白木峰・戸田峰・日尾御前山 大周回コース
富山県
岐阜県
osamuin
体力度について
- GPS
- 20:32
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 2,307m
- 下り
- 2,314m
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標高グラフを拡大コースタイム
4:41-4:53 戸田峰
10:49-10:51 白木峰
10:58-11:05 白木峰山荘
12:10-12:13 仁王山
13:34-13:41 羅子谷の尾根
15:44-15:46 杉尾
16:22-16:25 日尾御前山
20:08 ゴール
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
戸田峰〜白木峰間はエスケープルート無し。 仁王山北方は、標高1458m地点までの山稜は快適だが、標高の低い稜線は課題が多い。 標高1100m台未満の稜線通過は杉が繁茂していて通過に時間と体力を要する。杉の影響で尾根の稜線の雪は段差があり、かつ、細い。また、杉の枝が通過の障害となる。日尾御前山は斜度が急な箇所あり。ここも杉の尾根で通過に時間がかかる。 他にも勾配がきつい坂があり、雪が割れだすと賞味期限だろう。 |
写真
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結局、峠まで上り雪が繋がっているところから取り付く。
感想
このコースは一週間前に挑戦したが気温が高く中断した経緯がある。
今回が再挑戦である。
戸田峰に行った時から白木峰へ至る尾根に興味があったが、情報は少なかった。
おそらく小井波峠から戸田峰、白木峰から大長谷に下山するのが一般的だろう（車二台必要）。
戸田峰の別当川の西側の尾根が利用できるようになり、西松瀬を起点とする周回コースが浮上した。
未知のルートは白木峰の県境尾根と仁王山の北方稜線の二か所。
仁王山の北方稜線の情報は白木峰の県境尾根以上に情報が少なかった。
しかし、身近な山々の稜線をつなぎ合わせた35�劼離蹈鵐哀肇譟璽襪鰐ノ賄�である。
雪が締まってきてかつ雪が繋がっている今しか行けないので賞味期限限定コースである。
天候は晴れ。装備はストック＋スノーシュー、念のため軽量アイゼンを持ってきた。
23:37スタート。東松瀬の神社に挨拶して登山開始。
林道を歩き始めると先週よりも雪解けが進み、地道が使えてありがたかった。
また、雪も締まり固めだ。昨日、降雪があったようで標高の高いところでの雪の状態が心配だ。
雪が深くなってきたので早々とスノーシューを付ける。
別荘川の西側尾根への取り付き点を探すが雪が繋がっていない。
結局、峠まで進み、雪が繋がっているところから尾根に取り付く。
最初の急坂を上ると杉林が続き、そこを抜けると標高796m地点。
ここから尾根を詰めて戸田峰へ向かう。
標高が高くなると新雪となる（数センチ）。
今回は新月なので月の助けはない。GPSで尾根を外さないようにして登山する。
アップダウンは意外に気にならず、標高1084地点まで進むと眼下に富山市街の夜景が広がる。
ここは北側の稜線なので冷え込みは厳しい。深雪が10�冂�度あり真冬に近い状態。
戸田峰が近くなると急激に寒くなる。
頂上手前の急坂をこなしてニセ山頂を超えるとピークだ。
4:41到着。ゼリーを補給して早々に先に進む。今日は通過点だ。
急激に寒さが増し手が痛くなったので冬用グローブとハードシェルを着用。
いよいよ、未知のゾーンに突入。
ここから白木峰まで10�劼糧�根歩き。尾根は、木立の風下側は雪が積もらず雪の段差となっている。
この尾根は特にその段差が大きい。風が強い証拠だ。
西から風が吹くので雪は西側に積り東側に雪庇ができる。
標高1208m地点手前で日の出を迎える。薬師岳から日が昇る。
標高1242m地点手前の稜線は狭く少し緊張した。しばらく標高1200m前後の稜線歩きが続く。
