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当日の朝、私は半島の付け根に位置する境洞窟遺跡に居た。洞窟に祀られた神社に詣でてから半島を後にして、関市へ向けて移動を始め、白川郷を抜け、帰雲城の碑を過ぎた。だいぶ岐阜県の深くまで来たところで、携帯電話に立て続けに入る地震警報に驚いて車を停めたのであった。震災も津波も免れたのだが、その時間差は8時間ほどに過ぎなかった。自然の摂理であるプレートの動きからすれば、人の都合などは関係のない話だ。旅行を続けるほどに被害の甚大さを報道で知り、自分だけが無傷で逃げ帰ったような罪悪感が込み上げてきた。
何か自分にできることは無いか。ボランティアとしてすぐにでも現地に向かいたかった。石川県BCへの登録、保険の手続き、会社への相談と仕事の調整。ようやくにして七尾市に入れたのは時も過ぎた3月に入ってからだった。
明日からまた約一週間、作業のため留守にします。ヤマレコの諸兄には無沙汰になります。近年の天災の多さと甚大さは恐るべきもの、方々にはご無事で過ごされますようお願いいたします。敬白
