分、身体を動かせない状態は、、きっと辛くてもどかしい事と想像します・・。

私も昨年秋にMRI検査を受け、軽度のヘルニアと診断されました。
具体的な治療方法もなく、やはり温存療法

医師の指示は、、
重い物は持たない。
負担のかかる作業や動作はしない。
再発時はロキソニン湿布を貼って安静に。
そして看護師さんから、簡単なインナーマッスル強化体操を教えてもらい修了・・。

私の感想としては
「ヘルニアだって、知っただけじゃん・・」
です

インナー強化は、腰痛持ちと、登山にも役立つだろうと思っていたので、前から考えていたんですが・・。
結局は、対処療法で今までと変わらない?
日常のうずく痛みと相まって、ザワザワともどかしい想いです

でも、山に行きたいし、テント背負って歩きたいし、無理もしなきゃ、たどり着けない場所もある・・。
向かい合って、誤魔化しでも何でも良いから、身体を持って行ってやる!
と、この程度の状態で大げさですが・・ 密かに闘志を燃やしております

coral_reefさん、今は厳しい冬ですが、、
季節は移り、内に貯めた力を芽吹かせる春は、
必ず来ます
アウターのみならず、インナーマッスルも強化された
新生coral_reefさんの復活を心より願っています!!

そして、また
夏のアルプスでお会いできることを楽しみにしています
登録日: 2010/8/20
投稿数: 208
2014/1/28 10:09
 え、miouさんも?
miouさん、こんにちは!

いやはや、ほんとにまさか?って感じでした。
ヘルニアになった原因、思い当たる節がありすぎて。。。

あの腰ベルトが壊れたザックで縦走続けたことが良くなかったですかねぇ。
肩にかかる重量を軽くするため、やや前屈みで腰にザックを載せる姿勢でずっと歩いてましたから。

腰ベルト、重要です!!!

miouさんも軽度のヘルニアだったのですか?
温存療法か手術かは程度によりますし、Dr.の考え方でも違ってくるようです。
腰痛のみでも、数ヶ月継続して改善が見られない、悪化してきた、下肢に痺れが生じてきた、などは手術を選択する方が良い、というのが私が診ていただいたDr.の考え方のようです。

miouさんも、今は軽度ならば、悪化させないようにしてくださいね

でも、ホントに、山に行きたい! テント背負いたい! ロング縦走したい! ですもんねぇ
なんか、一番腰に良くないような気もしますが。。

だもんで、今からのリハビリと体幹強化が大事ですね!
無理も禁物、です。

さて、入院中は北アルプスの地図を持ち込み、今年の夏のロング縦走はどこにしようかと思案(笑)
で、ほぼ決定です!
またまたデカいザックを背負ってになりますねぇ。
腰、大丈夫ですかねぇ。
そのためにも筋力強化しないとダメですねぇ。

またガッツリ山に行きたいので、動きたい衝動を我慢して大事に養生します。

夏山復活目指して頑張らねば!

今年もまた、どこかの山でお会いしましょう!
楽しみにしてますね!


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