燕岳 〜北アルプスの女王様は上機嫌♪〜
- GPS
- 12:07
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,567m
- 下り
- 1,583m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 3:09
- 合計
- 8:37
天候 | 11/12 晴れ(樹林帯はガス・稜線は弱風快晴) 11/13 晴れ(稜線の風は少し強い) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
有明荘の少し先の登山者用駐車場(第1、第2、第3があり第2に駐車) 第1…橋を渡って左折 第2…橋の手前を直進 第3…有明荘の先を右折 ◆登山口 中房温泉の燕岳登山口 トイレあり、売店あり、登山ポストあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆雪の状況 合戦尾根の第1ベンチあたりから雪はあるが少量。気温が低い早朝は凍結するかも。 第3ベンチから合戦小屋上部の樹林帯は雪が増えて、雪と岩が混ざった状態となる。 森林限界から稜線まで雪が積もっているが夏道が通れた。 燕山荘から北燕岳の稜線は風で雪が飛ばされた箇所が多い。 ◆注意箇所 森林限界から上部は軽アイゼンやチェーンアイゼンがあるとよい。 燕山荘手前の夏道はストックがあると歩きやすい。 北燕岳の岩峰は雪に覆われていて登りも下りも注意が必要。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ネックウォーマー
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
水筒(保温性)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
テントマット
シェラフ
|
---|---|
共同装備 |
昼ご飯
調理用食材
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
ツェルト
カメラ
テント
|
感想
日本の山で屈指の人気を誇る燕岳。過去に登った2回はいずれも雪のない6月と8月で、今回は初めて(少ないながらも)雪のある合戦尾根を往復した。
【11月12日(土)】
北アルプスの山小屋で11月中旬に営業しているのは西穂山荘と燕山荘ぐらいだろうか。天気の良さそうな週末とあって、登山者用駐車場は7時の時点でほぼ満車状態だ。
中房温泉の燕岳登山口から合戦尾根を登る。登山道脇には数日前の雪がわずかに残る程度。少し登ると日陰には凍結したところがあり、第3ベンチから上部には滑りやすい場所が多くなる。樹林帯の隙間から見える常念山脈の稜線が白銀に輝き、その稜線を下から突き刺して頭を出しているかのような槍ヶ岳がとても近く感じられた。合戦小屋のベンチで新たに購入したチェーンアイゼンを装着して燕山荘までの雪面に備える。三角点を過ぎると燕山荘や燕岳が見えてくる。西風の強く吹き付ける稜線の東側にある合戦尾根上部は雪が多く積もっているが、踏み抜きはなく、燕山荘直下を通過する夏道もまだ使えた。去年に比べれば雪は多いのだろうが、過去のこの時期と比較すると少ないのだろう。
青空の下、稜線に出た。穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、烏帽子岳、針ノ木岳といった北アルプスの名峰たちが出迎えてくれた。
テント場の一番高い場所にテントを張る。花崗岩の重なり合った燕岳の頂上がとてもよく見える場所だ。北に見えるのは餓鬼岳、ずっと遠くには鹿島槍ヶ岳と五竜岳も。視線を右に向けていくと雨飾山、焼山、火打山、妙高山。さらに右には四阿山、浅間山。東から南には八ヶ岳、富士山、南アルプスまで。初冬の北アルプスの稜線からこの素晴らしい景色が見られて幸せだ。
昼食後に燕岳へ向かうが、山頂は混んでいたので北燕岳まで足を延ばすことにした。ハイマツ帯周辺には雪が溜まっているが、登山道は風で飛ばされて滑り止めなしで歩ける。北燕岳に登るのは初めてだったのだが、山頂には看板などがなく、北燕岳に登ったのか分からない状態で記念撮影した(あとでGPSと地図を見比べると確かに北燕岳に登頂していた)。戻りに燕岳に登頂したが、狭い山頂に留まる登山者が多くて記念撮影は個々となってしまったのが残念だ。
双六岳に沈みゆく太陽を眺めながら夕食の鍋を調理する。メスティンでご飯を炊いたのだが蒸らしが不足していたようで硬めになってしまった。鍋キューブは軽くて使いやすいのだが固形なので融けにくいことも分かった。この経験を次回山行の食事に生かしたい。
今宵はスーパームーン直前ということもあり夜でも明るかった。こんな日は星空撮影に向かないと言われるが、月光に照らされた裏銀座の稜線が闇に浮かぶように撮影できた。
【11月13日】
3時前に目が覚めたが気付いたら5時。月が隠れた星空を撮影するためテントを出た。
カメラを三脚にセット。明るい星にピントを合わせてレリーズでシャッターを切る。角度が悪いので調整。今度は暗すぎる。シャッター開放時間を少し長くする。トライ&エラー。もう少し早く起きればもっとたくさん練習できただろうと少し後悔した。安曇野市や大町市の街の明かりがとても綺麗だった。6時頃になると東の空がオレンジに染まり、夜の終わりを知らせてきたので一旦テントに戻り、朝食の準備に取り掛かる。
朝日に染まる裏銀座を撮影するために稜線に向かう途中、足元に気配を感じた。左を向くと至近距離には冬毛に生え変わりつつあるライチョウが雪の上を闊歩している。どうやら朝食中のようだ。この辺りに住んでいるのだろう、人間に慣れているようで逃げる様子はない。
ライチョウの撮影に夢中になってしまった。槍や裏銀座の見える場所から撮影を始めたが思ったほど染まらなかった。それでもモルゲンロートの北アルプスは美しい。
ライチョウと景色に満足したのでテントに戻り味噌ラーメンを食べて下山。水と食糧の減ったザックは昨日より軽い。気温が上がる前なので雪も締まって下りやすい。合戦尾根から見える稜線は、昨日と同じく美しかった。
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