大洞山・見当山・御前岳(残雪期限定の一等三角点百名山)
- GPS
- 14:15
- 距離
- 21.8km
- 上り
- 2,491m
- 下り
- 2,464m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:00
天候 | 一日目 晴れ 二日目 曇り時々雨 三日目 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東海北陸自動車道「郡上八幡IC」降車、 国道256号線を東進、約17km先で左折 道なりに行くと「大月の森公園キャンプ場」 通り過ぎて進むと、舗装が切れ、荒廃した林道になり 川が道の真ん中を流れる悪路です 舗装が切れた付近の道路脇余地に駐車しました (車高の高い車なら、終点まで行けると思います) 【見当山】 国道156号線でひるがの高原スキー場に向かいます 案内板を目印にして「牧歌の里」に向かいます 手前を左折し、ゴルフ場前を通過、道なりに約6km先の林道脇に駐車 近くに「長良川源流」の木製碑があります 登山口の標識は見当たらず、林道を歩いて踏み跡を頼りました 【御前岳】 国道156号線で平瀬温泉を目指し 白弓スキー場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【大洞山】 林道の途中まで山名標識がありましたが 登山道に入ってから道標等は見ませんでした 山頂には一等三角点があり、御嶽の眺望があります 下山は別の尾根を下りましたが、地図読みができないと 思わぬ方向に下ってしまいそうです 【見当山】 危険箇所はありませんが 標識が古く、登山道がやや藪になっている箇所があります 【御前岳】 ・白弓スキー場〜尾根 スキー場からの登りは結構急斜面で、雪がない為却って歩きにくいです ゲレンデの上の樹林帯は更に急坂で凍結しており アイゼンを着けて慎重に登りました (帰りは、緩んでずぶずぶ沈み、滑り落ちそうで怖かったです) ・尾根〜御前岳 尾根取付き後は、緩やかなアップダウンの快適な雪上歩きで 三ノ沢に近づくと急斜面の下り 三ノ沢のスノーブリッジは落ちかけており 安全に渡れそうな場所を確認して恐る恐る通行しました 後一週間もすれば渡渉になるという話でした スノーブリッジ通過後、再び登り返し、 緩やかに左に巻きながら大展望の山頂 三角点は笹藪の中にあり、雪がなくしっかり確認できました |
写真
感想
御前岳は一等三角点百名山の中でも、最難関の一つと思います。
アクセスの大変な山々も、CLに誘って頂き、順調に踏破してきた有難さを
今回参加していた方々の苦労話を聞くにつけ、一層実感。
しかし、この山ばかりは、CLもやはりツアーを利用している山。
自分も一人で登る自信なく、二年前から申し込む積りでした。
その為だけに必要な10本アイゼンも、買うのはもったいないので
昨年の内からちゃっかり貸して頂く約束まで取り付け…
集合は名古屋駅、大混雑する駅前からガイドさんの運転する車に乗り、
先ずは一日目の「大洞山」登山に向かいました。
一等三角点のある山なのに、国土地理院地図には載っていません。
林道脇に駐車して、尾根に取り付くと、自然林ののどかな里山歩き。
急坂をひと登りで、一等三角点のある山頂に着き
登って来た急な尾根を振り返ると、御嶽が遥かに大きく望めました。
下山は別の尾根に下りて周回としましたが、
幾つもの枝尾根が分かれており、踏み跡も微か(獣道らしき箇所も)。
熟知したガイドが同行していなければ
地元で付近を歩いている方か、地図読みに自信のある方は別として
来た道を忠実に戻った方が無難かと思います。
連泊する平瀬温泉は、三方崩山に登った折に泊まった懐かしい温泉。
宿に向かう前に、御前岳の登山口となる白弓スキー場を下見すると
例年ある筈のゲレンデに、雪は全くなくカヤの原になっていました。
雪のないスキー場の歩きにくさは、御前岳の下山時に痛切に実感。
宿に到着後、天気予報を確認したところ、翌日の天気が悪く
三日目の「見当山」を明日登り、御前岳は最終日にと変更。
となると、帰宅時刻にも影響し、遅くなる心配が出て来ます。
三日目の天気もどうなるか、不安になりますが、運を天に任せるのみ。
翌日、「見当山」に登り始める頃にはまだ薄日が差していましたが
廻りが雲に覆われ出し、時折強風や小雨に見舞われるようになると、
やはり御前岳の稜線を歩いていなくて正解だったと次第に納得。
里山の樹林帯の中で感じる強風の寒さは知れていますが、
標高の高い尾根の雪上で強風に晒される恐怖は考えたくありません。
木の幹に吊り下げられた山頂標識と一等三角点を写真に収め、
慌ただしく下山開始すると、またもや時折日が差し始めるという、
猫の目のような、本当に不安定な天気。
時間が余り、参加者のリクウェストで郡上八幡城を見学させて頂き、
市街地をゆったりと散策後、宿に戻りました。
明朝は四時半の出発と決まり、天気の運は天任せ、七時に就寝。
真夜中のヘッデンスタートは不安(ずっと慣れる事ができません)
けれども、三方崩山の斜面を染める朝日の見せた美しい薔薇色を見た時
もう二度と会えないかもしれない絶景に、最高のスタートだったと感激。
滑落の恐怖の伴う激斜面のアイゼン歩行は怖くて堪りませんでしたが
現金なもので、広々とした緩やかに起伏を為す尾根に出ると
頭上に広がって来た青空と共に快適な雪上歩行を思う存分楽しみました。
三ノ沢への下りは、見た目にきつく、やはり恐怖がありましたが
一歩一歩、分厚い残雪を踏みしめ、慎重に降下。
そこでも例年ならある筈の雪が少なく、スノーブリッジも薄くなっていて
落ちませんようにと祈りながら、大急ぎで渡る一幕も。
最後の樹林帯のまばらな斜面の登りを、後少しと自分を叱咤激励。
遂に360度の大パノラマの広がる御前岳山頂に着いた時は
目の前に広がる景色に、言葉は必要ありませんでした。
三角点のある笹藪の中は雪がなく、三角点を直接手に触れられ
こんな自分が三角点に触れた日を忘れないでしょう。
限りない大展望にいつまでも身を置いていたくなりますが、
長い帰途を思い、振り返りつつ、雪原を下山開始。
登山用品も日々進化していると実感したのは、
下山中、気温が急激に上がり、雪が腐って来た時でした。
いつもの自分のアイゼンは、雪が団子状態になり、
数歩歩いてはピッケルで叩いて落とす動作を繰り返すのが常でしたが、
全く雪がくっつかず、疲労もかなり軽減できたように思います。
予定より少し早めにスキー場に帰還し、名古屋駅にて解散した時には
最初の予定通りの時刻で、参加の皆様方の健脚のお陰と思いました。
皆様の足手まといになったかもしれませんが、お許しください。
おかげさまで、最難関の山に到達が出来ました。
残すは蔵王の屏風岳のみとなり、花の季節に出かけようと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する