標高1336m地点手前には二つの急坂が控えていた。ジグザグに歩いて高度を稼ぐ。
これ以外にもアップダウンがあり、距離が長いので集中力を切らさないように注意。
標高1400mを超えるとクラスト斜面が出てくる。雪が飛ばされたところを歩くと抵抗なし。
白木峰が近くなると複雑な地形や雪割れなどがあり、現地判断でコース取り。
山頂は雪が風で飛ばされ氷とシュカブラの大地だった。
10:49 白木峰へ到着。
予定よりも遅れ気味のため白木峰山頂では写真を撮って早々に下山。
白木峰山荘に寄り、陰でおにぎりとコーヒーを頬張る。
ここから仁王山方面へ北に進路を取る。
前回はワカンとアイゼンの交換などで時間を食ったが今回は仁王山との鞍部にスムースに着いた。
ここで二人のスキーヤーとすれ違う。
仁王山の登りは、スキーヤーのトレースを利用する。
スキーの滑った跡は表面の柔らかい雪が除かれ下の固い雪が出てスノーシューがよく食いつく。
マイペースで登り仁王山の登り返しをこなす。
12:10に山頂に着くが写真を取り、12:13、北に延びる尾根へ下山する。
暫くは快適な尾根のアップダウン。ここから未体験ゾーン第二弾。
日差しが強くやたらと暑い。雪も腐って重いところが出てくる。
標高1458m（羅子谷の尾根）の山頂は広い雪の原野が広がる。
コーヒーとサンドイッチを食べ、下りに備える。
標高1354地点を過ぎてすぐに西へ延びる稜線を下る。ブナの林の中を200mほど標高を落とす。
標高1098mの小さな丘に上がり北に延びる狭い稜線を進む。
この辺から杉の木が多くなる。杉の影響で尾根の雪は段差ができたり、細くなったりする。
また、杉の枝が通行の抵抗となる。意外に時間と体力を消耗すると感じた。
ここから標高1100m前後のアップダウンが日尾御前山（標高1054m）まで続く。
このころになると大分疲れが蓄積されてきてちょっとした登り返しが答えた。
細目に食料と水分を取りながらバテを防止した。
また、尾根の下りも急なところが多く、緊張しながら足場を作りながら下ることがあった。下る尾根のミスルートは致命傷だ。
このルートは雪割れが出来たりするとすぐに通過が困難になるであろう（今回は一か所）。
日尾御前山の登りは、特に状態が悪かった。最初が杉の樹木が繁茂した細い尾根で通過に神経と体力を消耗。
中盤から頂と上まで雪の急勾配となる。木の枝に捕まりながら慎重に高度を稼いで乗り越える。
一か所、GPSの案内データが尾根を横切るコースで危険だったので、現場で判断し尾根へ登り返して通過した。最後まで気が抜けない。
最後は祖父岳手前で林道に飛び出す。ここから東松瀬まで林道の雪道を歩かねばならなかった。
この林道、民家がないので入口付近から除雪されていない。
重い雪と単調な林道歩きでさらに体力を使う。
今回は天気に恵まれたのが良かったが、雪がある時期にしか行けないロングルートだった。
食料）
水 500ml
コーヒー 500ml
おにぎり 2個
ミックスサンド 1袋
カレーパン 1袋
カロリーメイト 1個
ゼリー 3パック
クリームパン（粒） 2個
バーム 3袋
飴粒 少々
参考情報）
・戸田峰：東松瀬からの林道経由、尾根伝いのコース検討に利用
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1070624.html
・戸田峰〜白木峰：戸田峰から山神堂（標高1450mピーク）往復
http://visitbeech.web.fc2.com/record_2012/0304nakao/record.html
・白木峰〜仁王山：大長谷からの周回コース
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1077638.html
・日尾御前山：祖父岳登山口〜羅子谷の尾根（標高1458m地点）往復
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-425175.html
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