唐松岳(敗退)・大黒沢
- GPS
- 06:10
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,165m
- 下り
- 2,162m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
早朝5時、大平原の手前で我々は難しい判断を迫られていた。南岸低気圧がいくつか通り過ぎ、そろそろ雪は十分だろうと思っていたが、林道は南面で雪が途切れ、尾根に付いた雪はごくわずかだ。これでは尾根登りで相当な藪と板の担ぎを覚悟しなくてはいけない。常念沢も下部の埋まり具合が心配だ。それ以前に、これだけパウダーがあるこの時期に、こんなに古くて硬い雪を滑る理由があるだろうか。いや、無い。私はUTMFに常念岳敗退の説得をして、林道を4kmあまり滑り降りて車に戻った。
一路白馬に向かった我々は8時にゴンドラアダムを利用して八方尾根ゲレンデトップに降り立った。残念ながら強風である。上部は雲がかかり、激しい速度で動いている。UTMFのコネを利用して休憩させて頂くべく、速攻で八方池山荘に駆け込む。山荘の方や完璧な日本語を話すインド出身の学者先生らとしばし歓談した後、先行してるスキーヤーやボーダーの後を追う。風は依然として強く、上部は雲がかかっている。
下樺で先行のスプリットボーダーに追いついて少し話す。3人のうちノローナウェアの男性お2人は昨シーズン小蓮華で会った方で、もう1人の女性はどくりんごさんだった。ガスが晴れるのを待って、軽く大岩シュートに向けて一本落とす。UTMFは途中で転げたが、しばらくして合流。3人のうち2人は八方沢へ消えていった。もう1人は2361を目指すようだった。登り返して八方尾根に戻ると、小蓮華が見えている。白馬槍も先っぽが見えてきている。このまま滑っても不完全燃焼なので、予定通り唐松岳を目指すことにした。
2361で一人の山スキーヤーに話しかけられた。ブログを読んでくださっているそうで、お互いローンを組んだり、遊びと家庭の調和をはかったり大変ですね、と話して別れた。本当に大変なのだ。このあたりではまだ楽観視していたが、再び稜線にはガスがかかり始める。風も八方尾根だけでなく、国境稜線にもあり、風雪がうずまいている。地獄の中頑張ったが、ナイフリッジに出る手前で強風に負け、滑走準備を始める。雨蓋を開けた瞬間に挟まっていたシロッコが風に飛ばされた。さすが、羽のように軽いだけある。
稜線を少し下ると風も収まってきたので、未だ滑ったことない大黒沢を下ることにする。雪は風の影響を受けているが、まずまずなパウダーで気持ちよく高度を落とす。大黒沢の本流に合流する手前で先に滑っていたUTMFが、沢の真ん中に転がっていたシロッコを見つけた。よかった、今後は収納方法を工夫しなくては。大黒沢は広大で唐松沢とそん色ない素晴らしいスケール。見たことのない景色はやはり刺激的だ。八方沢出合手前で沢が出て少しだけ登り返す。堰堤の下を渡渉して村尾根からのトレースに合流。午後で気温は下がり、林道はカリカリスーパー林道。快適に帰った後、国体のスキージャンプ競技をチラ見しつつ、最後は板を担いで駐車場へ帰った。
一日に二度敗退したのは今日が初めてかも知れない。
<16-17シーズン出勤表>
FISCHER TRANSALP80:2
ATOMIC CHARTER 100:7★
FISCHER BIGSTIX 122:5
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合計:14
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