西穂高岳独標 〜初小屋泊まりそして吹雪の西穂〜
kennken
- GPS
- 32:00
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 760m
- 下り
- 752m
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2月24日(木) 西穂山荘7:58→9:12丸山→8:50西穂独標9:00→10:00西穂山荘
西穂山荘10:50→11:40ロープウェイ最終駅西穂高口
| 天候 | 23日 晴天 24日 西穂山荘より上は吹雪 新穂高ロープウエイ駅は雨。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html 駐 車 場 : 新穂高温泉駐車場 日帰り者駐車場は冬季無料。 宿泊者駐車場は少し下ったバスターミナル下駐車場。 鍋平駐車場は冬季閉鎖中 ロープウェイ:新穂高温泉発〜西穂高口往復:2800円 モンベル会員カード提示で2割引です。 荷物料金:8�坩幣紂�25ℓ以上ザックは300円追加。 ウインターシーズン:新穂高温泉始発9:00 西穂高口最終発16:15 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【登山ポスト】西穂高口登山提出所閉鎖中 千石地園登山口に登山ポストあり。 【雪 質】23日 千石地園〜西穂山荘 連日の好天で雪が緩んでいるかと思ったのですが しっかり締まっていてアイゼンで軽快に登れました。 途中、観光客の男性がジーパンでスニーカーで登ってました 24日 西穂山荘〜西穂独標 締雪 【登山道状況】23日 千石地園〜西穂山荘 一本道で迷う事はないです。 時折尻セードの跡もあり。 24日 西穂山荘〜西穂独標 吹雪で山荘から稜線に出ると風が頬に痛い。 丸山から独標まで吹雪でアイゼンのトレースは消えていたり 尾根が広く、しっかり赤札竹木を追わないと 道を迷いそうでした。 【日帰り温泉】新飛騨温泉『中崎山荘 奥飛騨の湯』 営業時間:8:00〜20:00(不定休) 電話番号:0578-89-2021 入浴料金:800円/人 西穂高山荘で頂いた割引券で100円引きでした。 |
写真
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清掃が行き届いていました。
大ノマ岳・弓折岳かな
雪・・雪・・雪・・昨日までの好天が嘘のように
厳冬期の山に逆戻り。
一応、写真を撮っておくとこんな風でした。
ありがとう西穂高岳独標。また来ますね。
感想
自由は山嶺の空気に似ている。
どちらも弱い者にはたえることはできない。
芥川龍之介
先週の19日。白山山脈系大日ヶ岳に山行きしてから
今週に入っても好天続き、天気予報では25日まで高気圧が張り出していて
天気イイらしく22日の夜勤が順調に済めば23・24日と『山に行けるぞ!!』
2連休あるのだから・・・今までの山行きのように日帰りか、車泊ばかりではなくて
山小屋宿泊を計画。今まで山小屋に泊まった事は無く
小屋から夕日に照らされる山々や朝の御来光なんてものを妄想していました。
ついに、ついに実行に移すことに♪
自宅から車で2時間半。そしてこの時期営業している山小屋と言えば
前々から妄想していた『西穂山荘』で決定。
そしてこの好天ならば雪の西穂高岳まで行けるのではないか!?の期待を胸にして
23日、仕事を終えて夜更けに帰宅。少し仮眠して9:40分に自宅を出発。
この連日の好天で路面状態もよく12:00には新穂高ロープウェイの新穂高温泉駅到着
ヤマレコの山行記録にあったように冬季は駐車場料金無料。
日帰り登山者は駅近くの駐車場でいいようでしたが宿泊登山者は
駅より下ったバスターミナル下の駐車場へ。
基本ロープウェイ運行時間は上がり00分と30分。下り15分と45分です。
(土日で乗車客が多いときは臨時便が出ますが)
12:30分の便で西穂高口駅まで
平日だと言うのに、なかなかの混み具合。大勢の観光客の中に
同じ登山者の方が2名乗っておられました。
この時間からのロープウェイ、そして装備を見るところ
同じ『西穂山荘』で泊まられるのかなァ・・・と思いつつ西穂高口駅に到着。
いや〜。天気イイっす。
パノラマ展望台でゆっくり写真を撮って
駅4階の千石地園出口前で登山届けを提出。では西穂山荘へGO!!
連日の天気でも雪は締まっていました。
壷足でも歩けたとは思いますが、
アイゼンでの経験を重ねるために12本刃アイゼンをで登り始めました。
刃が効いてとても歩きやすかったです。
天気もよくて13時近いコトもありアウターもキャップも手袋なしで汗を掻きました
西穂山荘にと到着。ヤマレコでもよく見る巨大雪だるまがお出迎え。
さっそく受付を済ませて周囲を散策。
西穂丸山まで歩きました。
丸山近くでは風は強かったですが好天で周囲の山々が一望。
北西に左からクリヤの頭、雷鳥岩そして奥飛騨におびえる孤高の名峰笠ヶ岳、小笠
そして平に見える抜戸岳
東南には上高地が、そして上高地を挟んで穂高連峰と対峙する霞沢岳
南西瀬には北アルプスの活火山焼岳その奥に空に浮かんで見える乗鞍岳
そして北東には、ド〜ンと岩の殿堂穂高連峰の一翼西穂高岳が
夏や秋は来た事はあるのですが
やはり冬の景色はまた違いますね。
冬は雪一色なのに、何故か夏や秋以上に山々が雄弁に語りかけてくる気がします。
期待していた夕焼けは・・・
厚い雲に覆われ美しい夕焼けに照らされる山々を見ることは出来ませんでした。
残念!!な気もしますが・・・これで終わりじゃないんだし。
山小屋に戻って夕飯です。
初山小屋体験。
宿泊者は単独行の男性5名と。夫婦1組で合計7名の宿泊者でした。
ロープウェイのご一緒だった2名の方はやはり宿泊者でした。
部屋は単独行の5名が相部屋で
夕飯まで、おしゃべり。皆さんとてもいい方でなんだか安心♪。
夕飯はお腹が減っていたのか、やっぱり山小屋の夕飯が美味しいのか
ご飯を4杯トン汁3杯もお替りしてしまいました。もう・・・腹・・・いっぱいでした。
皆さん気なるのは明日の天気。
テレビの天気予報を夕飯時に見て
思ったより高気圧が太平洋に移動するのは早くて、日本の南側か低気圧が
入り込んで東海では気温は上がるが雨。
『奥飛騨で午後から雪または雨』って
朝一が勝負だと。
夕食後、沢山漫画があったのですが見ることもなく
8:00には寝てしまいました。
一つ思ったのは耳栓を持参すればよかったァ〜
別に神経質な方ではないので大勢の中でも気にせず寝れるのですが
大きなイビキで何度か目を覚ましてしまいました。
すぐに再入眠できたのですが、山小屋では耳栓は必要だって思いました。
6:30が日の出とあったので6:00の起床し外へ
なんと!! 雪・・雪・・雪・・そしてまた雪。
外の寒暖計は-6度。
昨日までの好天が嘘のように、厳冬期の西穂高に逆戻りでした。
ご来光も望めず、残念×2でした。
7:00の朝食前に1名の方がこの天候の中、西穂高岳へ出発。
自分は温かい朝食を頂いて
天候を伺っていると2名の方が下山。
そして名古屋から来られていた方が尾根へ
自分は7:58にとりあえず当初の目標通り独標を目指す事に。
西穂山荘を出で尾根に登ると
吹雪で視界不良。丸山では突風が
その丸山で先に行かれた名古屋の方が待っておられて
『やぱっり来たね。視界悪いし、道を見失うと危険だし一緒に独標まで』
とお誘いを受けて
『はい。一緒にお願いします』と2名で登る事に
この天候では自分ひとりだと心細いのでもの凄く助かりました。
丸山から独標手前まで尾根が広く天候不良のときはトレースを外し易く危ないと
よく書籍にあったのですが、正にその通り!!
身をもって体験しました。
吹雪で先日までのトレースが消えているトコロがあったりして
視界ゼロと言う訳では無いのですが登山道赤札竹木から次のが赤札竹木が見えず
2名でゆっくり進みながら赤札竹木をしっかり見据えて歩いてきました。
そして独標に到着。
独標に辿りつき、天気も良くなく綺麗な冬山の景色は眺望できませんでしたが
すごく充実感に包まれました。
名古屋のクライマーさん感謝です。
10分ほど独標にいましたが
下山開始。そして再び西穂山荘に到着。そして荷物を纏めて
西穂高口駅へ無事に下山。
天気悪く昨日と違って千石地園も観光客が少ない中
おば様カメラマンが出てきてお願いがあると
写真を撮ってもいいでしょうかと言われ
『その雪の回廊をこう言う風に歩いて来てくださる。ごめんなさい。変なお願いで
登山者の方を撮りたくて』と急に言われて
聞けば広島から新幹線で名古屋まで来てバスで新穂高まで来たそうな
カメラが趣味で多くの機材を片手に
写真を撮り回っているパワフルなおば様でした。
『せっかく、広島から来られたのに
今日は残念でしたね。晴れたときの山々も綺麗ですよ。』と声を掛けると
『青空で山々が綺麗なのも撮りたかったけど、この雪も素敵じゃない。
こんな写真も面白いわよね。鉛色の空。白い雪。』
その通りですね。パワフルおば様。
天気が悪いからって、マイナスな感情を抱いてばかりでは、何にもならない。
楽しい事も楽しく無くなっちゃいますよね。
そこから、どう受け止めてどう行動していくかで
マイナスな事もプラスになるんだなぁ〜って
今回の山行きで思ったことをです。
下山後、西穂山荘で頂いた割引券を使って『中崎山荘 奥飛騨の湯』に入湯。
2010年にリニューアルしたばかりで
とても綺麗な施設で、
自分が入浴中は男湯は自分ひとりしか居らず貸切状態。
硫黄系で乳白色のイイ湯でした。
新穂高は雨だったのですが
富山に帰ってくるといい天気で
立山連峰がバッチリ見えてちょっと得した気分でした。
以前から妄想していた
夕焼けに染まる山々や朝のご来光は望めませんでしたが
初山小屋体験そして吹雪の独標まで行けた事で達成感もあり
とても充実した学べる山行きでした。
西穂独標さん。ありがとう。
また来るね♪そのときはその先の目標へ。
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